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現状維持は衰退

1.現状維持バイアスとは

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現状維持バイアスとは、人は変化をすれば利益がある場合でも、現状を維持し、変化することに過剰に反応してしまう心理的傾向です。

現状維持バイアスは誰にでもあります。

仮に有益なことがあったとしても、知らないことや、経験したことがないことに関して、人は、変化を避けて、現状を維持する傾向があることを認識する必要があります。

2.何が邪魔するのか?

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現状維持バイアスは、
1.損失回避の法則(プロスペクト理論)
行動経済学で、人は、「得すること」よりも、「損をしないこと」を選んでしまう法則です。
「人は1000円拾うより、1000円落とす方がダメージが大きい」ということです。得と損が同程度なら損の方を嫌がってしまいます。

2.保有効果(授かり効果)
人は、自分の所有している物はお金に代え難いと感じます。他者にとって価値がないものでも、人は自分が所有している物に対して高い価値があるとする現象のことを「保有効果」、または、「授かり効果」と言います。

例えば、マグカップの価格を調査する際に、
マグカップを見て「これをいくらで売るか?」と聞いた場合と、
人にプレゼントして、その人に「これをいくらで売るか?」と聞いた場合では、マグカップの価値は2倍になるそうです。
一度でも自分のものになると感じる価値は上がるということです。

人は、失うとダメージが大きいと認識する必要があります。

3.回避するには

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現状維持バイアスを回避するには、

1.データを取り現状を把握する
数字によって、正しく、客観的に、現状を把握することで、悪くなっている状況を把握したり、失敗した場合の損失額を数字で表すことで許容範囲なのかわかるため、次の手が打てるようになります。

2.第三者からアドバイスをもらう
現状維持バイアスにかかっていない第三者からアドバイスをもらうことで、自分を客観的に見ることができたり、新たなチャレンジをすることができます。

3.低い目標を設定する
現状維持バイアスが掛かっている状況では、変化するのはリスクだが、いくら努力をしても成果が出ない状況になっています。頑張ること自体が、つらい状況になっているため、やり方を変えて、あえて達成可能な低い目標を設定し、新たなチャレンジを行います。

要するに、人も、組織も、変化したくない現状維持バイアスに陥っている状況では、周りが見えなくなってしまっています。
 1.数字による見える化
 2.うまくいっている人にアドバイスをもらう
 3.やり方を変え、目標指標を変えて達成する

ことで、新たなチャレンジができるようになります。
「チャレンジしないことが損失!!」という意識を持って、いろいろなことにチャレンジしましょう!!

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