見出し画像

内輪ノリがヒットを生む?

現在、映画などでヒットしているものには
「内輪ノリ」が利用されているのでは?という話です。

内輪ノリとは、仲間内でしかわからないネタで盛り上がることです。学校の先生のものまねなどが面白いのも内輪ノリのいい例だと思います
内輪ノリって本当に楽しいですよね。仲いい友達同士でしかわからないようなことでずっと楽しめます(笑)

内輪ノリの「自分たちにしかわからない」という部分が内輪ノリの本質だと思います。そして共感できるものや親しみのあるものに人は惹かれます。そして、この「共感」と「親しみ」、「身近さ」がヒットを生むと考えました

具体例を挙げると、

映画「飛んで埼玉」は、いっちゃえば、完全に埼玉県民の内輪ノリみたいなものだと思います。普通に映画としても面白いですが、このような地域ネタは、その地域に住む人にはぶっ刺さります。高校のころ、埼玉出身の先生が授業中に「飛んで埼玉」を大絶賛して、ずっと映画の話をしていたのを思い出します(笑)地域ネタは、その地域全体における内輪ノリのようなものではないでしょうか。地域ネタの要素と埼玉県らしさを合わせた自虐映画として大ヒットしました。

映画「花束みたいな恋をした」も共感という名の内輪ノリでできたものだと思います。この映画は菅田将暉と有村架純が出演する恋愛映画で2021年に大ヒットしました。見た人ならわかると思いますが、この映画には固有名詞がたくさん出てきます。明大前駅や、天竺鼠というお笑い芸人の名前、スイッチのゼルダの伝説など、挙げればキリがありません。映画を見る人たちの生活にも身近で親しみのあるものを出すことで、それを好きな人たちとの間で盛り上がるのです。これによって、映画と現実の境をあいまいにし、等身大のリアルな恋愛としてみることができるのだと思います。それに加え、サブカルを押し出すことで、サブカル好きな人たちに見事にぶっ刺さる映画になっているのです

「共感がヒットを生む」というのはよく言われる言葉ですが、そこには内輪ノリに似た感覚があるのではないでしょうか。だから面白いと感じやすいのかもしれません

一般的な内輪ノリと、「飛んで埼玉」も
その範囲が友達なのか、同じ地域の人なのかという話だと思います

誰にでも楽しめるものもいいけど、自分だからこそ楽しめるものの方が特別感があるというか、深く刺さりやすいのでないでしょうか


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?