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LMS(学習管理システム)を使って良かったことをあげてみた:教員版

今年度からほとんどすべての授業で、

LMS(学習管理システム)を使って授業を行っています。

僕の学校では、LMS を推進は特にしていません。

僕がLMSを使うのは、上司に確認して了承はもらってるのだけど、

ほとんどの教員が従来的な紙教材を使っている人は多い状況です。

なぜ僕が、LMSを導入しようと思ったのかと言うと、

やっぱり2019年度末からの感染症の感染拡大が始まったから。

そこから、LMS を実戦投入しようと言うことで、

個人で行なってきました。

今回は、moodleを使って導入したんですが、

中には、moodleをどうやって構築したらよいか分からない、

サーバーの作り方が分からないという人も多いと思いますので、

具体的な使い方については別の記事に記載をしていこうかと思います。

今回は学習管理システムを使って良かった!ということを教員のメリット7つピックアップしてお伝えします。


1.授業準備、コピペで一瞬で完了!

そうなんです。

LMSに掲載しておくと、授業準備がコピペで一瞬で終わるようになります。

少し、僕のお話をさせてください。

僕は、作業療法士を育成する専門学校の教員をしています。

6年間勤務しているのですが、

最初は板書用のノートを作成して、

授業中は板書をしていました。

でも、これだと学生が眠ってしまうので、

 PowerPointに移行しました。

でも、PowerPointのスライドも

聞いているだけだと眠くなるんですよね。

これでも学生は寝てしまうという状態に陥ったので、

次にアクティブラーニングを導入していきました。

学生を寝かせないためという、

本来のアクティブラーニングの意図からは、

離れているので、どうだろうかとも思いましたが、

最近では、僕の授業中に学生が寝ることはなくなりました。

でも、一つ問題が。

このアクティブラーニングは、本当に授業準備が大変なのです。

そこで、 LMS を使って授業準備の効率化を図るということを目指しておこなってきました。

2020年度は、家に帰ってからもずっとLMS上に授業を作成していました。

ですが、moodleはデータベースソフトになりますので、

コースをコピー&ペーストすることができます。

そのため、来年授業準備しようかなと思ったら、コースのコピペで一瞬で授業準備が終わります。

LMSの中には、学生に指示を出すような紙教材であったり、

小テストやディスカッションフォーラム、

そして、レポートなどもこの中に入れることができます。

これらが、コピペをすることで一瞬で終わるんです。

授業が一瞬で完了するというのは、教員にとっては魅力的ですよね。



2.紙教材とさようなら!

紙教材から全てmoodleに載せることのメリットの一つに、

紙で印刷したり、配布したりする作業から解放されることがあります。

著作権が必要なものに関しては、

LMS上に掲載できないので、

印刷して配布するという対応が必要なのですが、

それ以外の自分が作ったものに関しては、

全てmoodleに掲載することができます。

今まで印刷作業でお金と時間を消耗していましたが、

印刷作業から、さよならすることができました。

印刷しなくていいということは、配布作業もなくなります。

資料を配るだけで5分、確認するだけで5分とかかかりますよね。

しかも、1枚足りないとか出てくるんですよ。

これ、教員あるあるだと思います。

配布もしなくて良くなり、授業時間を有意義に使うことができます。


僕は、基本的にパソコン上のファイルも、

整理整頓を心がけているので、「どこにあったかな?」

というのはほとんどないのですが、

たまに探さなければならない時があるんです。

ファイルが見つからないと、イライラしますよね。

探すこともほとんどなくなってストレスフリーです。


3.小テストの採点とさようなら!

小テストを紙でやろうとすると、

小テストを作る

印刷をする

採点をする

結果をエクセル等のシートに入力する

その結果を学生に伝える

こういった工程が生まれてきます。

これ、本当に大変でした。

紙のいいところももちろんあるので、

小テストを紙でする場合も必要だと思うのですが、

基本的にはLMS上で小テストも完結することができます。

解説を掲載しておくと、教員が解説する必要もなくなりますし、

採点に関しても、自動採点してくれますので、

採点作業からも解放されます。

そして、印刷も必要ありませんし、

返却作業もしなくていいし、

Excelシート等に採点の結果を入れる作業もなくなります。

ほとんどすべての作業がLMSに入力しておくことで、なくすことができます。

これも教員あるあるですが、

一人学生が休んでいました、となると、

別日に提出してもらわないといけないですよね。

誰がどの授業で出していないかを把握しておくことって本当に脳のメモリを食うんです。

そのタスクを覚えておかないといけないので、

かなりストレスでした。

LMSであれば、提出しないと次の学習に進めないという工夫もすることができますので、

休んでも学習をしてもらえることもできます。


4.レポートのやり取りもLMS上で!

レポートのやり取りもLMS上で行うことができます。

今では紙でレポート提出をしたりとか、

メールで提出をしたりということもあったと思うのですが、

LMS上に掲載しておくことによって、

採点及びコメントを入れることができます。

例えば、コメントは定型文を作成しておけば、

コピペすることができますし、

ルーブリック評価を作成しておくことで、

学生毎の点数のぶれも防ぐことができます。

レポートで難しいのが、採点基準の統一なので、

僕は、レポートを課す時には、ルーブリック評価を必ず入れるようにしています。

今までは、一個一個紙でチェックしていましたが、

パソコン上でやれるので時間を有効に使えるようになりました。


5.学生とのやりとりに時間が使える!

授業中に話す内容も全て LMSに掲載しているので、

授業中に学生たちの反応や動きを見ることに時間を割くことができるようになりました。

学生からは質問が多く出てくるようになりましたし、

この部分の理解が進んでいないなというのを表情を観察することができます。

講義の時間を極限まで減らすことで学生たちの理解度を確認することに、

時間を割くことができるようになりました。

学生たちに話を聞くと、講義だと質問しづらいらしいです。

分からないな、質問したいなと思っていても、

講義を止めるのが申し訳ないと躊躇してしまう学生が大半のようです。

そのため、講義はやめて説明は10分くらいでいいと思うのです。

時間を有効活用するために、LMSは良いツールだと感じています。


6.声がかれない!

LMSというよりも、僕の授業スタイルのおかげかもしれませんが、

声がかれることが減りました。

前は、90分間講義をしていたこともあったので、

講義が終わった後は、声がガラガラにかれてしまっていました。

現在は、授業の中で説明をすることは10分ぐらいで終わるようにしています。

後の80分は、質問に対してコメントをしたり、

学生たちがグループワークするのを見て回っています。

じゃあ、学生たちは何を見て学んでいるかと言うと、

テキストやLMS上に記載してある指示文を読みながら学習を進めます。

スマホも文具の1つとして活用してもらっています。


7.PDCA高速回転!

授業を行なっている時点で、

PDCA の中の PLANとDOは行えていますが、

この後のCHECKとACTIONを高速回転することができます。

例えば、学生からの質問があった時に

「あー、そうだね。ここはこういうふうにしたほうがいいよね。」

とか、資料が間違っているということもあります。

そんな時に、紙教材だと授業中に修正することができないので、

1年たった後に、

「昨年、ここを変えようと思ったのに変更できていなかった」

ということが起きます。

LMSであれば、その場で変更して、

「変更したので、確認してみて」

と伝えれば終了です。

こういった作業も、学生と一緒に授業を作っているということが、

言えるのではないでしょうか。

学生からの意見を取り入れて、

改善をどんどん行っていくことで、

PDCAサイクルが高速で回転するようになりました。

紙教材よりも圧倒的にPDCAサイクルは高速で回転します。


まとめ

今回、LMS のメリット7つをあげました。

まだまだ、紙が絶対的にいいとか、

反対に、ITが正義だみたいな極論的な論争があるのですが、

どちらも方法のひとつですので、

メリットデメリットを把握しながら使い分ければ問題ないと思います。

しっかり考えて学習提供できるようになればいいのではないでしょうか。

実際に僕も、LMSだけで学習をしてもらっているのではなく、

グループディスカッションをしてもらったりとか、

一緒に考えてみたりとか、

紙に書いたり、

一人できちんと思考を深める課題を提示することをしています。

特に、作業療法はイメージする力が大事になります。

身体や脳は、イメージをしないと覚えられませんので、

絵を描くということがとても重要になります。

あの、レオナルド・ダ・ヴィンチは絵と哲学が有名ですが、

解剖学者の一面もありました。

たくさんのメモには、文字とともに絵を描いていたようです。

先人たちの知恵も借りながら教育をより良くできると良いですね。



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それではまたお会いしましょう。

”えでゅ”でした。


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