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プロパガンダゲームパンフレットのお話

ごきげんよう!
劇団5454企画/制作の堀です。

舞台「プロパガンダゲーム」連日のご来場誠にありがとうございます。
公演も折り返しを越え、千秋楽を終えると共に夏も終わりに向かうんだなと思うと、なんだかしみじみしちゃいますね。
公演が終わったらお祝いと称して5454で花火をしたり、カキ氷を食べたり、秋になる前にベタな夏を満喫したいなあと思っています。私と横山は大酒飲みなのでビールと枝豆も必須。元々食のエンゲル係数高めの5454は、酒飲み2人の加入で全方位網羅の大食劇団へと進化しつつあります。

さて、今作で私は、デザイナーの横山と一緒にデザインの大枠を企画したり、対談やクロストークの記事を執筆したりしました。

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パンフレット表紙 ロゴは箔押し

記事執筆の裏側からお話しますと、各チームのカラーが色濃く出たのがクロストーク。
今回原作の根本さんと春陽の対談という骨太企画があったため、クロストークは少しラフな雰囲気で、みんなの意外な一面が見られたらいいなと考え質問を構成してみました。
稽古が始まったばかりだったので、キャスト同士がお互いを知るきっかけになったら、という思いも少々。

レジスタンスチームは稽古数日にして既に打ち解けていて、自由奔放に喋る喋る!
隙さえあればボケようとする白柏さん、自由なタイミングで発言する高嶋さん、キラーワードを連発する出口さん、それをなんとか取りまとめようと奔走してくれた白又さん(笑)
「これ座談会だからね!?」というワードを何度も白又さんが叫んでいました。
そんなこんなで文字起こしに少し苦労しましたが…(笑)この4人の空気感を壊したくなくて、37ページ目最初の吹き出しのデザインが生まれました。
文章だけだと正直少し分かりにくい内容なんですが、写真と合わせて読んでいただけたらその場の雰囲気が伝わるのではと思います。

対して政府チームはレジスタンスチームより稽古日程が浅い状態でのクロストーク。
今読み返すと初々しいと言いますか、お互いの呼び名がまだふわっとしているような状態でスタートしました。
若干の緊張感が漂いつつも話がしっかりとまとまって進んでいく様子にレジスタンスとはまた違ったチームの個性を感じつつ、(文字起こしは断然政府チームの方がやりやすかったです(笑))松島さんが思ったよりも豪快だったり、及川がすこーしみんなとズレていたり、松田さんはどこまでも爽やかで笑い上戸、宮崎さんはテンポ良く綺麗にオチを作ってくれたり…
それぞれが政府チームのキャラたちとどこか似ている立ち回りで、その後の稽古がより一層楽しみになりました。「誰も知らない特技」のエピソードは特におすすめ。松島さんの駐車指導の再現部分はあと倍くらいあったのですが、誌面に入りきらなかったので半分程カット。残念!

そして、原作の根本先生と脚本・演出の漁介さんの対談。本当に興味深い話しか出てこない!

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原稿をチラリ。

同年代の二人の創作上での共通点や、テーマの掘り下げ方や表現の仕方の違いなど、作品づくりに関するお話はもちろん、東日本大震災に由来する「プロパガンダゲーム」の着想エピソードをはじめ、「広告」と「戦争」の関係性、根本さんがエンタメ作品を描く理由等々。当日対談を見学した5454メンバーもレジスタンスチームも1時間真剣にお話に聞き入っていました。
本当に読み応えのある内容なので、気になる方は是非パンフレットにてご確認ください。

さて、今回のパンフレットのテーマは「広告」「就活」です。(そのままですね)

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人事課新卒採用室のお二人

5454のパンフレットは対談やインタビューの割合が多めなのですが、今回キャストの皆さんの写真がどれもカッコよくて、未掲載の個人ショットは絶対入れたいし、アザーカットも文字なしで載せたいし、でもビジュアルばかりではなく読み物として面白いパンフレットにしたいし…!!と写真と読み物部分のバランスに頭を悩ませながら台割り(ページ構成)を考えました。

「広告」と「就活」って当たり前のテーマにも思えるんですが、メインビジュアルだとこの2つの要素はあまり強く出ていないんですよね。スタジオを活かした背景とキャストの皆さんのビジュアル、インパクトのあるキャッチコピーを押し出しています。
が、今作は「広告代理店」の「最終面接」でプロパガンダゲームを行う、というところが肝で面白い部分だと思うので、この要素を大切にすべくパンフレットのあらゆる部分に散りばめてみました。

キャストのプロフィールページは「キャラクターの履歴書風にしたいな」というところから始まり、今の構成に。デザインが上がってきた時からお気に入りのページです。なんたってすごく妄想が膨らみませんか??
電央堂社員がファイリングしたであろうエントリーシート(のようなもの)。チェックすべき情報には手書きの赤文字で記入があります。石川と山野がチェックしたのか、もしかしたら3次面接までは別の担当がいて、赤字が申し送り事項なのかも……。右上には「39」の手書きの文字も。「39ってなんだっけ?」という方はぜひもう一度本編を!

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右上の39もポイント

履歴書風も見たかった!というあなたは、適当な履歴書をご用意の上、チケット特典の証明写真風ブロマイドを切り貼りしてお楽しみください!

プロフィールページには他にもキャストの手書きマインドマップを掲載。就活っぽい! みなさん個性的で字が綺麗。白柏さんのページはマインドマップとみなされるのか、少し審議が入りました(笑)。器用だなあ。

そしてそして全編を通していたる所に貼られている付箋には、根本先生直々の超初期プロットやキャラクターの背景を記載しています。各キャラの誕生日や血液型、家族構成がわかるのはこのパンフレットだけ!こちらも妄想が捗ります。
(誕生日で大学に現役合格しているかがわかっちゃいます)

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いたるところに付箋が登場

ということで、本パンフレットはカンパニーの全面協力のおかげで完成しました。皆さんが制作を楽しんでくださったからこそ、とても血の通ったグッズになったのだと思います。
パンフレットって公演期間が終わってしまうと中々読み直さなかったりしますが、今回作品をかなり深掘りできるアイテムとなっておりますので、原作と合わせて読み返していただけたら幸いです!

通販でも販売中!

ついでにちゃっかり5454のwebショップも宣伝!

SNSでパンフレットの感想を書いてくださっている方もいて嬉しい限りです!千秋楽もその後も、一緒に「プロパガンダゲーム」を楽しみましょうね~!

それでは今回はこのあたりで。
ごきげんよう!


MMJ企画 舞台『プロパガンダゲーム』

脚本・演出: 春陽漁介(劇団5454)
原作: 根本聡一郎(『プロパガンダゲーム』(双葉文庫))
公式サイト
※当日引換券販売中です。
※完売の回も含め、全日当日券のご用意がございます。

<STORY>
君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい
そのための手段は問わない
大手広告代理店電央堂の最終入社試験に訪れた8人の大学生。
最終課題は、国民を戦争に導けるかどうかを競うゲームだった。
【政府チーム】と【レジスタンスチーム】に分かれた学生たちは
国民に対して宣伝を使った情報戦を繰り広げていく。

<キャスト>
side:Government: 松島勇之介 、松田昇大、宮崎理奈、及川詩乃 
side:Resistance: 白又敦 、白柏寿大、出口亜梨沙 、高嶋菜七 
電央堂社員:窪田道聡、榊木並、森島縁

<期間>
2022年8月11日 (木・祝) ~2022年8月28日 (日)

<公演日・開演時間>
08月11日(木・祝) 19:00◇
08月12日(金) 19:00◆
08月13日(土) 13:00◆ / 17:30◇
08月14日(日) 13:00◇ / 17:30◆
08月16日(火) 13:00◆ / 19:00◇
08月17日(水) 13:00◇ / 19:00◆
08月18日(木) 13:00◆ / 19:00◇
08月19日(金) 13:00◇ / 19:00◆
08月20日(土) 13:00◇ / 17:30◆
08月21日(日) 13:00◆ / 17:30◇
08月23日(火) 13:00◇ / 19:00◆
08月24日(水) 13:00◆ / 19:00◇
08月26日(金) 13:00◆
08月27日(土) 17:30◇
08月28日(日) 12:00◇ / 16:00◆
◆side:Government
◇side:Resistance

以下の6公演でアフタートークを実施します。
*対象公演(side名)→出演者
*8月16日 19:00公演(R)→Resistance
*8月17日 13:00公演(R)→Resistance
*8月18日 13:00公演(G)→Government
*8月19日 19:00公演(G)→Government
*8月23日 13:00公演(R)→劇団5454
*8月24日 13:00公演(G)→劇団5454
*8月27日 13:00公演(R)→原作者 根本聡一郎さん×脚本・演出 春陽漁介

<チケット>
特典付き:7,500円(公演チームのブロマイド4枚セット)
一般チケット:6,800円
(全席指定・税込)

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