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#推し短歌 「風呂場」

これは自分の体験です。
子供の頃は耳が悪かったので、人より音が聞こえずらかった。
手術後に家のお風呂に入ったとき、音が反響するのをはじめて体験したのを30年以上たってもハッキリ覚えています。
その日を思い出して書いた短歌です。

反射する
音のふくらみ 感じたい
拍手を送る 凄い凄いと

もしかしたら人生で初めて感動した瞬間だったのかもしれません。
手をたたく音が響くと、嬉しいのと面白いのを同時に感じ、何度も繰り返していた。
お湯に濡れた拍手と渇いた手の拍手。違いがあるのが不思議だった。

今だから感じるのは、無い人にとってそれまでが当たり前だから疑問はわかない。
でも手に入れた後は、その時の感動を覚えていても普通が当たり前になってしまうから、感謝が薄れていく。感動を思い出したら、感謝も一緒に思い出そうと思う。

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