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「やるか」「やらないか」

本日、人権の研修があった。

たっぷり2時間、非常に学び多き時間だった。

講談されたのは、障害児のお子さんをお持ちで横須賀にて学童を運営されている五本木さん。

https://sukasuka-kids.com/

多くのお子さんをお持ちで上は28歳、下は8歳だ。

そんな五本木さんがインクルーシブ教育について話をされた。

事業者としてはもちろんのこと、教育についても非常に熟達された方であった。

中でも印象に残ったのは、保護者の苦しみである。

コロナ化で発達障害のお子さんや自閉のお子さん、身体障害や先天性の障害を持つお子さんに学校が休校中にたくさんの苦労をされたお母さん方がいると五本木さんは語っていました。

「預けている間、家で寝てもいいですか?」
と聞くお母さんや
「もうどうにかなってしまいそうです!!!」
と叫ぶお母さんもいたそう。

「正直に言いますと学校にお母さんは頼れないのです。だから近くにいて相談に乗ってくれる学童に頼るのです。」
まさしくその通りだと思った。

学校は保護者と時間をとって一人一人話ができない。
私の学校は市内で児童数が1番多い。なのに、電話は2本しかない。
教員の忙しなさも理解したうえで保護者の皆さまは頼れないのだとおっしゃっていた。

ならば、私たち教員はどう親御さんに寄り添い支えられるか。
それは
「家の子どもの様子を聞く」
それだけだと五本木さんは話されていた。

そして、意外にもお母さんたちが学校に求めているのは学習や友達関係ではなく、
「我が子を可愛いと担任が思うか」
「なんとかしてあげようという気持ちがあるか」
があればそれで大体は満足だともおっしゃっていた。

今回の研修は、人権の研修というよりは
私たち教師がどのようにして保護者を支えながら子どもたちを教育していくか、教師が子どもを育てるうえで根本的にどんな意識をまずは持つべきなのかを問い直す深く厚みのある研修であった。

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