見出し画像

現実と理想①

南米ペルーに移住してもう少しで1年が経とうとしている。
最近一番に強く感じるのは、日常目にする景色、雑音には慣れない。
毎日目にするものに、安らぎや喜び、ときめきを感じない。

私達はリマのロソ・リボスとゆう地域に住んでおり、
比較的ペルーでは乾燥地帯にあたる。
日本でゆう、下町のような場所だ。

私の家の迎えの公園(歩く時は犬の糞に気をつける。)

夜になってオレンジ色の街灯が灯るといかにも怪しい。
絶対一人では外に出れない。
マリファナを吸っている若者、犬を散歩させている人、
ゴミ箱からお金になるプラや、段ボールを漁っている人を目にする。
たまに、ゆっくりと徐行しながら走る車が通る。
そんな車を見たら、強盗だと思っていい。
特に車の中に3人以上の人が乗っていれば確実に獲物を物色している。

車のクラクション、車の防犯用のアラームの音、
犬の吠える声、特に週末の夜は、必ずどっかの家で
パーティーをしているので、夜中まで爆音でレゲトンがかかる。

7月に入った今はまだ、冬。日中は20度くらいあるが、
朝晩は冷え込んで10度くらいになる。
天気も晴れの日が少なくて、曇りの日が続いている。

休日の土曜の夜、
夫と二人で散歩がてら近所に飲みにいくことにした。

カラオケバーについて、ビールを飲み始めると、
日本にいる親友からビデオ電話がかかってきた。

『今みんなで島でキャンプしてるよー!!』

と、とてつもなく綺麗な海と空が見えた。

『うわーーー!懐かし、、やっぱり綺麗だねーー!』

もうその瞬間に涙が出そうになったけど、必死に堪えた。
今私が見える景色は全てが灰色で、綺麗とは言えない景色。

『みんないるよー!』

って、よくフェスやイベントなど会った
友達の姿も見えた。みんながすごく楽しそうに見えて
とっても寂しい気持ちになった。

お店の音楽の音がうるさすぎて会話がままならなかったので
大した話は出来なかったが、電話を切った後夫と二人で感じる
喪失感。。

日本にいる頃は比較的、ビーチから近くに住んでいたので、
ほぼ毎週末は親友達と集まって、海でのカヤックやキャンプを
楽しんでいた事を思い出した。。

夫も、、
『〇〇ちゃんをこんなところに連れて行ったって
みんなそう思ったかな、、?』

私、、
『誰もそんな事思わないよ。。』

南米では当たり前の防犯用の鉄格子

お酒も入ったせいで帰り道は些細な事で
言い争いになった。

私は特にこっちに来てから、慣れない異国での生活、
常に、家族が付きまとってくる状況。
しかも、いちいち余計な口出しをしてくる。
本当に些細な事で大泣きしたり、怒ったりが続いている。
結構当たってしまったり、夫の癇癪にもストレートに
反応してしまって言い争いになってしまう。。

それが今の私たちのリアル。

海外生活、特に南米とかなら、慣れるのに2、3年は
かかるんじゃないかと友達に言われた事をよく思い出す。

まだ、1年だからまだ大丈夫。まだやれる。

無理だったら、いつでも帰れる場所はあるんだから、
楽しんでおいでって親友に言われた事も思い出す。

今日はみんなの楽しそうな顔と日本の綺麗な景色を見た事で
さらにホームシックが強まった。

こんなネガティブな事を書き綴ったのも、
将来これを見返してこんな風に思っていたんだ。
とか、
私と同じようにホームシックを抱えている人、
孤独感を感じている人が自分だけじゃないって、
少しでも明日の糧になればいいなと思って書いています。

点のオレンジの光はスラム街

夜も冷え込んできたので、暖かいコカ茶を飲んで
ベットに入ります。

最後まで読んで頂きありがとうございます!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?