![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116494741/rectangle_large_type_2_f536a8ccb96963da4f9347a38526c847.png?width=800)
Photo by
nekonosara
ごめん、最高の相棒がいるから。
朝、フライパンでパスタを茹でる。
いつの間にか何でも省略して、これも解釈としては新しいアイディア。
技術とは呼びたくないから、アイディア。
フライパンで作るのは、ペペロンチーノ。
輪切りの唐辛子が赤と、それから焦げて変色しているからヴァレンタインの色に見える。
「男同士の週末は、最高だな」と、笑いあったのを急に思い出した。
わたしが人生で一度だけ、相談のつもりで宣言したのはあの人だけだから、余程信頼していたと自分でも驚いた。
同棲中の彼女をほったらかして見に行く映画館でも、最高の相棒。
はじめての旅館のバイトをサボるときも。
同じ漫画に夢中になった学校の休み時間も。
保育園のプールで唇が変色したときも。
あなたが結婚して、幸せそうでうれしかった。
元から連絡を取るのが下手だったから何年会っていないかは忘れてしまったけど、わたしも今は、楽しくしている。
あの人は、いつまでも親友。
俺たちは結局笑っていたんだし、そういう役回り。
口をつけるコーヒーカップには、冷たくしたノワール。
頂いたサポートは、知識の広げるために使わせてもらいます。是非、サポートよろしくお願いします。