飼いならした中二病が暴発する愛しの「痛み酔い」少女マンガたち
プロフィールに記載している4つの自己紹介
①ゆるキャリリーマン ②そこそこリア充、ぬるくオタク ③たまにパリピも嗜み ④心の奥底に厨二病を飼いならす
から、満を持して厨二の私が感情移入している、
ファンタジーやハードボイルドな名作マンガの話をしたくなりました。
(何故なら薔薇王の葬列12巻が発売されたからです)
厨二とか言ってしまいましたが、個人的にちょっと正視しづらい自分なので自分に対してその表現をしているまでで、
作品そのものは全て名作で、ファンの多い作品ばかりです。
その1:由貴香織里さんの伯爵カインシリーズ、少年残像、天使禁猟区
その2:吉田秋生さんのYASHA
その3:菅野文さんの薔薇王の葬列
[※この先、上記の作品のネタバレあります!]
あれ?少女マンガ…?じゃないか。レディコミと言ってもいいか?ちょっと女児にはツライのも多い…?か?
BLが(正真正銘のやつからそれっぽいのまで)並んでますが、この話題の中での萌えポイントはBLではありません。
また、吉田秋生さんの作品はほぼ全作好きですが、敢えてここに超大作BANANA FISHやYASHA完結編ともいえるイヴの眠りは並べていません。
同じ趣味嗜好の方なら、この一覧で一緒にジタバタして頂けるのでは。
そう、
『人格ぶっ壊れた子供をギリギリ正気に繋ぎとめる無償の愛』
とか
『無理な人格を作り上げてるヒロイン(男)が唯一心を開ける相手がいる』シチュエーション
とか、も、大好きなんです。
心が愛を叫んでます。喝采です。
が、昼日中に大っぴらには叫びません。夜中に1人で(^ω^)ペロペロしてたいんです。
たまーに「分かるー」を共有したくなると、夜更けに父のPCでこそこそとイラスト板・SS板を探しては出没し、必死に検索履歴を削除していました(笑)
(私が子供の頃はスマホとか1人1台PCとかPixivとかなかったんですー)
ここからは分かる人とだけ共有できりゃ良い!と思って説明抜きでぶっ飛ばします。
まず、推しは誰なのか。
伯爵カインシリーズの推しは当然カインとリフのコンビで、
少年残像の推しももちろんエイドリアンとロルで堂々の主人公コンビなんですが、
天使禁猟区の推しは圧倒的にロシエルとカタンです。つーかカタンです。
何なら主人公カップルは微妙に嫌いなぐらいですw
ロシエルとカタンは主人公の敵ですが、カタンはご主人様であるロシエルが幸せでいるためなら主人公が敵かどうかは二の次というキャラです。
最後、カタンを守り切れなかったと気づいたロシエルの絶望のシーンでは、ロシエルの絶叫と共に号泣しております。
リフが親父に作られた敵組織側の一員だったと気づいた時のカインの嘆きにも涙しましたし、
ロルに裏切られて殺害後、真実に気づいて発狂するエイドリアン、もちろん大泣きしました。
おかしいな、私自身はぜんっぜん愛に飢えてないんですが感情移入が凄い。
んで彼ら、このクライマックス的にしゃーないんですが、全滅です。
「推しが死にがち」というやつです。
ちなみに、ベルばらもアンドレ推しだし(オスカルと一緒に泣き崩れました)、
風の谷のナウシカはクシャナとクロトア推しです。クロトアはしぶとく生きてくれそう…。
(急に何の話だとか言わないでください、「唯一心開ける」系のシチュの入り口です。オスカルが唯一ガチで「女」でいられるのは後半のアンドレの前だけだし、ツンデレのツンしかないクシャナを「可愛くなっちゃってまぁ」とか言い放つクロトアに萌えます。)
そんな由貴香織里さん作品も天使禁猟区でいったん卒業…と思っていた矢先に出会ったのがYASHAです。
(そう言えば、BANANA FISHだと、別格の主人公たちを除いた推しは李月龍+シンのコンビです。なのでYASHAにシンが登場したのは嬉しかったです)
YASHAも天使禁猟区と同じように、主人公より、敵対する弟リンと三上尊のカップルが圧倒的に好きです。
尊がんばれ。というわけで、この作品も「#推しが死にがち」の運命から離れられず…。
これも、リンが「お前だけはと思ってたのに」と泣くシーン、涙が止まりませんでした。
由貴香織里さんは歴史ものやフルファンタジーなのに対し、設定以外は現代劇であるYASHAは、よりリンと尊が可哀想に思えました。
何でなんですかね…。
カインも、エイドリアンもローレンスも、ロシエルも、リンも、ついでに李月龍も、
エグイまでの虐待を父兄から受けており「誰からも愛されない(と思いこまされている)」か「自分は愛されちゃいけない(と思いこむトラウマ持ち)」なキャラクターたちです。
私の人生にそのシチュエーションないので、何に感情移入してるのかは分かりません。
可哀想、かわいそうぉぉぉぅ…(泣)ってなってるのかな。まぁなるか。
男関係も、そりゃすっごい若いころは「(妖怪男に対して)彼のことを理解してあげられるのは私だけ」的な盲目の献身とか1回や2回はあったけど、今はそんなん地雷だと思ってるクチですしね…。
でも、今でも泣けるんですよマンガなら。
で、久しぶりに「あ、コレ系引き当てちゃったな」とwktkしたのが
『薔薇王の葬列』です。
カインはリフを失ったあとも仲間が結構いましたが、
ロシエルにはカタン、エイドリアンとロルにはお互い、リンには尊しかいませんでした。
新たに見つけた『薔薇王の葬列』で私が萌え転げている”誰からも愛されちゃいけないと思い込んでる”キャラは主人公のリチャードなんですが、
リチャードは圧倒的美形かつその身体特性も相まって、ベルばらのオスカルを彷彿とさせる愛されっぷりです。
(この作品は史実パロで、オスカルより更に時代が前の人なんですが)
リチャードは誰からも愛されちゃいけないと思い込んでますし、実際母からは虐待されてますが、
お相手(?)という点では、ヘンリー6世・エドワード(ランカスターの)・アン・ケイツビー・バッキンガム・ティレル…と多種多様なお相手が現れますし、味方という点では父と兄も味方です。
ここまでの作品で可哀想なご主人様に尽くして死んでいった私の推しキャラ(しかも概ねそのご主人様に殺される)の立ち位置で行くと、
真っ先に死亡フラグが立つのはケイツビーだったんですが…。
この作品では早い段階でヘンリー6世とエドワード親子がリチャードの手で殺害されました。ヘンリーのシーンが最初のクライマックスで号泣ポイントでしたね。エドワードは精神的には健康的なキャラだったから可哀想でしたが、萌えとは別…。
ところが、第一段階のクライマックスを生き抜いた、
私の最推しのケイツビーを上回る献身キャラが9巻あたりから台頭してきました。
もちろん推しメーターも振り切れました。バッキンガム…そのSっ気で精神的ドMだなんて、反則も甚だしいぞ、けしからん…ちびガキだったのに…。
リチャードの秘密の共有って点ではケイツビーもバッキンガムも一緒なんですが、私の「推しが死にがち」な宿命に逆らってくれるかバッキンガム。
バッキンガムを殺す羽目になったら私リチャードとは2回泣く…
(↑ヘンリーに拒絶されたクライマックスで既に1回泣いた)
ここまでの推しコンビ(カップル)を整頓すると
イケイケの悪顔+優しげ献身キャラ…[カイン+リフ][ロシエル+カタン][リチャード+ケイツビー]
イケイケの悪役+力強いが実は優しい献身役…[リン+三上尊][月龍+シン][リチャード+バッキンガム]
可哀想な悪役+本性を知らなくて愛してくれる…[リチャード+アン][リチャード+ヘンリー][リチャード+エドワード]
さて、この中で死んでない献身キャラはケイツビー・シン・バッキンガム・アン(ただし薔薇王の葬列は未完)なんで、こう見るとやっぱケイツビーの方が死亡フラグなんかな…
でも裏切られた時にリチャードが「より絶望しそう」なのはバッキンガムなんだよなぁ…既にちょっとお前がいないと的な要素が増えてきたし。
頼むバッキン、もーーーちょっとイチャイチャしててくれ!
言いたいこと言えました満足。
最後は連載中の薔薇王の葬列をカロリー高めに語ってますが、
これが『中二病を暴発させる』大好きな「痛みに酔っちゃう」マンガ5選です。
ここまで読んで下さった方は、きっと同じ趣味嗜好か、どの作品かのファンの方が多いと思います。
「それ系好きならこれも推すぜ」という作品がありましたら、ぜひ教えて下さい。薔薇王の次に蓄えておきます…。
そろそろスタンダードの「ぬるーくオタク」の人に戻って、寝たいと思います(まさかの深夜3時…)