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『旅人』 ~星空~

境界線が消えていくことを、最近よく思っていました。企画に参加させていただきました。

長いこと一人で旅をしていた。

朝焼けと共に目覚め

星空と語り

風に励まされた。


そうしているうちに、

旅人には分からなくなってしまった。

自分と世界の境目

どこからが私で

どこからが世界なのか。

どこからが自分で

どこからが他人なのか。

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星空を見上げる。

無限の空

無限の星たち。


その中に、今夜は

特別に大きく輝く星を

見つけた。


白に銀に薄紫に瞬くその星に、

小さな頃大切にしていた

丸い手鏡の

光を思い出した。


その中に

いつも

何を見ていたのだったろう。

映る、丸い

それは、何だっただろう。


これは、誰だ。

その向こうは、どこだ。

手首を傾ける。

そこにはもう誰もいない。


これは、世界。

映る、丸い

これが世界なのだ。

それは自分。

それは世界。

全て。

全ての人々。

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今は遥かな空の、小さな鏡。

その距離さえも、それは

世界であり、自分なのだ。


ここまで旅を続けた

長い、長い時間。

一人歩いてきた、その時間。

それもまた。


この今を、知っていた。

旅に出たあの日、

いや、もっと遠いあの日から。


風の音が来る

風の声が。


ようこそ

ありがとう

ここへ

たどり着いて

くれて


こちらはあとりえ あっしゅさんのです。

癒されます。私も歳をとったらこんなふうに過ごしたい☆


たくさんの物語を作っていこうと思っています🙂💖電子書籍販売準備中。大切に使わせていただきます🌐🎀