小6娘への文章指導でわかったこと。彼女が本当に書きたかったことはマシュマロへの愛だった
伝わってこない…
小学校6年生の娘が、自主学習で書いた作文を読んだのだけれど、うーむと唸ってしまった。
富士山が見えるキャンプ場に行ったことを書いていて、一見まとまっている。だけど、「すごかった」「楽しかった」「よかった」が連発されていて淡白だった。
彼女が感動したポイントをもっと伝えてほしい、と感じてしまった。
ここで娘にちょっとヒアリングをしてみた。
「キャンプはなにが楽しかったの?箇条書きにしてみて」
娘が一気に書き出した。おぉ、いっぱいある!
「ここから、3つに絞るとしたらどれ?」
カヌー、マシュマロ、富士山が挙がった。それぞれの感想を簡単に書いてもらった。
「この3つに絞って、文章を組み立ててみたらどう?」
娘が書き出す。
むむむ…それぞれのエピソードがさらに淡白になってしまった。困った、どうしよう。
そこで思い切ってみた。
「本当に楽しかったこと、1つに絞ったらなに??」
娘「マシュマロ!」
「カヌーや富士山よりも!?」
娘「マシュマロがとろ〜っとしていて最高だったの。リッツではさんで食べたのも初めてだった」
そうか、マシュマロか。
マシュマロはキャンプに行くたびに食べているから、特別感がないと思っていたのだけど、娘からしたら違ったようだ。
「わかった、じゃあマシュマロの最高なところだけを教えて」
そうしたらこんな作文ができあがった。
マシュマロ食べたら、心が落ち着くのか。
本当に好きなんだな、マシュマロ。
彼女が暗がりでマシュマロを食べた姿を思い出して、うれしくなった。
学校の宿題としてはどんな評価になるのかわからないし(ビックリマークとか入ってるし)、文章がうまい子はほかにもたくさんいるだろう。
だけど文章というものが、自分の気持ちを伝えるための伝達手段だとしたら、これでいいんじゃないか、そう思った。
ちなみに補足すると、彼女がマシュマロの文章を書くにあたって、ほかにも伝えたことがあって以下の3つ。
文章って「表現する」「伝える」、この2つが大事。とくに表現は、押し付けられたものではダメだから、子どもへの文章指導っていつも悩ましい。細かく修正したくなるけど、それだと意味がない。だから、大まかな方向性を伝えるような指示がいいのかなと。
彼女が少しでも「表現できた」って思えていたらいいのだけれど…
ひとまず次のキャンプでは、マシュマロとリッツを持っていくことを娘と約束した。リッツに挟んだマシュマロを、僕も食べてみたいから。
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