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「好き」じゃなくて「構成」で選んだらこうなりました。by.30代(女性)

5つかぁ…5つなぁ…としばらく考えて選んでみました。
好きなマンガってなるとホンットーにマンガ大好きで色々思い浮かぶんですけど、『私を構成』というテーマですよね、了解です。
ハッシュタグにウキウキ参加させて頂きます。

左から順に私が作品と出会った年齢順になるんですけれど、こうして並べて頂くと、支離滅裂w
目次はこちら★

①天使なんかじゃない:
これは女の友情を学ぶ物語である―私はマミリンが大好きだ!

【初読:小学生】
初めて読んだ小学生の頃(平成の前半)はとにかく恋愛に胸をときめかせましたけれども、
これ、生徒会の子たちが主人公なので、友情の話もかなり熱いんですよね。

中学生の頃には「高校生活」そのものに胸がときめきました。
高校生の頃は、8巻で3年生になっている主人公たちの進路の迷いに共感し胸が熱くなりました。

大人になってからもう一度読むと、
最後の方、マミリンや博子を通して『仕事か家庭か』も考えさせられます。
(マキ先生を博子と呼ぶ歳になってしまった…)
まだバブル崩壊直後ぐらいの話でばりばりドリカムの香りがする内容なので、現代っぽくない結論が出てきますが。

「あんたが私を嫌いでも、私は好きよマミリン!」
「相手の都合なんかかまってられねぇぐらい、伝えたい気持ちねぇのかよ」

は、今でも要所要所で使っています。
(あるんですよ?使うところ)
大人になってからの、気を遣ってしまう友情を1ハードル越えるのに最適

現代のマンガは男だからこうでなきゃ、女だからこうでなきゃ、という枠組みがなく、もっと現代的で「人として」なので、
晃と翠ちゃん、晃の家族、将志の選択などがその枠組みの中でテンヤワンヤするのが「昭和生まれ臭」なのですが、
いざというところで言われたいセリフなどが、自分を構成する要素、恋愛のベースになっている(なってしまっている)気がします。

今も愛蔵版やら新装再編版やら?なんかいっぱい出てますね。
だから、現代の子供が読んでも面白いと思える部分あるんじゃないかな~。


②ベルサイユのばら:
自分のやりたいことは自分で決める!私は仕事と選択肢を持って生きたい

と思ったマンガです。
【初読:中学生】
従姉妹の部屋で見つけて読みふけった挙句、大人になってから箱入りの豪華装丁版を手に入れました。

本当は小学生の時に一瞬読んだことあったんですが、序盤で亡くなってしまうルイ15世の死に際がホラーすぎて先へ進めなかった笑

主人公オスカルは、リボンの騎士やムーランとは違って、
女であることは隠していないので、それなりに「女がでしゃばるな」的な場面も「連隊長なんだからこのぐらい」的な場面にも出くわします。

主人公はオスカルだけではなく、マリーアントワネット王妃様も。
いろんな捉え方があると思いますが、どちらの女性も、仕事(役割)も愛も両方貫いたと思います。

まわりから見てどんなに悲劇のヒロインであったとしても、与えられた枠組みの中で、精一杯、自分で取捨選択した人生を生き抜いたこの二人は、
子供心にとても幸せそう、楽しそう、かっこいい、美しいと思いました。

まあ昭和の少女漫画なんで、ありとあらゆるイケメン男子にその都度助けられて愛されてすっごいんですけど。
さもありなん、それも納得と思えるだけの美貌と強さの持ち主です。だってオスカル様、アントワネット様だもの。


③サプリ:
共感の嵐。平成後期のアラサー&30代女子の働きづらさ、仕事/恋愛/結婚/見合い/不倫/病気/出産問題、全部のせ

まず言いたい、絵が美しい。装丁も美しい。

【初読:20歳ぐらい】
20歳で”キラキラしたオシャレな社会人女性”に憧れていた時。
社会人5年めで上司・顧客・後輩・同期との数々のドラマを乗り越えはじめた時。
社会人7年めでついに憧れの仕事に就いたのに、驚くほどモラハラ職場で心を病みかけて、逃げる選択をした時。
社会人10年越えて”憧れの先輩がクソしょーもない不倫男だと判明”した時。
いつも隣にいてくれた、バリキャリ社会人女子マンガ。

これも主人公が複数いて、
人生のその時、その時で、必ず誰かとは共感できるし、
若い頃に意味が分からなかったことに合点がいくようになったりします。
(まあ天下の博〇堂さんがモデルなので、収入と金遣いが全然違いますが)

働くとは?恋愛とは?くびり殺してやりたい奴が上司の時の受け流し方は?全力でやった仕事がボツった時の立ち直り方は?友達が失恋したらどーする?お化粧ダレのためにする?仕事におしゃれは必要?男女の友情は成立する?一緒に住む?結婚する?産む?専業主婦したい?仕事と家事の両立問題は?セックスする?お見合いする?不倫する?仕事は女を救うのか?恋愛は女を救うのか?ダメ男、追う?追わない?死ぬ?仕事辞める?この仕事、好き?この男は私の人生に必要?不要?
繰り返し読んで共感し、「今の私は何に共感してるのか」を問い続けるマンガ。

この本は初読の頃は連載中でした。
バリキャリ女子マンガ、20歳そこそこで何に共感できてたかというと、
「どーせまた『キレイな話』として語ったんだろ?男側のものがたりってこっち(女)の感覚とズレねぇ?」
という女子会の恋バナでのセリフ。

そう!それ!
当時フタマタをかけられていた私は「確かに!すっげぇ良い風に言ってるけどお前、私のことセカンド扱いしてることに変わりねぇからな?!」と吹っ切れて、男性とお別れしたことがございました。

その他も名言のオンパレード。

登場人物がまだガラケー持ってますし、この15年でハラスメントに対する対策も徹夜仕事に対する対策も、だーいぶ進みましたけれど、
私の社会人になってからの人生に、ものすごく自信も慰めも与えてくれたマンガです。


④おおきく振りかぶって:
体やメンタルを整える・目標達成志向を学びつつ、高校球児たちの葛藤や頑張りに泣ける!

【初読・社会人になってから】
私野球好きなわけでもないんですが、これは熱い。
野球の試合が面白いのはもちろんなのですが、
球児たちを育成する先生が教えてくれるメンタルトレーニング、目標達成に自分を導く思考法や、食事の栄養バランスの話が超具体的で、めっちゃくちゃためになります。

たぶん左ききのエレンが好きな人は、これ嫌いじゃないと思う。
初回お試し版としては8巻までをお勧めします。
(ワンピースで言う9巻か16巻までお勧めする感じですw)

普通にサラリーマンの職場のチーム育成にも役立ちます。


⑤3月のライオン:
心がペタンコになりそうな時は、安心できる場所で美味しいものをたくさん食べよう

そして、明日もまた頑張ろう。
と、いう当たり前のことを、孤独感と戦う社会人10年越えのあたりで泣きながら読んだマンガ。

特にヒナちゃんがいじめと戦い、周囲の大人たちが(私から見れば)かなり上手に助け寄りそう姿勢や、先生の中に信頼できる人がいる巻は涙が止まらない。

子育てできる日が来たら、きっと何度も心の引き出しから、出す気がする。

あかりおねいちゃんの作るゴハンが美味しそう。とにかく美味しそう。
ていうか美味しい(作った)。
特に実家で作って家族と食べた『川本家の手巻きずし』はめっちゃ楽しかったし美味しかった。
リアルに体組成を一部構成していますw
次はカロリーの王様、「あの」ポテサラをホットサンドにして食べたい。

はちクロ然り、ライオン然り、スピカ然り、
海羽野チカさんの作品は、学生時代の懐かしさから社会人になってのあるあるまで、
わかるわかる、という苦しみや弱さと向き合ったあと、心が温かくなります。


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自分を構成する作品を選ぶって、難しいけど楽しいですね。
本当は愛しの痛み酔いマンガたちも私を構成してるんじゃないかと思うのですが、心の奥底に飼いならしている中二病を主に構成していると思います。

好きってだけで集めるとホントは…

こどものおもちゃとかるろ剣とかNY★バードとかスラムダンクとかワンピースとか(集英社のお世話になりすぎている)、
大人になってからは吉田秋生さんやよしながふみさんとかドゥダ ダンシン!とかのだめカンタービレとかちはやふるとか君に届けとか、
ピースオブケイクとかジャイアントキリングとか左ききのエレンとかダンスダンスダンスールとかキングダムとか愛しの痛み酔いに書いた5作品とか、
他にもたくさん、たくさん、たくさんあります。
何ならどれもちょっとずつ自分を構成してる気がしなくもない。

今回は心の真ん中を構成している5作品の、心のどこを構成しているのか考えてみました。
書いてみて自分でも「なるほど」と思ったのは、
特に最愛のマンガでもある①天ない③サプリは、
私がこのnoteでよく言っている『女友達って大事』の要素もすごくたっぷり含まれた作品です。

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