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ル・トゥケの海岸 ~夢で見た地へ~#8

"白いさらさらの砂に、横向きに緑色の草が生えていて、海岸は丘陵になっていて、少しどんよりした海が見える浜辺"ー

昔夢の中で見た海岸の記憶だけを頼りに、探し当てた地へ一人旅したエピソードを綴っています。

ル・トゥケの海岸#7はこちら

夢と現実の境界線に立った日


15年ほど前に見た夢に音声はなく、
海辺に吹く風と、白い砂浜と、横向きに揺れる緑色の草と、
そこには赤いセーターを着た金髪の、ショートヘアの女性が座っていた。
その女性の右斜め前には、背の高い男性が立っていた。
2人が眺めている海は、どこかどんよりとしていて、でもとても美しかった。どこか寂しげだけど、優しかった。

✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾

寝れないときに目を閉じると、よく世界中のいろいろな場所の光景が目に浮かぶ。海だったり、山だったり、野原だったり…
きっとこれまでにどこかしらで目にしたものを脳の中で記憶の映写機が映してくれているんだろう。。。
いずれもいったことのないような場所なんだけど…

だから私の中で、この《海岸の夢》の情景は特別だった。
何年も忘れることはなかったし、何かメッセージをもらってるようで、
見つけて、そこに行かなくては、と思っていた。

去年の誕生日ごろから人に話すようになって、この一年の目標の一つに、
この地に行くことを宣言していた。
言霊って大事だよ、て仲の良い友人が言ってたから。
いい大人が夢見る夢子だなぁとも思われるかもしれないけど、
私自身は好奇心旺盛、冒険が好きな性質。
まずは試してみるのみ!
”もしかしたら、人生の流れが変わるかもしれない”
そう思って旅に出た。

3日目の朝。私より先客が何人か足跡を残してくれていた丘陵

2泊3日の短い旅の最終日の朝。

雨が去り、晴れ間の差した海は一層青く、世界は広く、地球が丸く見えた。

前日に見た少しどんよりした海の方が、きっと夢の中の光景に近かったと思う。
だけど限りなく美しいこの丘陵と、360度眺められる世界にどこまでも魅了された。風の強い日だったけど、とても居心地がよかった。

視界が広く、地球は丸い
この日は日曜日。家族連れが結構いた
この旅で緊張とストレスから解放された表情になった
(顔写真は載せないつもりだったけど、記念に🎖


丘陵は2㎞ぐらい上ったり下りたりを繰り返しながら繋がっている。
その先は入り江になっていて、向こう岸が見える。

下から見ると割と高めの丘陵。

丘陵の上から見る景色もいいけど、下から見上げるのもかっこいい!

丘陵の先端まで歩いて、そこからは砂浜に降りて引き返してきた。
振り返ると、また遠くに厚い雲がやってくるのが見えたので、
私は運よく、晴れ間の時間を存分に楽しめたわけだ。

丘陵の先端から引き返すころ、向こう岸が見える。振り返ると厚い雲が。


ル・トゥケの海岸にはごみ一つなく、上がっているのは貝殻だけ。

どこまでもきれいな白い砂浜。

写真の中の細長い形の貝はなんだろうか、フランスの食べ物の写真で見た気がする。


旅の達成感に溢れて、この日はエモーショナルだった前日とは裏腹に、
楽しくてはしゃいでいた。
ほんとうに楽しかった!

靴にはたくさん砂が入ったけど、この海岸で踏んだ砂の感覚は忘れない👣
(砂は日本までお土産して、靴のお洗濯をした)

何の確証もない、ただ《夢》を追いかけてここまで来た。
私はそれがただただ嬉しかった。
幸せだった❢

一人旅は写真が撮れないので、ビデオを回してスクショ。


そして、とうとうル・トゥケの海岸の旅の終わりが近づいていた。

でも、タクシーの時間までまだ1時間ある❢❢
そこで向かった先は、、、、

街のサンドイッチ専門店!

たくさん歩いてお腹がすいていたので、サンドイッチを買ってお昼にした。

サンドイッチ専門店

胃腸の調子はまだぼちぼちだけど、とにかく空腹の私💦
ショーウィンドーに並ぶサンドイッチを眺め、
Mimosaという名前のサンドイッチにした。
店員のお姉さんが優しくて、今回は袋をお願いするところまで、全部フランス語で注文することができ満足気分!

近くのベンチに腰掛けて、おいしいサンドイッチを食べ終えると、

私はル・トゥケ海岸への《夢の旅》はいよいよ終えようとしていた。


■次回は、再会できたマダムとのお話、そしてパリに戻るまでの出来事を書きます。


大好きなル・トゥケのホテルの前の道。日曜日の朝8時。

#LeTouqueParisPlage
#ルトゥケパリプラージュ
#ルトゥケ



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