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イノベーションのジレンマと転職し続ける安定

公開したブログ記事の紹介およびコメントを記載し、過去のブログも見ていただければと思います。

1.イノベーションのジレンマ

クレイトン・クリステンセン氏の書いた有名な本「イノベーションのジレンマ」読んだときに感じたことをブログに書かせていただきました。

本の中では、ハードディスク業界の熾烈な市場争いについて書かれていました。内容としては、
 14インチHDD技術 → 8インチHDD技術の登場で淘汰される
 8インチHDD技術   → 5.25インチHDD技術の登場で淘汰される
   5.25インチHDD技術 → 3.5インチHDD技術の登場で淘汰される
というように、新たなHDD技術が現れると、古いHDD技術で成功した企業は衰退するというものです。

小さいHDD技術が売れるのは当然なので、なぜ14インチHDD技術を持った企業は、8インチHDD技術を開発しなかったのだろうか?

というのがポイントだと思います。

実際は、14インチのHDD技術を持った企業は、8インチのHDD技術を開発するには多額の投資が必要で、14インチのHDD技術が売れることと、顧客の要望に真摯に対応しているうちに、8インチのHDDが登場し淘汰されるということです。

売れている製品を販売している状況下で、経営者は顧客に寄り添った正しい判断を行い、そこで働く人たちも顧客の声に耳を傾けて改善を行った結果、衰退してしまいます。ハードディスクの市場は、投資額が大きく、短期間でこのようなことが起こったのだと思います。

また、この企業で働いている人はどうなるんだろうか?という疑問が生まれます。顧客の要望に真摯に対応した結果、仕事が無くなってしまうのは悲しいことです。

2.シリコンバレーの主要産業の変遷

イノベーションの聖地、シリコンバレーの主要産業の変遷を見てみると、10年おきに新しい産業が台頭しています。このペースで主要産業が入れ替わってしまうと、1つの会社に勤め続ける方が難しい状況になります。

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シリコンバレーで活躍している人は3年で転職が当たり前、転職することでキャリアアップして行く、5年勤めたら大ベテランという世界で生きています。終身雇用がない世界は、転職して、自分のキャリア、スキル、人脈を形成するという「転職し続けることで安定する」世界がそこにはあります。むしろ、ずっと同じ会社に居続けると成長していないと思われてしまいます。

シリコンバレーのような世界になるには時間がかかるとは思いますが、これから日本も終身雇用は無くなり、転職が盛んになって行くと思いますので、今あるビジネスの状況を見ながら、キャリアアップ、スキルアップしていくことが今後につながると思います。

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