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独学の儚さと醜さ

こんばんは。

れふとで御座います。

子供の頃、習い事をしてる友達とか結構いましたよね。
私は親にお金をかけてもらってまでしてみたいと思う事があまりなくて、
おねだりしたギターも母親のを譲り受けて弾いていたので、あまりお金がかからない子供だった様に思います。

…他のところで沢山迷惑をかけてるので、結局トントンかもしれません。

しかし、大人になってから色々とやってみたい事が出て来まして、
でも、子供の頃から習い事をするだとか、
資格を取る為に何処かへ通う等と言う考えが浮かばない大人になってしまいました。

その為、やってみたいと思った時には
「思い立ったら吉日」なんて言いますし、
基本的になんでもとりあえずやってみます。

わからない事が出てきたらその都度調べ、なんとなく自分なりに形にしていくと言うのが私にとってはいつもの事なのです。

音楽をしていた頃も、なんとなく録音し、
CDを自作し、ジャケットを書いて印刷し、
HPをなんとなく作ったり、チラシ作りもやってみたりしました。

上手な方やちゃんとした基礎を把握されている方からすると
とっても醜い人間に写るかと思います。


今の職場に来る前、受信のコールセンターでバイトをしていた頃、
電話がならなければ暇なので、
よくスティーブン先輩(仮)やエツオ君(仮)と雑談して暮らしていました。

もしまだお二人をご存知ない方はお暇な時にご覧くださいませ。

https://note.com/leftfields/n/nb1136e52fd49


お二人とシフトが合わない時、暇潰しで楽しい事ないかなと探していたところ、
Excelのマクロでスーパーマリオを作れる
みたいなものを発見しました。


やってみたい。



ゲームを作って、ゲームで遊んでお金が貰える。
なんて素敵なバイトなんだと、ダメ人間は考えました。

Excelに詳しいと噂になっていた、ロクに話した事もない先輩に声をかけました。
『あの、Excelに詳しいと伺った事がございまして、恐縮ながら相談に乗って頂きたくお声かけを…』

「ああ、れふと君。どうしたの?」

なんとも気さくで優しい先輩で本当に良かったです。
それから私は遊びたい事について先輩と話し合い、独学でマクロを勉強し始めました。

知的好奇心や絶望と思える事への挑戦は私の性格にとてもよく根付いていて、
全く無知な世界について気が狂うほど考えていくと、ある程度自分なりの答えが出てくる事が嫌いになれず、
その結果実際はどうなのか?と言う世間とのズレを痛感する事が多いのですが、
あれやこれやと取り組んでいくうちに、

通信が悪い時のYouTube風スーパーマリオ的物体が、
ドンキーコング色をした謎の四角に向かって、
謎の浮遊をしたり歩いてる風にもぞもぞするくらいはできる様になりました。



思った出来になる前に今の職場の内定が決まってしまい、
残念ながら師匠とはお別れとなってしまいました。

そんな私が、今ではお偉いさんからのご依頼で毎月の成績の集計だったり、
毎年の収支だったりといった、管理者がまとめているファイルを
ボタン一つで結果が出てくる様なマクロを作ったりもしています。

今の役職になってから急激に任されるお仕事や、責任、社外秘ファイルへの閲覧権限等が増えた事もあり、
完全に人間の手作業でまとめるには深夜、明け方までかかってしまう様な膨大な量のデータを目にする機会が増えました。

上記の様なデータを確認していて、ある時統括部長に声をかけたのです。

『これ、毎月やってたら死んでしまうと思うんですが、マクロとかないんですか?』

「え、れふちゃんマクロなんて飛び道具持ってんの?
そしたらこれとか…これとかをこんな感じでまとめる事って出来たりする?」

『はい。イージーです。』



私は初めて今の職場に来て嘘をつきました。
独学でイージーなわけがありませんし、何をどうやったらいいのか全く見当もついていませんでしたが、
お役に立ちたい気持ちと、幼少期から根付いている絶望への挑戦心に火がつき、
二つ返事で引き受けてしまっていました。

基礎も知識もない為、限りある財産の中から構想を練り、組み立て、四苦八苦していく中で
これだ!
と言う一発の閃きが産声を上げるその瞬間を待つのはなんとも不思議な感覚で、
閃いた時の狂気的集中力は福山雅治がやっていたガリレオが宿っているのでは?
と、勝手に美化しております。

もちろん、窓に落書きはしません。

終わってしまえば儚い夢だったかの様にぼんやり人間に戻ってしまいますので、
職場の皆さんからは常に様子のおかしい人間と思われているかと思います。

いくつかのマクロを納品し、微力ながら人のお役に立てることは本当に心地が良く、
嗚呼、良い命の消費をしたなぁ私。
なんて思えるのです。

先日、新しいマクロの依頼を受けたので着手しているのですが、
独学の為醜いソースでしかなく、マクロが走る速度が遅い事が気になりました。

正しくゴールまで走りきれればいいマクロから、
記録を出せる走り方を出来るマクロになってもらう必要性を感じ、
また新しい挑戦が始まりました。

独学の醜さが問題となっている本件ですが、
挑戦せずに成し得る成功もないわけですから、
これもなんとか乗り越えて、美しいマクロを納品したいと思っています。

統括部長へは1週間くらいいただければ。と、適当に納期を言ってしまったので、
自分に負けて謝り倒すのか、綺麗に週末に間に合わせられるのか、
後日良い結果報告を出来るよう、全力を尽くしたいと思います。

それでは皆様。
本日もどうか、良い夜を。

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