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プロセスが価値

1.プロセスエコノミーとは

プロセスエコノミーとは、製品を売ることでお金を稼ぐだけではなく、製品の制作過程であるプロセスを共有しお金を稼ぐ方法です。

完成品としてのアウトプットを売ることを「アウトプットエコノミー」というのですが、現代では、完成品を差別化することは難しく、完成品だけではなく、完成するまでのプロセスをSNSなどで共有する「プロセスエコノミー」でビジネスを成功した事例が生まれています。

完成していないものを販売するという意味では、
料理でいうと、みんなで作る過程も楽しめるBBQと、レストランで完成品を提供してくれるハンバーグ定食ぐらいの違いがあります。

完成品を販売するのではなく、プロセスに参加する体験や、時間も販売するということです。

2.プロセスエコノミー事例

プロセスエコノミーで、まず思いつくのは、「アイドルオーディション」です。
オーディションに合格し、アイドルグループ結成のプロセスを番組として公開することで、デビュー前から多くの人に応援してもらうことで成功した事例があります。

また、「クラウドファンディング」でお金を集めるときも、完成品を販売するよりも、自分なりのストーリーや、完成品を作るプロセスを共有し、共感を得ることでお金が集まります。

その他、農家が、自分が作った野菜を直接メルカリで販売することで、お客さんの直接のつながりができ、コミュニティを作り、リピーターとして野菜を買い続けてもらうといった事例があります。

いずれの事例も大切なのは、その人の中にある「Why」(なぜやるのか・哲学・こだわり)を共有し、共感を得ることにあります。

3.意味があるものしか生き残れない

すでに世の中は、低価格で高品質なモノであふれています。そんな中、同じ種類のモノでも「役に立つモノ」と「意味があるモノ」が存在します。
例えば、自動車で言うと、「役に立つモノ」は、トヨタや日産の自動車です。「役に立つモノ」で生き残るには、世界中で販売し、世界中で価格競争の中、勝ち続ける必要があります。
また、「意味があるモノ」は、フェラーリやランボルギーニと言った自動車です。「意味があるモノ」は、機能性よりも、その車に乗る意味があるため市場価値は、非常に高いです。

また、「乗る意味」を作るのは、生産者のこだわりや、そのモノを手に入れるまでの「その人のストーリー」が重要となります。

アウトプットに差が無くなった現代では、差別化するのは難しく、価値を出すのは「プロセス」です。みんなで作る過程も共有し、楽しみながら、「役に立つ」より、「意味がある」モノやコトを生み出していきましょう!!


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