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公共財ゲームに関して

公共財ゲームとは

公共財ゲームとは、みんなで力を合わせて仕事をすれば大きな成果が得られるが、誰もが他者の働きに期待して怠ける誘因がある状況をつくりだし、人間の行動をみるゲームです。

要は、みんなで税金を払い公共財を作るのですが、払わない人も公共財をもらえる仕組みになっています。

公共財ゲームのやり方

公共財ゲームのやり方は次のようです。
4人でグループをつくり、初期値として各人は1000円づつ与えられる。各人は1000円のうちいくらをグループのために支出するかを決める。実験者は各人の公共への貢献額を合計し、それを2倍して、それを全員に均等に配分します。

みんなが、250円ずつ支払えば、250円 x 4 = 1,000円となり、
その2倍である 1,000円 x 2 = 2,000円を山分けし、
2,000円 ÷ 4 = 500円になって返ってきます。

一方で、1人が、1,000円出して、残りの3人が0円だった場合
1,000円 + 0円 x 3=1,000円
その2倍である 1,000円 x 2 = 2,000円を山分けし、
2,000円 ÷ 4 = 500円になって返ってくるため
0円でも(1円も出さなくても)、500円もらえるゲームです。

0円でも得してしまうのがポイントで、こういう行動をする人は、フリーライダー(ただ乗り)と呼ばれます。

繰り返すと協力関係は低下

公共財ゲームは、同じ人が繰り返し行うと、最初は50%という大きな協力が見られるが、協力は次第に減少し、最終回では15%まで減少することが知られています。

フリーライダーになる方が得なので、協力関係というのは、放っておけば低下していきます。

処罰を与えることが有効

公共財ゲームを機能させるポイントは、「公平性」です。
みんなで力を合わせることが、大きな成果を生むため、「公平性」を保つことが重要となります。

そのために、公共財ゲームを上手く機能させるには、「処罰」を与えると効果があります。
協力しない人に「罰」を与えることで、協力関係は劇的に向上します。

協力関係を学ぶ

公共財ゲームを学ぶことで、利害関係がある中で、人がなぜ協力を行うのかを知ることができます。また、公平性を保つことで、残念ながら、貢献度が低い人には、罰を与えることで、協力関係が向上することが分かったと思います。

実際の社会では、やりたいことがある人は、自分が損してでも公共財に投資し、協力する全員がフリーライダーを狙うことはないとは思います。
ただし、人に協力を仰ぐ際は、フリーライダーを狙っている人いないかを見極めて、適切に罰を与えなければいけないということです。
公共財ゲームを学び、人間の協力行動を知りましょう!!

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