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好きなものには脳がゆれる

今週はダブルかトリプルかに重なって好きなものを見て、ずっと脳がゆれている感覚だった。なんの物質か知らないけれど、脳内に何かがぐわんぐわんと回ってる感じ。このヘッダー画像みたいに周りがぼけて見える。
あぁこれは半分トリップみたいな状態なんだろうな……と思いつつ、そのおかげで今日も機嫌よくいられて、楽しい3連休を過ごしているのでそのままハッピーを残しておく。

金曜日は舞台『モブサイコ100 裏対裏』に行った。
『モブサイコ100』はこの5年で一番どっぷり好きになった作品で、アニメも原作も大っ好きで、舞台は今回が第2弾。朝から変な感じで、舞台に行くことを考えると心臓がぎゅっとなるのであまり考えないようにして仕事していた。

これはいわゆる2.5次元というものだけど、実は、わたしは普段このジャンルにはあまりいかない。原作の知識がないと見づらいというのもあるし、コスプレ感が拭えないときも多いので、ちょっと抵抗がある……のだけど、モブサイコはこのコンテンツ自体が好きすぎて好きすぎて、行かざるを得ないという感じだった。第1弾に怖々足を運んで、今回は秒で行くことを決めた。

正直に言うと、舞台としてはもっとすごいものはたくさんある。
古典なんかも含めて結構舞台を見るので、流れ・展開のスムーズさが上回るもの、指先や照明の角度ひとつひとつまで「舞台」として美しいものは他にいっぱい見てきたのだけれど、それでも、モブサイコに流れる精神が好きで、それを最大限描いている舞台が目の前に広がるのはありがたさしかない。

アニメ版の声優でもある伊藤さんが演じているモブは、喋るたび、くらりとめまいがする気がした。どのキャラクターも、演劇ならではの演出が加えられた中で、それぞれの持っている背景や悩み、人格をそのまま携えているのがあまりにも好き。
コスプレか否か、原作に忠実かどうかの感じ方を分けるポイントをずっと考えているのだけれど、それは服装とか髪型とかではなくて、うまく言えないけれど、人格のインストール具合なのだなと思った。
エクボなんて霊だから、なだぎさんが黒タイツで操っているわけだけど、そういうのも演出上の面白さになって、かつエクボにしか見えないの、本当に舞台ならではで楽しい。下手にやるとアレルギー反応が出そうな霊幻も彼にしか見えない。適当さのにじみ出る歩き方、スーツの着こなし、絶妙な大人気なさ。

脚本や演出としても、原作を作っている台詞の一つ一つが丁寧に散りばめられていて、わたしは彼らの言葉や悩みや成長が本当に好きなので、どの瞬間からもカンパニーの愛がわかる気がして嬉しかった。こういうものを見るたび、わたしもいつか舞台になるような作品を作るぞ、と思う。


土曜日はKAT-TUNの久々のツアー『CAST』に行ってきた。

オペラグラスを忘れるという痛恨のミスにも関わらず、結構近くまで来てくれるとってもいい席で、信じられないくらい楽しかった。信じられないくらい。

3人のそれぞれ違うバランスとか、MCでの会話とか、背格好とか立ち方とかが好き。一緒に行った母と、帰り道にずっと「あそこが面白かったね」って話をしていた。中丸さんは人を吊るしたりしちゃうのがいい。あと、なぜか行くと「声が小せえぶっ殺す」って怒られるのもKAT-TUNらしくて大変いい。

ライブや舞台に行っても、日常の自分の立ち位置や仕事ややらなきゃいけないことが変わるわけじゃないけど、浮かれてパンフレットを買ったり、その瞬間はその「好き」だけを見つめていればいい時間を過ごして、ああいい日だなっていう日を少しずつ増やして行くと、本当に毎日がハッピーになる。すごいよ。
だからエンタメが好きだし、エンタメのためにお金を使いたいし、自分もエンタメを作っていたいと思う。

今週はもうひとつ、大好きだったドラマ『高嶺の花』が最終回を迎えた。いつもHDDの録画容量が足りなくて追われるように番組を見ているのでそんな暇はないのに、この作品は終わってからも思い出したように録画を再生して、好きだったシーンを見ている。あまりにも綺麗な言葉たち。あまりにもいい顔。
ここでも惚れたのは人格だった。
クラスの中から友達になりたい子を見つけるときみたいに、職場で尊敬してやまない人に出会ったときみたいに、「ああこの人好き」っていうのはフィクションの中にもあって、その瞬間を愛してやまないのだなと思う。

9月が終わると、またクールが変わる。そこで新しいものに出会えるのも楽しみ。10月もすでに現場2回が予定されてるし、1月までぽつぽつと予定が入り始めている。人生は楽しいな。楽しく生き延びよう。

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