古けりゃ良いのか
ただ長く続いているから、ただ古いものだから良いというわけではない。皆さんそう思っているでしょう。長く続くにはそれなりの理由があるから、古いものが残っているのはそれだけ大切にされる価値があるものだから。そう考えるでしょう。
でも、本当にそうでしょうか。古い伝統や様式の中には明らかに男尊女卑や人種差別性差別や階級意識が根底にあるものが山ほどあります。そういうと、すぐに口煩いフェミニストが云々とか言われますが、でも、本当にそうでしょうか。
古さの上にあぐらをかいている人、伝統を笠に着ている人、常識を盾に自分だけの正義を振りかざす人。そういう人は古さや伝統や常識を愛しているのではなく、そういう環境の中で自分を、そして既得権益を守ろうとしているだけでではないかと思うのです。
何故それを守らなければならないのかと聞かれて、それが伝統だから、決まりだから、常識だからとしか答えられない人がいます。確かに従ってみて初めて分かる様式美もあるでしょう。でも、何故どうしてという疑問に向き合うことなく自分を枠にはめて生きる人は、枠を超えて生きようとする人を時に非難し貶めようとします。それは伝統を愛で古いものを慈しむ常識人の行いと言えるでしょうか。
世の中古けりゃ何でも良いってものでもないですよね。自由な発想と常識を疑う柔軟な心。新しいのも良いものですよ。
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