見出し画像

動物たち(その3)〜肩を張らずにフランス21

鳥以外となると筆頭はシカ。

野生動物のシンボル。「森のプリンス」とはどこかのアニメ。大人、子供、1匹、家族。忘れた頃に遭遇する。害獣と見做されることもあるようだけれど、個人的にはこれを見かけると幸せな気分になる。何度かうちの敷地内にも入ってきた。写真やビデオも撮ったことがある。仮に見えなくても畑に足跡が残るので通って行ったことはわかる。

うちの畑を通るシカと?

イノシシは何度か見かけた。なんと2-3日前、夜中に親族家族揃って庭にいるのを見た。「フゴッフゴッ」と言う音で目が覚め怪訝に思い窓を開けて懐中電灯で照らすと、いるわいるわ!総勢15頭ほどがあたり一面這い回っている。中には生まれたばかりだろう小イノシシ(うりぼうにもなっていない)も混ざっている。懐中電灯に恐れるでもなし、憮然とそこにいる。これには息を呑んだ。それからあと車に乗っていると、繁殖期にゾロゾロ道を渡ったりされることもある。聞いた話、大人のイノシシに横から体当たりされたら車なんかひっくり返されてしまうらしい。怖いもの見たさはあるが接近遭遇はしたくない動物だ。

ハリネズミもいるし野ウサギもウサギの家族もいる。野ウサギには先日散歩していて超接近遭遇した。2メートル。向こうも驚いて目をむいていた。初期のバッグ⚫︎バニーの頭、ほぼまん丸で目だけが大きいあの顔を思い浮かべてもらいたい。一瞬止まったと思ったら踵を返して行ってしまった。2匹いた。

玄関先にいたハリネズミ

キツネも見かけたことはあるが回数はグッと低い。神経質な野生動物の中でも一際神経質なんだろう。生きたキツネには滅多にお目にかからないが車に轢かれたキツネは割と頻繁に見かける。あれだけ神経質なのに何で?と思わざるを得ない。猫の死骸の次に多いかもしれない。

日本でも山岳地方や北海道に行けば同じような経験ができることと思う。実はフランスの緯度は北海道のそれに近い。ラベンダーやライラック « lavande et lilas »。木々も草花も同じ様なものが育つ。クマはいない、うちの地方には。ピレネー地方に行くと北海道並みにいるようだ。

そもそもこの家を選んだのは、家そのものよりも環境に惹かれたからだった。

今年は « coquelicot »ポピーにも恵まれた。

ポピー畑に囲まれて

自然と動物たちにはいつも驚かされる。何年経っても飽きることはない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?