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【反省の向こう側】仕事をとった母と言われた

主婦になり、子ども達と雑談することが増えました。

時々ではあるものの、
雑談は貴重な時間と言えます。


① 子どもの本音


私は数年前まで、
仕事と家庭の両立に苦戦していました。

必死でしたが、
とても両立できていたとは言えません。

当直を始めてからは、
子ども達にたくさんの我慢をさせていました。

特に思い知らされたのは、
ある時子ども達から
『子どもより仕事をとった母』
と言われたからです。

ものすご〜くショックでした。

そんなつもりはなかった・・・


② 親中心の生活だった


上司から当直勤務の要請を受けた時のこと。

当時は、まだ息子が3歳だったことや
2人の子育てに余裕がなかったことから、
当直は免除してほしいとお願いしました。

子どもが2人になったことで、
娘がひとりの時とは忙しさがまるで異なり、
とても家庭との両立なんて困難であり
綱渡りの状態だったからです。

でも、上司から言われた言葉は、
『その厳しい道を選んだのは、君だよね』

『自分で選んだ道なんだから、乗り越えないと』


すごーく重い言葉でした。

今思えば、
なんて一方的な意見なんだ!
とムカッとしそうではあるものの、
当時の私は
自分で選んだ道だからこそ、何とかしなければ
と必死でした。

弱音を吐いたら受け入れられるどころか、
否定されてしまった。

振り返ると、
その頃の生活は
子ども中心の生活とは程遠く、
私を中心とした親中心の生活となっていました。

いかに仕事と家庭を両立するかと常に考え、
効率重視の生活でした。


③ 子ども達は泣いていた


退職後に
『ママが当直の時は、淋しくて泣いていたんだよ』

と言われました。

『帰ってきて〜』
と淋しがっていたことは
知っていますが、
当直の夜は毎回のように泣いていたそうなのです。

でも、お仕事だから我慢しようと
泣いていることは伝えずにいた。

『当直がんばってね』
子ども達がくれたお手紙の裏では、
涙で枕を濡らした夜がたくさんあったのです。



④ 子ども達なりにわかっている


『子どもより仕事をとった母』

子ども達に思われても仕方のない生活でした。

仕事だからしょうがない、
と言えばそうだけれど、
子ども達の気持ちは置いてきぼりでした。


2人とも入院経験があるため、
私がどのような仕事をしているのか、
何となく知っています。


泣いていたことを黙っていたのは、
子ども達なりに状況を理解しているからかもしれません。

これ以上は言ってはいけないな。

と感じ取っていたのかもしれません。

子ども達なりにわかっていたのでしょう。


⑤ 本音を聞けた


子ども達にたくさんの我慢をさせていました。

仕事だからと頭ではわかっていても、
子ども達の気持ちが置いてきぼりの状態でいたことは、
決してよくありません。


以前は仕事だからしょうがないでしょ、
と言っていましたが、
子ども達と雑談するにつれて
子ども達の気持ちを否定することはやめよう
と思うようになりました。

私は子ども達に謝りました。

淋しい思いをさせたね、と。

仕事は生活のためではあるものの、
親(私)の都合であり、
子ども達が望んでいるものでは
ないからです。


仕事がどういうものであるかは、
将来子ども達が仕事をはじめてから
感じることができるのかもしれません。

私が必死に伝えようとしても、
押しつけのように感じる気がします。
(特に親だとね。)

今の時点では、
淋しかった気持ちの方が
う~んと大きいでしょう。


子ども達が本音を語ってくれたことは
ショックであるものの、
大切なことに気づきました。



何気ない会話、雑談って大切ですね。

以前の私は、
効率ばかりを求めていました。

無駄をそぎ落としつつ、
大切なものまで見失っていました。

子ども達のたくさんの我慢を
そのまま閉じ込めてしまうところでした。


子ども達がボソッと
本音を語ってくれて良かった。

教えてくれてありがとう。


対話って大事ですね。

時間の共有って大事ですね。

私は反省ばかりしています。
でも、気づいて良かった。


ありがとうございました。





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