アプリで出会って、恋をして【ベトナム編4】
6時間とちょっとのフライトを経て私達は無事、ベトナムはダナン空港へ着陸した。
ベトナムは朝6時半頃。
初めての東南アジア。
初めてのベトナム。
見慣れない文字表記や日本の空港とは違う色合いの空港に、私はキョロキョロとまるで田舎から上京してきたお上りさんの気分だった。
(ダナン空港)
冬の日本とは違い、雨季のベトナムは少し湿気っぽかったものの、天気は良好だった。
荷物を受取り、外に出てハレさんは早速アプリを開いた。
(ハレさんは出発前にベトナム用のフリーSIMカードを買っていたのだ。私は滞在中wifi難民であった。)
Grabというタクシー配送アプリを簡単に使いこなして早速足をゲット、優しそうなローカルのタクシー運転手さんが快く歓迎してくれた。
するとハレさんの口から、
「Xin Chao!(こんにちは)」
と流暢にベトナム語が飛び出してきた。多分続けてホテルの名前を伝えてたと思う。
運転手さんも少し驚いた様子だったが、この人も英語が余り得意ではないようだったので、ホッとした顔で送ってくれた。
私は開いた口が塞がらなかった。
「え、しゃ、喋れんの?」
クーラーが良く聞いた快適な車内の中、私はハレさんに問い詰めた。
ダナン市内をゆっくり眺めたいところだが、驚きの方が強かった。
ハレさんはちょっとドヤ顔をしながら
「ちょっとね、簡単な会話位なら。」と言った。
この時ばかりは私は本当に驚かされた。
私は良く英語を話して、凄いだとか、驚いたとか言われてきたが、初めて彼らの気持ちが分かったのだ。
なるほど、悔しいが、これはかっこいい。
ハレさんへ大きな頼もしさを感じながら私達はホテルに着いた。
いよいよ我々のスケジュールが本格的に始動するのだ。
ハレさんが簡単に立てた私達の滞在はこのようにまとまっていた。
[Day1]
6:00 ダナン到着
8:30 Spa
11:00 Check In
13:00まで Lunch
17:00まで 五行山 or Ba na hills
19:00まで Dinner
23:00まで Night out
[Day2]
13:00まで ダナンで買い物?
14:00から ホイアンへ移動
アオザイレンタル
夜はランタン見る
23:00まで Night out
[Day3]
ダナンでショッピング?
14:00 ラストスパ?
16:00 空港
修学旅行の旅のしおりか。
しかし有り難いことにハレさんがこれらを手配してくれたお陰で私達はこの日程をなんの苦労もなく過ごすことになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?