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"産んだ覚えのない長男"はいつ生まれたか?


夫の在宅勤務が始まった。

彼は昼食と夕食のタイミングに合わせて、30分ずつの休憩を取っているけれど、子どもと一緒に食事を取るので
(時間をずらして大人が食べていると、自分にもくれ!と大騒ぎになるので、揃って一気に済ませる必要があります。)
休憩といえどかなり慌ただしい。

それでも食後のお皿洗いは必ずやる夫。
私が取り掛かろうとする前に「俺が洗うから!」と先手を打ってくるほど。
少し休んだら良いのに…と、私やるよ?と返事をするも
「用意してもらったものを食べて、後片付けもせずただ座っているだけなのは性に合わない。」
と言う。

私が3人分の食事を用意し、食卓に並べ、今すぐ食べ始められる状態にしてから仕事中の夫に声をかけ、スタートするのだけど
その後もし私が3人分の片付けまでしてしまえば、それは彼にとって“お世話されている”="子ども扱いされている”気分になる行動で、気持ちが悪いのだそう。

言われてみれば確かに私も、自分の食事の準備とというより、子どものお世話と同じ感覚で、夫の食事を準備している。

よく"夫"のことを指す“産んだ覚えのない長男”という表現は、そういう仕組みだったのか…と繋がった。


今がどうなっているかわからないけれど、私が大学生の時には「女子力」という言葉が流行り、飲み会でサラダが出てきたら、率先してみんなへ取り分けるのが「女子」である。と言われていた。

私はそんなもの、糞食らえだと思っていた。
食べたければ、自分で取ったら良い。
取り分けるとすれば、その皿に近い人がやれば良い。それに性別は関係ないだろうと。

そして、そうやって「女子力の高い女子」にお世話されてきた、甘やかされてきた「男子」たちの多くは今、"産んだ覚えのない長男"になっているのだろうなぁと思う。

それで苦しむのは結局「女子だった」妻たちだろう。

若い女性には、早めに"男子の世話役"から降りておくことをオススメしたい。
それを否定する(女子力の高い女子を称賛する)"男子"は、どうせろくな夫にならないでしょうし。


母親でもない私たちが、大人の男性のお世話なんてする必要ないし、お世話されること、甘やかされることに慣れた男性を作ってはいけない。


1人の母親としては、息子のことも、もっと先のはなしだけれど、いつまでも子ども扱いをし続けてはいけないのだろうなーと思った。


このような一件があり、いつも夫は私を、自立しているから好きだ、と言ってくれるけれど、私も夫のことを、彼が自立した"大人の"男性であるから好きなのだなぁと思ったのでした。




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