見出し画像

20名近い女性メンバーの記事を一気に発信。小さく始めるDE&I推進アクション。

どうも、株式会社エルボーズでコーポレート(採用・バックオフィス)の責任者を務めている椿原です。

今回のnoteでは、採用責任者の私が女性比率改善にむけて、あれこれ悩んだことや、その上で今やっていることなどをまとめてみようと思います。


ちなみに、タイトルに関する話は、目次「できるアクションから始めてみた。」の部分になるのですが、その前段の話が長めなので、そこだけ読みたい方は飛ばして読まれてください。


ちなみに、このnoteは、弊社のアドベントカレンダー22日目の記事です。



私たちについて。

弊社は、「"誰と、どこで、何をするか"を、もっと自由に。」をビジョンに掲げ、人が場所や時間に縛られず働き、コラボレーションすることで社会に新たな価値を生み出していける環境づくりをしているスタートアップです。

2017年に東京で創業しましたが、当時からフルリモート・フルフレックス組織で「東京にオフィスあってもメリットなくね?」と考え、ちょうどコロナ禍に入る直前に熊本へ本社のみを移して活動中。

こちらは2023年2月のデータ
熊本へ本社移転した際の記者会見@熊本県庁

人口減少の中で人材不足とか言われてますが、力や想いがあっても、場所や時間などの制約によって思うように働くことができていない人達がいます。

住んでる場所が都心ではないとか、働く時間が違うとか短いとか、たったそれだけの理由で、です。

わたし達は、この現状が、働く個人はもちろん、企業や社会にとっても損失だと考えてまして、場所や時間の縛りなく限りなく柔軟に働ける環境を構築した上で、「柔軟な働き方が出来る環境だからこそ集まる多様な人材の集合知」を強みに事業を展開しています。



エルボーズとDE&I。

前述したような思想をベースに事業や組織の運営を行っている中で出会ったDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)という概念。

そもそも世界的に推進されているものであり、自分たちの目指す世界観に関して見落としをなくす客観的な指標でもあるのですが、多様性の有無は顧客への提供価値に影響を与えるものだと捉えています。

デジタルプロダクトの開発支援(クライアントワーク)が主力事業の弊社は、様々なWebアプリやスマホアプリなどの開発プロジェクトが進行中です。

その中には例えば、女性向けのアプリ、女性比率が多い業界向けのアプリなどもあるのですが、ユーザーリサーチ等を丁寧に行うとしても、男性だけのチームだった場合は仮説の解像度やヒアリングなどに限界がでてくると思います。

今後、事業を拡大し、海外へ向けた展開も考えているなかで、同質性が高まることは事業成長における障害になりかねないですし、多様性を広げ続けることが「柔軟な働き方が出来る環境だからこそ集まる多様な人材の集合知」を強固なものにしていくはずです。

ちなみに、DE&I推進に関する範囲も選択肢も本当に広いと感じているので、ちょっと範囲を絞りまして。

わたし達の専門領域である「柔軟な働き方・柔軟な組織」を軸に、性別・人種・年齢・宗教・職歴・ジェンダー・価値観・身体的特徴などによるギャップが生まれない環境づくりを進行中。

ありがたいことに、今年は、評価していただく機会が増えました。



わたしとDE&I。

現在の組織規模だと、「組織として〜」という話だけではなく、担当者(私)の熱量で進めているとこもだいぶあるので、個人的な想いも書かせてください。

私の生まれの話にもつながるのですが、私の両親は私が生まれる前から一級の身体障害者(父は全盲・母は四肢麻痺)です。何不自由なく育ててもらい、本当に感謝&尊敬しています。

一緒に暮らしてきた中で、体の機能に欠損があったとしても、残ったものの活かし方によって健常者と同じように生活でき、逆に別の部分で突出した能力を持っていることで価値を生むことができる…ということを間近で体験してきました。

視覚が失われている分、触覚が異常に発達していて、理解できないくらい超繊細な作業を触覚のみを頼りにできる…とかですね。

このような原体験があるせいか、能力もやる気もあるのに、ちょっとした特性や置かれた環境の違いによって、効率性という観点から活かされてない人がいるということに違和感を感じるようになりました。

その上で、自分がパートナーと結婚し、子供ができ子育てをするようになり、同じようなライフステージの友人知人も増えた中で強く改善したいと思っているのが日本におけるジェンダーに関する話。

日本の現在の仕組み?慣習?制度?だと、どうしても男性より女性の方がライフステージの変化の中で、キャリアなど途切れやすくなってしまうところがあるように思います。

例えば自分の娘が大人になったとき、世の中がこのままだと、シンプルに嫌だな、と。

これを変えていきたいと思う中で、採用責任者をしている自社に関して次に改善したいのはジェンダーバランスです。

組織全体として女性メンバーはいるが、開発組織、特にエンジニアが女性比率が低い。業界的に見て職種ごとの男女比の違いなどはあるかもしれませんが、以上のことから個人的にも、女性からも選んでもらえる、長く関わってもらえる組織作りをしていきたいと考えています。



DE&I、男女比改善に向けて感じた難しさ。

数ヶ月前までは、まずは現状の男女比などを可視化し、数値目標を掲げ、今の自分たちなりのポリシーを公開しようと考えていました。その方が組織全体として動けると考えていたためです。

ポリシーの表明に関しても、全て整えきってから発信するとなると動けなくなるので、出来る範囲から実態に合わせて「DE&I Policy Ver.0.3」という感じでプロトタイプを出せたらと考えていました。

ただ、これは自分の考えが未熟だったと思います。

有識者の方と対話を重ねる中で、企業として、世界的な基準などを把握し、全方位を意識した上で、正しい言葉を選び、ポリシーや数値目標を掲げることの難しく、現在のリソースでは進めれず…、何度も中断。

動こうとしながら何度も中断し、悩み、歯痒さを感じるまま、DE&I Policyとしては、ここ1年で外に出せるものを作ることはできませんでした。



できるアクションから始めてみた。

そこから時間が経ち、まだ女性比率は低いとしても、組織が拡大したことで、女性メンバーが20名以上まで増えていることに気づきました。

そんなときに、採用担当のメンバーから「note運用をしたい」という声が上がったので、今回のアドベントカレンダー全体で「20名以上いる女性メンバーの記事をできるかぎり発信する」をやってみました。

それによってどうなるか?など、あんまり細かいことは考えてなくて、

  • ポリシーや数値目標の公開は難しくとも、メンバーの声を公開できる。

  • 柔軟な働き方を実現してる人の話は誰かの参考になるかもしれない。

  • 女性がいることがわかると、女性に応募してもらいやすくなるのでは?

  • とりあえずメンバーの声を可視化してみたら何か見えるものあるかも?

くらいな感じです。

ここから今回公開した記事を一気に貼りますが、ソロのインタビューと複数人まとめたインタビューが混在してたり、スケジュールの都合で難しかったメンバーもいたりするので、記事の数=メンバー数ではありません。

よかったらご覧いただけたら幸いです。

●取締役COO

●PM

●エンジニア

●デザイナー

●BizDev

●学生メンバー

ちなみに、たまたまですが、このプロジェクトの担当してくれたのも全部女性です。

プロジェクトを牽引してくれたのは、採用担当のみずくらさん。インタビュー系の記事10本近くは、編集ももさん、執筆かえでさん。

11月中旬?下旬?に決まって、そこからの特急作業、お疲れ様でした。



次にやること。

3月に熊本で数百名規模のビジネスカンファレンスを開催予定で、現在準備中です。

こちら、登壇者のジェンダーバランスは大事にしようとしていて、できるかぎり男女のバランスをとれるように動いています。

組織のことではないですが、自社のアクション1つ1つに思想を込めることで繋がっていくと思うんですよね。

ただ、難しさや力不足を感じており、女性比率が20〜25%の間となりそうです。

カンファレンスとして実現したいもの、参加してくださる方へ届けたいものがあった上で、それに合わせて登壇していただきたい方をリストアップしましたが、この時点で女性比率は30%以下。

そこから依頼をしても「参加はしたいけど、登壇は難しい…」という方もいらっしゃるので前述したような数字になりそうです。

この数字に関しては、私がアンテナを張れないなどの理由もあると思いますし、登壇候補者の方からハードルを高く感じさせてしまう要因もあると思いますので、時間はかかると思いますが改善していきます。



さいごに。

弊社、意図せずですが、創業メンバー(現在の経営チーム)も少し多様性があります。取締役が女性だったり、海外にルーツを持ってたり、地方に住んでたり。

このようなメンバーで創業したから、前述したような思想の会社経営をやっってるとこはあるかもしれませんし、だからこそ組織の多様性は大事にしていきたいと考えています。

今回は女性比率の話が中心でしたが、組織全体の女性比率が上げることに加えて、組織が拡大し管理職が増えていけば、管理職の女性比率も意識する必要がでてくるでしょう。

組織としてできてないことも多いですし、個人としてわかってないことばかりですが、できることから着実に進めていきたいと思います。

また、弊社では絶賛採用強化中ですので、少しでも興味を持っていただけましたらぜひwantedlyにてご連絡ください。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?