見出し画像

3世代で受け継ぐジュエリー M様オーダージュエリーvol.1

ご依頼

今、お腹に赤ちゃんがいます。ご主人のお婆さまから受け継いだ大切なダイヤモンドを使用して、ゆくゆくは赤ちゃんが大きくなったら一緒に着けれるリングを誕生記念に作りたい。という、嬉しいご報告と共に頂いたご依頼でした。

デザイン

M様はあらかじめイメージされており、アームはクラフト感のある緩やかな槌目、ダイヤモンド周辺はミルウチが良いかなと。
ダイヤモンドでも普段使いのできるリングにしたいというおしゃれでジュエリー好きなM様らしくはっきりされたご希望がありました。
なるほど。私もM様の好み、好きな雰囲気はわかっていたので、すぐにピンときました。

ダイヤモンド周りのミルグレイン


伝統的なミルグレイン(ミル打ち)には、ラテン語で『千の粒』という意味を持ち、『千』は子宝、沢山、永遠、長寿と言った意味を連想させることから、縁起の良い装飾になるそうです。ご希望であったミルを是非デザインに取り入れましょう!というご提案をいたしました。M様も意味を知り気に入ってくださいました。

打ち合わせ


数ヶ月後無事に赤ちゃんを出産したばかりのM様と可愛いKちゃんと一緒に直接打ち合わせ。
事前にメールで頂いていたご希望のデザインをもとにデザイン画を起こし、
アーム内側には娘さんの誕生日とイニシャルを刻印することに決定。
実はちょうどこのお話を頂いた頃、偶然にも私事ですが第2子を出産したばかりで、同じようなタイミングにこのような素敵なご依頼はとっても嬉しく自分のことのようにやりがいを感じておりました。

直接会うことの大切さ


お互い0歳児を抱えての忙しい最中でしたが、打ち合わせをしたことで、将来は娘さんに着けて貰いたいというジュエリーに込める想いや、情熱を受け取ることができました。ジュエリーが出来るまでのお客様とのワクワクを共有出来る大切な時間なんだとわかりました。
メール等で写真や文章で理解や把握は出来ても、その方の想いや込める情熱まではなかなか受け取れないものですよね。

お渡し

それから、3ヶ月後。リングが遂に完成し、M様にお渡しする日が来ました。
私は沢山お待たせしてしまったこともあり、何しろ喜ぶ顔が見たくて、M様の住む最寄り駅まで出向き、直接お渡しに行きました。
少し大きくなったKちゃんとM様と雰囲気の良いカフェで会い、M様は大変喜んでくださいました。
お話を頂いてから約1年後に可愛いKちゃんと共にお渡しができたこと、M様の喜ぶ姿が見れて、私もとても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

親子で一緒にこれから大切な想い出を沢山刻んでいくのでしょう。
指輪と共に・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?