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【京都・烏丸御池】To.(トゥ)/お洒落でアットホームな創作居酒屋の絶品モーニング。

「烏丸に人気創作居酒屋が始めた、イタリアの朝ごはんがあるよ」

という噂を聞いて、普段は朝ごはんを食べない筆者もイタリアには弱いので思わず、行ってみることに。

結論、これはわざわざでも行ってみる価値は大いにある…!と思ったのでnoteでご紹介します。

お腹を空かせて、ぜひとも最後までお付き合いいただけると幸いです。

「To.(トゥ)」とは?アットホームな創作居酒屋の魅力

コンセプトは、人「と」人が繋がる場所—

カウンターに立ち、ひとりで店を切り盛りする店主。

“疲れた心を癒やしに、ふと足が向かう先は、いつもの憩いの場でした”。

から、はじまるHPのコピーにぴったりなアットホームな店内にて、気の置けない友人宅に招かれたかのような和みの時間をお届けすることをコンセプトに掲げているTo.(トゥ)は、京都市中京区・烏丸御池駅から程近い、間之町通り沿いにある人気創作居酒屋だ。

カウンター8席、テーブル2卓のアットホームな空間が広がる店内は、アイランドキッチン越しに顧客と気さくな店主が会話のキャッチボールがしやすいつくりになっている。

人気創作居酒屋の絶品イタリアの朝ごはんの魅力

普段は夜がメインの「To.(トゥ)」だが、2024年1月よりモーニング/ブランチの営業をスタートさせたそう。

モーニングは、

・Aセット・・・1,500円
冷製スープ+ブリオッシュ+飲み物
・Bセット・・・1,900円
冷製スープ+ブリオッシュ+飲み物+デザート

の2種類から選べるようになっている。

単品でもオーダー可能だが、せっかくなので今回はBセットにすることに。

バターナッツカボチャの冷製スープ

まずはじめに提供されたのが、季節のスープ。

この日は、今が旬のバターナッツカボチャの冷製スープだった。

スープは、一口目から感動するほど、シルキーな舌触りととっても甘みの強いカボチャの濃厚な味わいに闇つきになりそうだった。

仕上げにかけられたフレッシュなオリーブオイルと、中にはキャラメリゼしたクルミがごろん、と入っていて、どちらもいいアクセントに。

バターナッツカボチャの冷製スープ
(スポドリ並みにずっと飲んでいたかった)

自家製ブリオッシュのオープンサンド

メインは、バターと卵をたっぷり使った自家製ブリオッシュを使ったオープンサンド。パティシエさん特製とのこと。

写真では伝わりづらいのが難点だが、見た目以上に高さがあるので、食べ応えもバツグン。

こちらは、サーモンマリネとオレンジのハチミツ漬け。

レアで肉厚なサーモンとさっぱりした柑橘がとってもよくマッチしていて、朝から白ワインが飲みたくなる、罪な組み合わせだった。

自家製ハムと半熟卵のブリオッシュ

味にメリハリをつけるバーニャフレッダソースとケッパーが名脇役

こちらは看板メニューであり、筆者の本命であるブリオッシュ。

直前まで別のメニュー(キャラメリゼしたイチジクと生ハムの組み合わせ)と迷っていたが、塩気のある食べ物を欲していたことと1巡目で提供される姿かたちがあまりにも美味しそうだったので寝返った(ごめん、イチジクw)

半熟の煮卵の上に、錦糸卵のように薄くスライスされた自家製ハムがブランケットのように覆い被さっている。

隠し味に敷かれた、バーニャフレッダソース(冷製のバーニャカウダソース)が絶妙にいい仕事をしていた。

煮卵とハムがこんなに合うなんて…

間違いなくこれの選択にしてよかったと思った。居酒屋メニューに様変わりした君たちに早くもまたお会いしたい。

どのメニューも、お酒が飲みたくなってしまうさすがは創作居酒屋のモーニングで秀逸だった。

デザートに、イタリアのドーナッツのボンボローニで〆る

デザートに、杏とヨーグルトのジェラートを挟んだ、「ボンボローニ」をオーダー。ボンボローニは、もちもち食感がたまらないイタリアの朝食のド定番だ。

「ボンボローニ」は、たっぷりの油で揚げたドーナッツ生地に砂糖をこれでもか、というくらいにまぶした背徳感たっぷりのイタリアの朝ごはん

この文章を書いている今でさえ、自己欺瞞と背徳感とたたかっている。

中に詰められるクリームは、定番のカスタードの他に、期間限定のピスタチオクリーム、と季節のジェラートの中から選択することができる。

筆者は、カスタードに後ろ髪引かれながらも、物珍しさに杏とヨーグルトのジェラートをお願いすることにした。

杏の甘酸っぱさとヨーグルトのさっぱり感が堪らなく美味しくて、自らの選択を褒めたくなった。

アイス最中のようなどこか懐かしくてあたらしい組み合わせ。

食べにくいのでペーパーナプキンに包んでパクッとお召し上がりください、と言われたにもかかわらず、少しずつ溶けるジェラートをソースのようにフォークとナイフでドーナツ生地に塗りながら味わって食べた(本当に言うことをきかないw)

「To.(トゥ)」の魅力の真骨頂ととっておきの過ごし方について

「To.(トゥ)」の魅力は魅力的なメニューだけではなく、物腰柔らかな気さくな店主とのかけ合いであることが大きいように思う。

常連さんだけではなく、はじめての顧客にも目線を合わせる気遣いや、忙しい営業の中にもきちんと時間を割いてお料理の説明をしてくれたり、一人ひとりに向き合ってくれる姿勢や気遣いが素晴らしいと感じた。

ソロ旅を愛するおひとりさまはもちろん、女性同士、夫婦・カップルで楽しめるお店だと思う。

筆者は、次回はぜひとも、ディナータイムに伺って日本酒やワインを片手に創作居酒屋の本気を味わってみたい。

アクセス・営業時間情報

住所:京都市中京区御池高田町500 ポポラーレ御池 1F
行き方
:京都市営地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」1番出口より徒歩3分
御池間之町を上がってすぐ、東側。烏丸御池駅から254m
営業時間:8:00〜10:00(モーニングブランチ)※予約不可
お支払い方法:モーニングは現金のみ

編集後記・おまけ

今回訪れるきっかけとなったのは、Meets Regional(ミーツリージョナル) 2024年8月号

前述した通り、筆者は日頃朝ごはんを食べないタイプなので、本来であればスッと読み飛ばしていたかもしれないところを、パートナーが誘ってくれたのを機に今回の訪問が叶った。

To.(トゥ)の他、個性派ぞろいの魅力的なお店がたくさん掲載されているので、気になる人はぜひとも直にお手にとってご覧いただきたい。ちなみに、kindle unlimited会員なら(筆者もその一人)現在のところ無料で読めるのでおすすめだ。

さて、今回筆者が訪問したのは、三連休最終日の朝でオープンは8時を狙って到着するとすでに4組ほど並んでいた。

「う〜ん、これは1巡目は無理かもしれない…」という悪い予想は的中。

見事に、筆者の2つ前の組で1巡目は埋まってしまった。

9月と言えど、外で待つのはさすがにぶっ倒れるかもしれない…と京都の蒸し暑さ加減に辟易していたら、中に2組(4名)が着席できる待合のためのテーブルがあり、そこで待たせてもらえることに。

とはいえ、30分くらいかな?とたかを括っていたら、オープンと同時に入れなかった場合は、次のターンになるとのこと。コース仕立てでの提供なので「1時間ほどかかります」と言われて一瞬白目を剥きながら卒倒しそうになったが、せっかく来たのだからと思い直して、待つことに。

待つと心に決めた私と対照的に一緒に来てくれたパートナーは、「えぇ…1時間も待つの…」と怪訝そうな表情で渋っていたが、無理もない。まだ身体が起きていない彼は眠い目を擦りながら車で寝てくると言ったので、快く送り出して、残された私は席の確保役としての任務を果たすことにした。

とはいえ1時間アテがあって待つと言った訳でもなく、すぐに手持ち無沙汰になりながら、こんなことなら数日前にアマゾンで頼んでいた文庫本が郵便受けに入っていたので、それを持ってきたらよかったナ…と若干後悔したが、時間は戻せない(次回の教訓にしよう)

一瞬、アマプラでGACKT様の『翔んで埼玉』をイヤホンして見ようかと思ったが、さすがになぁ…とかろうじて思いとどまり、仕方がないので物欲しげな視線を送りながらカウンターとキッチンの人間観察をすることにした。

しばらく見ていると、さすがは手際のいい料理人さんだけあって、手元を見ているだけで没頭できた。一人で切り盛りされているにもかかわらず、慣れた手つきでオーダーを捌いていかれる姿は華麗で美しかった。

待っている間も、先に注文されたお客さんのオーダーと提供されるお料理の説明を聞けたおかげで、自分のターンにはこれを頼もうとリアリティと余裕を持って待つ事ができた。

筆者は決して待つのは得意な方ではないが、結果として待っていて良かった、ように思う。

理由は、遠目にもメニューから想像するものと実際に運ばれてくるお品がいい意味で違っていて、ポジティブにこちらの期待を裏切られた。もし自分も1巡目で着席することができていたら全く別のものを頼んでいたと思うから、これは結果論ではあるが、ある意味2巡目で良かったな、とさえ思う。

こちらが店内で待たせてもらっている間も、外には列ができていて、思わず「うわっ。」と声をあげそうになった。汗をハンカチで抑えながら、本を片手に並ばれている方の姿もちらほら。この場を離れて戻ってこようなどとしていたら決して、入れなかったように思う。

時刻は、9:00過ぎ。間も無く1時間が経とうとした頃、先ほどとは別人のような顔つきで二度寝から帰還したパートナーがご機嫌な表情でタイミングよく戻ってきてくれた。それとほぼ同時に「長いことお待たせしました、どうぞこちらへ。」と丁重な態度とこちらをとても気遣ってくれる店主のやさしい声とともにお席をご案内いただけて我ながら安堵した。

本当にピッタリ1時間だった。

ちょうど筆者がアマプラ『翔んで埼玉』に手を出すかどうかの瀬戸際だったように思う。

これから行かれる方には、

・オープンと同時に入店される場合は20分ほど余裕を持って並ばれること
・もし1巡目で入れなかったときのために暇潰しをあらかじめ考えていかれること

を全力でおすすめしたい。

再三お伝えしておくが、並ぶのが嫌いな筆者でも並んででも訪れる価値は大いにあると思うので、どうか時間に余裕を持って有意義なモーニングをお楽しみいただけたら、これ幸いです。

筆者は密かに、次回訪問時は名物の『レモンカヌレ』をテイクアウトすることを楽しみにしている🍋

物腰の低い、素敵な店主さんだった〜〜🫶

かほ|人生を変えるソロ旅プロデューサー
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