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私を変えてくれたたった1つの修業法11

朱墨で削る。それだけの修業法。

その出会い、継続、結果、全てを込めて私の教師人生をに光を当ててくれた。

この修業を続けて2年。

その全てを最後に語る。

1.恩師の言葉 その体現

中学の卒業式。

最後に恩師がこんな言葉をアルバムに書いてくれた。

「正しい努力は必ず君を変えてくれる」

当時私はガムシャラに勉学に励んでいた。

できない自分を責めながら、とにかくなりふり構わず勉強していた。

しかし、結果がなかなか出なかった。

最後は志望校い合格したのだが、私は何度も道を踏み外し、間違った努力を続けていた。

頑張っている自分に結果は必ずついてくる。

そう信じて疑わない自分がいた。

つまり、自己客観視ができていなかったのだ。

そして、時代は戻り教師になりたての自分を振り返ると同様の有様だった。

基礎の積み上げがないまま、ただ必死に「下手な授業」を繰り返す。

本を読み、セミナーに通い、授業名人の真似をしても授業は荒れるだけだった。

自分が喋る言葉に鈍感だった。

秒数が空き、クラスは騒然とした。

リズム・テンポもガタガタで気持ちが悪かった。

そんな私が正しい努力について思い出すのはクラス解散の直前であった。

時すでに遅し…それを打ち消してくれたのはアルバムの中にある細字のメッセージだったのだ。

2.弱さと向き合う夜

文字起こしを始めてからというもの、自分の授業力に何度も押しつぶされそうになった。

弱さとの正対が疲れ果てた身体と心にさらなる追い討ちをかけていた。

そんな私の変化を現実で示してくれたのが他でもない子どもたちだった。

毎夜毎夜言葉を削除し、精選をし、意味のある反省へと転化させていく作業を始めて3ヶ月たった頃だった。

まず、子どもたちの笑顔が増えた。

次につまらなそうにしていた顔に明るさが芽生えてきた。

些細だが私にとっては大きな紛れもない事実だった。

弱さとの正対は、幸せを呼びこむ破顔を生成したのだ。

この時は本当に嬉しかった。腹の底からの実感を初めて得られたのだから。

3.続ければ本物になる

この修業が私にもたらしてくれた恩恵は数知れない。

授業力はもちろんのこと、子どもとの対応力や教師に必要な声や目線などの基礎力の向上に多大なる貢献をしてくれた。

そして、1番の力の獲得は逆境力だった。

誰にも真似できない修業の継続は、どんな苦難にも立ち向かえる志と技術を与えてくれた。

簡単に大敗のレッテルを張らせない勇気を持てるようになった。

自分の本当の強みは何か、その活かし方についても教えてくれた。

総合的な力のある逆境力が私を強くしていったのだ。

すぐに折れてしまう1本の枝はどんな環境下にも耐えうる(むしろ跳ね返す)太い幹へと進化できた。

続ければ本物になる。

この決意の継続が強い覚悟と鋼の武器を与えてくれた。

若葉が積まれるほどの小さな小さな本物であろう。

それでも私なりの最上の姿は実現できた。

次に目指すは誰もが見てみぬ振りができない絶対的な努力を積み重ねた教師だ。

そのためにできる努力は徹底的に行う。それも楽しくだ。

読者の皆様はぜひ見届けていただきたい。

私がどのように変わるかを、そしてこの修業法がどのような方向へ大器していくのかを。


この記事の幕を閉じる前に…。

最後までこのシリーズを読んでいただいた読者の皆様に感謝申し上げます。少しでも皆様の心の幸せに繋がれたら、勇気と覚悟をもつ契機を作れたらと日々思いながら綴っていおります。少々熱も入っており駄文も多いですがご容赦ください。


これからもnoteの更新は欠かさず行っていきますので、ぜひ他の記事も含ご覧ください。





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