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教師から見た〇〇(推論法編No.003)

 ここでは、いろいろなテーマを、

“教師自身、生徒に還元するための見方”

という切り口で書き綴っていきます。毎日500字程度ずつ。

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 前回の記事(No.001,002)ではデダクション(演繹法)とインダクションについて書きました。


 最後にアブダクションについて。

 アブダクションは前出の2つとはスタートから違います。まずあるのは結論(現象)です。そしてそこに知識や経験から来る前提があります。その前提から結論に至る理由(仮説)を考えるのです。例えば

結論:リンゴが地面に落ちている。
前提:すべてのものは地面に向けて落ちる。
仮説:地球上のすべてのものに地球の中心に向かって引っ張る力が働いてるのでは?

のような順序です。何かの気づきに対して、「こういう前提があればいろいろなことに説明つくのにな」というものを考えるということです。つまり、
【新しい見方を生む】
という性質を持っています。結論を出すためではなく、結論を説明するためにつじつまの合うものを考えるメソッドです。

 さて、これらの違いを把握したうえで、なぜアブダクションが大切か考えてみましょう。ちなみに、アブダクションだけが大切なわけではありませんし、各局面で必要になる考え方が違います。

 アブダクションの他のメソッドとの最も大きな違いは、言うまでもなく“新しい見方を生み出す”という部分です。この能力も、もちろん社会的に重宝される部分ではありますが、アブダクションで一番重要なのは「リンゴが地面に落ちている」ということに引っかかることです。既存のものをそのまま受け入れている状態では引っかかることはかないません。ひっかけるためのアンテナを張っている必要があります。このアンテナを張るためには、土台となる特定分野の深い知識と、その周辺の幅広い知識が必要です。さらには、その知識を持っているうえでそこにとらわれずに新たな結論を出せる柔軟さが必要です。柔軟さと書きましたが、“柔軟に考えようとする意識”という方が正しいかもしれません。まとめると、

【現状を打破できる能力ではなく、現状を打破しようとする意識】が大切

といえるかもしれません。この辺は僕の個人的な意見です。途中で【新しい見方を生む】と書きましたが、必ずしも新しい見方である必要はなくて、結論を説明するためにつじつまの合う仮説を自分で考えることが重要です。この辺も僕の個人的な意見です。

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