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生体異物除去食的花粉症対策ごはん

最近いろんな人から「花粉症がひどくて何もできなかった」などと言われ、花粉症に一度もなったことのない私はそれがどんな酷いものなのかわからないのだけれども、生体異物除去食的には「免疫が過剰な状態にしないごはん」と「その状況から離脱するためのごはん」というものは存在します。

アレルギーがある場合、「アレルギー物質を避けよう」と普通の人はすると思います。それが常識になっているから。でも避けられないものもありますよね。花粉みたいに。それに除去できる限り除去していても症状が改善しない人がいっぱいいますよね。

私は糖鎖と酵素を勉強する過程で「糖鎖の偏りによって生じる体質によっては、食べてはいけないものがある。そしてそれはアレルギー物質とは全く異なるものである」ということが分かったのですが、残念ながらこれを当事者に言うと皆怒ります。

「大好物なのに!そんなの信じたくないよ!そうなったら何を食べればいいの?!好きなものが食べられなくなるくらいなら死んだほうがマシ!」と猛反発。

そう言われてしまうとどうしようもないのですが、「もうこれ以上手はない」という人はこの記事をちょっと最後まで読んでみてください。


花粉症はCタイプ

花粉症やアレルギー症状は「4つの体質のタイプ」からいうとCタイプの状態です。主にCタイプの男性とDタイプの女性が発症しがちです。時々Bタイプの男性もいますがほとんどはCDです。

これは厳密に言うと食べれるものが微妙に異なります。植物の食べられるものとそうでないものを見てみましょう。

一般的な常識では「野菜は身体によい」と言われていますが「野菜」とひとくくりにすることはとても危険で、それぞれの体質に合う合わないはもう少し複雑です。

合弁花とは双葉で芽が出て花弁が根元でくっついている植物のことです。例えばトマトやキュウリですね。離弁花とは双葉で芽が出て花弁がバラバラになるものです。桜や桃の花を思い出してください。単子葉植物はネギや米などです。十字花植物とはアブラナ科の植物のことです。大根やキャベツです。

各タイプの説明についてはこちらをどうぞ。


実はうちのシッターさんは典型的なCタイプ。病気のデパートと言っていい程病気と隣り合わせで生きてきました。

・糖尿病
・高血圧
・視力低下
・肝臓の数値が悪い
・胆のう結石で全摘
・子供の頃は喘息
・花粉症
・アレルギー(カンジダ、牛肉、米)
・脊柱管狭窄症
・ヘルニア
・心臓肥大
・大動脈解離
・不眠症
・以前の仕事でPTSDに
・胃の奇形
・胃の静脈瘤
・胃潰瘍
・骨折多数

運動しなくても筋肉がつきやすく骨太、スポーツが得意。性格は明るく豪胆だが、細かいことによく気が付く。時間にシビア。歌が上手い。若いころから酒とたばこをやっていたが現在はやめている。

好きな食べ物は、味の濃い食べ物。夏野菜、揚げ物、豆腐、ひき肉料理、味噌ラーメン、カレー、寿司、マグロ、みたらし団子、唐辛子を使った激辛料理。ポテトチップス。新発売の変わった味とパッケージの清涼飲料水。ガム、飴玉、グミが好き。

去年の夏に胃の静脈瘤の上を胃潰瘍が穴をあけてしまい大量出血して救急搬送されました。これらの病気はBタイプの症状なのでCの人がBの症状が出た場合は「重症」です。実際大量に出血し、大変でした。

そして胃の手術が終わってみるとなぜか血糖値が正常になっていて、薬を必要としなくなりました。おそらく手術の時に使った薬のいずれかが何らかの作用を及ぼしたのだろうということになりました。

詳しくはこちら。

血糖値が正常になると、「食欲が出た」と言い出してご飯を食べ始めました。それまでは「常に腹が減っているような気もするけれど食欲と言えるかどうか」と言っていました。それが「はっきりと腹が減っている」と言うのです。興味深い感覚の変化だと思いました。

そして「今までと同じ食べ物ではいけない」と言って食べ物を変え始めました。シッターさんは体育大学を卒業していてアスリートだった時代も長いので食事に関してはものすごくこだわる人です。今までも食べ物に気を遣わなかったわけではないけれど、死にかけるけるような病気をして覚悟ができたようです。


Cタイプを改善する治療食

私は「免疫が暴走するときは、ビタミンB1とアリシンの組み合わせが悪いから単子葉植物とアブラナ科の植物を取らないほうがいいと思う」と言ったのですが、シッターさんは「それは病気にならない食事方法!自分は病気を治す食事方法を見つけないと!このままではいけない!」と言い出したんです。

そして「これはキノコ汁しかない」と言って、大量のキノコを買ってきました。

シッターさんには「具合が悪い時はこれを食べておけばいい」という特製スープがあるんです。どうも小さい頃からそれで乗り切ってきたらしく、自信満々です。

まずこちらの材料を用意します。

材料は、

エノキ:2袋
マイタケ:2パック
シイタケ:大き目のものを5枚
長ネギ:2本
レトルトのふかひれスープ:2パック
チキンコンソメ:2個
スープの素の規定量の倍量の水
水溶き片栗粉:適量
しょうゆ:適量
ごま油:適量
ガーリックパウダー:適量
溶き卵:2~3個

キノコの量は大体でいいです。沢山食べたかったら沢山入れてください。今回はレトルトのふかひれスープを使いましたが、ホタテのスープなどでも代用できます。

作り方は、

①材料を細かく包丁で切る
②大きな鍋に水とコンソメを入れてスープを作る
③フライパンにごま油を入れ、長ネギをしっかりと茶色く色が変わるまで焼く。そこにキノコを加えてよく炒める
④フライパンの中身を野菜をスープに加えて煮込む
⑤ふかひれスープとしょうゆを加える。少し濃い目の味付けに
⑥溶いた卵を加えてよく混ぜる
⑦水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり


見ての通り、レトルトのふかひれスープをキノコでかさ増ししただけのものです。そのまま食べても良いですし、ご飯にかけてもOK.卵を焼いてから天津飯のような感じにしてもおいしいです。

基本的にこのキノコ汁は味付けをハッシュドビーフ風にしてみたり、ホワイトシチュー風にしてみたりいくらでも変えられるので飽きたら別の味にしてみると良いです。

私が「ネギはダメ、単子葉植物だから。卵のビタミンB1とアリシンが結合してしまう」と言うと、「そこまでシビアにできない。おいしくないと食べれないから。もっと死にかけて悪くなったらネギを抜くけど今は無理」と言って譲りません。そこで「ネギは黒くなる寸前まで火を入れてしっかりと辛み成分の組織が分離して甘くなるまで加熱する」というルールを提示。

そして「治療期間中はこれと少量の白米しか食べない」というやり方にしたようです。そして厚揚げを焼いてこのスープをかけて食べていた時はお米も食べていませんでした。現在はそれに冷ややっこやピーナツ豆腐のようなもの、茄子の天ぷらなどを一緒に食べています。

シッターさんは厚揚げとキノコ汁生活を2か月続けました。ガリガリ君を1日1本おやつで食べていました。それ以外は週に1~2回お団子をたべるくらい。

それで体重は2か月で12kg減。今年は花粉症の症状は一切出ていません。

私は「ビタミンB1と単子葉植物の組み合わせがCタイプには悪い、肉にはビタミンB群が多く含まれているからベジタリアンに近い食事が向いている」と思っていました。それは理論から導き出したものです。

当事者であるシッターさんは「キノコは治療に使えるという実感が昔からあった」といい、実際にそれを証明してみせました。

昨日も朝起きて血糖値を計ると「昨日が89で今日は91だわ。もう糖尿のことホント気にしなくてもいい。目もよく見える」と言って嬉しそう。


Aタイプはキノコ汁で体調が悪くなる

キッチンでおいしそうな香りがするので思わず私もつまみ食いをしてみたくなりました。悪いとわかっていても我慢が難しい…。

シッターさんの料理はおいしいんです。シッターさんは近所の大学生たちと仲が良く、鍋パーティーをするときは作りに行ってあげたりするほどの料理好き。何気ない料理がとにかくおいしい!我慢できずに私が1口味見をするとそのまま止まらず丼1杯食べてしまうほど。すると突然酷い便秘になり、「キノコを食べたはずなのに…、なぜ糞詰まりに…」という状態に。そして何より1週間で6kg太りました。

キノコで痩せるのはCタイプだけです…。

糖鎖のリングの右と左のシーソーの傾きによっては、「体に良い」とされる常識が正反対に出ることがあります。

一番困るのがキノコを食べると視力が一気に低下することです。筋肉も硬くなってストレッチしてもあちこち痛いです。シッターさんはその逆でキノコを食べると目が良くなったような気がするというのです。ただしシッターさんは「エリンギだけはダメ。あれは食べるとなんか調子が悪くなる」そうです。私はエリンギと種類の近い漢方薬を飲むことができます。これもAタイプの私とは正反対。何となくうなづけます。Aタイプの人がこういったことで視力が下がった場合、黄耆が効果があります。


今回はCDタイプの人が花粉症になってしまったら、キノコ汁が良いよというお話でした。花粉症でなくても、Cタイプの症状が出ている場合はキノコ汁でOK。Cタイプの人は基本的に菜食主義が向いています。これを肉好きのCタイプの人に言うと激怒されるのですが、残念ながら本当の話。お肉を食べればビタミンB1が多く含まれているので肉断ちが効果的です。

でもCタイプは4つのうち最も「食に対するこだわり」が強く肉が好きな人達です。「食べれない」ということでストレスが強くなることは最も良くないことです。特に酷い症状が出ている人は「野菜が苦手」という人も多いです。

そしてCとDでは「花粉症になりやすい」という意味では同じですが厳密には食べて良いものは異なります。特に肉の取り扱いについては気になるところ。Dタイプに関しては一番難しいので、もう少し研究が必要です。


そもそも花粉症って何かというと、「水を出す」行為の一部なんですよ。なぜ水が出るかと言うと体内でいろいろ溶かしているものがあるから。

強制的に水分を外に出そうとするとタイプ別にそれぞれ出し方があって、Aタイプは尿で出す。Bタイプは下痢で出す。Cタイプは鼻水と涙で出す。Dタイプは肺から蒸発させて出すという方法を取ります。

Dは一番難しくて咳が出るけれど、肺が熱を持っているという状態になります。鈍い人は自分の体調の変化に気づかず放置してしまうこともあるでしょう。Dがひどくなると逆流してCタイプに行くので花粉症はCとDが発症しやすいと言えます。だから女性の方がひどくなりやすいです。

ここで重要なのは、CDのタイプの人は「感覚が少し鈍い」という特徴があることです。どのように鈍いかと言うと、「みんなが寒いと言っているのに暑い気がしてエアコンの温度をどんどん下げてしまう。かなり冷えていてもまだ暑いと思っている」とか、「本当は身体が冷えているのに手のひらだけが熱く感じて、アイスクリームばかリ食べてしまう」とか、温度に関する感覚が鈍いです。

この鈍さがある人は「どうしてこんなにひどくなるまで病院に来なかったの?!痛かったでしょう!!!」と医者に怒られるまで病気を放置して重症化するまでそれほど重大な病気だと思わなかったというようなことがあります。マッサージを受けている時も「強めがいい」と言ってどんどん強くリクエストしてしまい、施術する人がへとへとになってもまだまだ強いのがいけると言ってみたり、施術後に体が大きく変化していてもそれを全く感じない人はこのタイプ。

あつい、さむい
いたい、かゆい

これらはとても密接な関係があって、「感覚」というものに関連しています。

ですからCDの症状が出たときに、治療をするうえで「薬を飲む」「手術をする」というようなことがあったとしてもまず一番最初にすることは「体を温めたり冷やしたりして温度感覚の入力をする」ことです。

・サウナに入る
・お風呂で少し熱めのお湯に入って氷水を飲む、氷を触る
・足湯をする
・こたつに入る、アンカを使う、カイロを貼る
・保冷剤を頭の下に置いて寝る
・温かい飲み物を飲む

CDの人は具合が悪い時はホルモンと糖代謝の関係によって、「体温をある程度の高い温度で一定に維持することが難しい」状態になります。その時身体はとても冷たい状態になっています。特に下半身が。足が冷えているはず。

この状態になると「糖鎖をバランスよく作る」のが難しくなります。そうなると喉や鼻の粘膜の糖鎖を上手く調節しながら作ることができません。

そしてバランスが悪い状態で糖鎖が作られると水が出るので、鼻の作りすぎた糖鎖を水で流してドバドバ出ちゃう。そもそもそれらが剥がれるときは炎症を起こして発熱するので、疲れるし倦怠感も出ます。


だから花粉症の時は次のことが効果的です。

①体を温める
②ビタミンB1とアリシンの組み合わせの食べ物を避ける
③肉や魚や卵などのたんぱく質を避ける
④少しだけ絶食してみる
⑤沢山寝る、二度寝も昼寝もOK!

身体が冷えると免疫にかかわるホルモンの量が急激に変化するので感覚が鈍くなりやすいです。感覚が鈍ると余計に温度調節が上手くできないので悪循環になります。免疫の効果は少なすぎれば問題ですが激しく働きすぎてもアレルギーのようになり迷惑です。これを②と③で対応します。

そしてCDの人は具合が悪くなるとメンタルが落ちてぐずぐずいって、なかなか寝ません。ストレスを感じるとやる気が起きなくなってダラダラしがち。そんな自分が嫌になりさらに凹んで眠れなくなるパターンに。

もしも嫌なことを思い出して眠れないときは「もう5分もこのことについて考えたから十分だろう。10分も考えたりしたら絶対考えすぎ。」と思うべき。そして自己嫌悪でモヤモヤと悩んでしまう時は「もう5分もこのことについて考えたから十分だろう。これだけ反省すれば十分十分!」と思って悩むことに対して時間制限をつけてやることです。5分も悩めば十分でしょ!

世のなかには自分にはどうしようもないこともあれば、答えのない悩みも沢山あります。考えるべきこととそうでないことをきちんと分けて考えて、どうにもならないことを延々と考えるのはよしましょう。

それに食いしん坊のCDタイプの人は具合が悪くなって食欲がなくなったときに「ちゃんと食べれなかった」と落ち込んだりしますが、CDタイプの人は少々食べなくても大丈夫なのです。むしろ絶食が体に良いタイプ。だからちょっとくらい食べられなくても気にしないでください。

もしもそういう些細なことが気になってモヤモヤしたら、「もうこれくらい考えたから十分だろう」と、自分を許してやってください。

これは完全にテクニック。ストレスを溜めない技術です。


そしてCDタイプの人は眠れなくなると「細切れでしか眠れなかったから良くない」だとか「昼寝してしまったから夜眠れなくてよくない」と思ってモヤモヤしがち。

細切れでもいいし昼寝でもいいんです。ちょっとでも多く寝れれば、たまには夜更かししたっていいじゃないですか。寝れるときに寝る!でいいんです。その代わりマメに布団に入ってしっかり寝てください。

この時大事なのはパジャマをちゃんと着てるかどうか。「感覚が鈍い」CDタイプの人はついつい暑く感じてしまって裸で寝たり、パンツ1枚で寝たりしがち。でも寝てる間の温度調整はちゃんと服を着て寝ないと上手くはできません。

花粉症を治したいなら、「パジャマを着てマメに布団に入ってしっかり寝る!」ということがとても大事。

体を温めれば、人は誰でも眠くなります。

・身体の冷えを取る
・シッカリと寝るために寝床を整理して、寝間着を用意する
・時間などは気にせずとにかく寝る
・寝れない理由を探さない
・運動をしない
・ストレッチをしてリラックスする、脱力を覚える

そして絶食まで行かなくても、少し食べる量を減らすと良いです。特にたんぱく質を多くとると、免疫が頑張りすぎてしまうのでこの時はお肉や魚は少し減らして食べないように。

CDタイプの人は具合が悪くなるとすぐに食べれなくなっちゃうんです。それは彼らにとって普通のことです。食べないことで体を守ってる。少し体調が悪いなと感じたら、ほんの少し食べる量を減らしながら様子を見て、どの程度の肉魚のたんぱく質を摂取することができるのか知ることが大切だと思います。

世のなかは筋トレブームでプロテインのドリンクを飲んだり、糖質制限をしたりする人が増えていますが、CDのタイプの人は筋肉や骨が付きやすい体質なので多すぎるたんぱく質はむしろ毒で、いろいろなアミノ酸や酵素の代謝に問題を引き起こします。ABタイプの人はたんぱく質を多くとらないといけないんですが、CDタイプの人はそこまで一生懸命取らなくても体の中ではうまくいくんです。

だから自然とCDタイプの人は痩せようとかボディメイクをしようと体形に気を使っていると次の状態になりやすいんです。

・糖質(炭水化物)が足りていない
・たんぱく質を取りすぎている
・脂質が足りない

でもこうなると、糖鎖の製造過程でのバランスが大きく崩れるんです。細胞の重要な部分を作っているのはこれらだからです。バランスが崩れると、花粉症として症状が出て鼻水がとまらなくなる。

Cの人は肉断ちが有効です。Dに関してはまだ私は勉強が足りていないのではっきりとはいえませんがひき肉料理は危険。そして保冷剤を入れたベストを装着するのはとても良いと思います。肺を冷やすことができるので。

皆さんの体調が少しでも良くなることを願っています。



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