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#2022年上半期Vtuber楽曲10選 阿斗乃真釣

早いもので2022年も、もう半分が過ぎてしまったようです。
なので、今回はコチラの企画に参加してみようかなと思います。

上半期のVtuberオリジナルソングに光が当たる企画って、ちょっといいなと思うのですよね。大手が年間ランキングの記事とか作るとだいたい9月前後ぐらいのリリース曲が並ぶ印象とか、ありますし。

とはいえ、かなり今回は選曲が難産な部分も。

私が選ぶと選曲が大手Vtuber事務所寄りになるのはまあ致し方ないとして。
とりあえず頻繁に聞いた曲を持って来ようとは思ったものの、「YouTubeにMVがUPされてないオリジナル曲はnoteでの見栄えがイマイチそうだから紹介するのやめよう」と決めてから選曲し始めたら、Vtuberオリジナルソングの大量生産先であるホロライブの、新規楽曲のほとんどにMVが無かったのにびっくりしました。
ストリーミングで聞いてると意外と気がつかないとこですね。

あと、順番については公開順です。聞いた頻度で選んだので日頃書いてるnoteの過去記事と一部重複するのはスイマセン。

では、いきます。


1.モノドラマ - アルバ・セラ

1/29にMV公開、ソニー・ミュージックレーベルズが手掛けているVTuberプロジェクトVERSEⁿヴァース)所属のVsinger、アルバ・セラのオリジナル曲。

鳴り響く重低音とダークな背景を背負って、彼女の表現力豊かな歌声が和風な弦の音と共に徐々に力強く鳴っていく様子は、女ボス的なヴィラン味があってかなりカッコよいです。全体の視聴感も2分半に満たない楽曲とは思えないほどに不思議としっかり聞きこんだ感がする、迫力のある曲だなと感じます。

他にも彼女はデビュー以来、複数のオリジナル曲、歌ってみた動画をUPしていますし、配信頻度はそれほど高くないものの歌枠もアーカイブがそれなりの数公開されていますので、そちらもどれも聞きごたえがあっておススメです。難を言うとすれば、3Dアバターも持っているのにほとんどの配信で彼女の姿は何故か1枚絵、というところぐらいでしょうか?

とりあえず歌系Vtuberがお好きな方で彼女を未視聴の方は、ぜひ視聴してみてください。かなり広範囲の方向けに好まれるタイプの歌い手だと個人的には思います。

<7/6 追記>
twitterでアルバ・セラ様ご自身にこの記事のご紹介をいただいておりました。大変恐縮です。いつも素敵な歌をありがとうございます。

また「セラさんの3Dはアップデートされて最近の配信も毎回3Dですよ!」というご指摘も別のツイートでいただいているのを確認しました。
確かに5/20の3Dアップデートお披露目配信以降の配信アーカイブは雑談枠1つ、歌枠2つ、ゲーム枠1つの全てで3Dの配信になっていますね。
ツイートありがとうございました。

2.TSUNAMI - Finana Ryugu 

1/30にMV公開の、NIJISANJI EN所属フィナーナ 竜宮のオリジナルソング。

一時期、妙にハマって聞いていました。
「Tsuna-na-na-na-na-na-na-na-mi ♪」という独特の抑揚がついたフレーズがとにかく耳について離れないのが印象的だったのも選曲理由です。
和風テイスト衣装、演出等MV映像の色鮮やかさ、白と黒のコントラストが綺麗なのも好みだったりします。非常に異質な雰囲気のある曲です。

その他、NIJISANJI ENのオリジナルソングだとUki Violeta浮奇・ヴィオレタ)の初配信公開曲「"Deja Vu"」とかもとても好きでした。オープニングから1分間がずっと語り、って構成に引っ掛かりを覚えなければ10選にも入れたかもしれません。こちらも非常に雰囲気があっていい曲です。

3.High Tide - Moona Hoshinova

2/15にMV公開、hololive ID所属ムーナ・ホシノヴァのオリジナルソング。

ホロライブが3月に行った全体ライブ「Link Your Wish」で本人が3Dデビューした際に歌われた曲として知っている方も多いかもしれません。
他、hololive ID同期2名の歌も好きでしたが、初視聴時に受けた衝撃から僅差で今回はこちらを選んでます。

楽曲のサビ前からサビにかけてのインパクトの強い歌唱と、光と影、赤と青が交互に描写される総アニメーションMV、特にスぺオペ風にも見えるMVの後半部分にワクワクした事がいまだに印象的な曲です。

以下は余談ですが、今回、津波(TSUNAMI)の次に選んだ曲が満潮(High Tide)と少し変な感じに選曲が並んでしまったのですが、実はもう1曲最後まで迷った挙句に外した曲も実は、最近にじさんじ公式から登場した歌うまライバーの盛り合わせみたいなユニット「Nornis」(町田ちま戌亥とこ朝日南アカネ)の「Abyssal Zone」(深海帯の意)と、海関連の曲でした。
2022年の上半期は海に関連した曲に、なんでか好きな曲が多かったです。

4.その刹那、焔につき。 - 焔魔るり

3/6MV公開、ライブユニオン所属、焔魔るりの4thシングル楽曲。

確か元々はどなたかのツイートかnoteの紹介記事で知った楽曲だと思うのですが、とにかくすさまじいオリジナルソングMVで、初見時は特に赤と黒の2色背景に踊る独特なフォントの文字が醸し出す、ミステリアスで細やかさにあふれたMVの美しい世界観が目を引いた曲でした。

また、楽曲自体も淡々と聞こえるようで、それでいて妙に艶っぽいサビがとにかく強烈に記憶に残る楽曲でもありました。サビの歌詞として使われている「縷縷証明(るるしょうめい)」という聞きなれないフレーズの「縷縷」の意味を思わずググりたくさせるぐらいには中毒性があります。

Vtuberって私が発掘しきれていないだけで、凄い人はまだまだ沢山居るんだなぁと、今期思わせてくれた良曲でした。

5.今日とまだバイバイしたくないの - 長瀬有花

3/25MV公開、RIOT MUSIC所属のだつりょく系アーティスト、長瀬有花のオリジナル楽曲の中でも、ちょっと変わった毛色の曲。

長瀬有花の楽曲はどの曲からも独特な余韻の残る感じがするのが好きなので、今回の10選でも1曲は必ず入れたいなと思い「オレンジスケール」などの複数の楽曲からどれを選ぶか迷ったんですが。

彼女が「さよならしたくない」といつもより少し寂し気に歌うこの曲のMVが、RIOT MUSICの全体ライブ「RIOT_REVOLT」の公演日のライブ終了後に公開されているという、彼女がMVに込めたファンへのサービス精神あふれるエピソードが特に好きだったので、今回はこの曲にしました。

ファンを幸せな気持ちにしてくれる、素敵な曲だと思います。

6.TEMPLATE - 星街すいせい

3/31MV公開、ホロライブ所属星街すいせいのオリジナル曲。

とにかくメッセージ性の強いMV、圧力すら感じる重い歌詞、一度聴いたら耳について容易に離れないサビのメロディなど、とにかくインパクトという点では物凄かった曲です。

星街すいせいのファンらしい男女がこのMV映像では登場し、やがてその男女は星街すいせい自身をも無視した形でそれぞれの「星街すいせいの正解」の型を巡って対立し暴れる、という物語が映像内では描かれているのですが、これが星街すいせい側から見た今のファンの姿なのかと思うと、複雑な心境になります。

またその一方で歌詞は、映像とは逆に「僕にとって『正解』なんてどうだっていい」と語る、星街すいせいからファンへのメッセージ要素が強いものになっており、その対比がとても印象的です。

簡単に素直に好きと言うにはちょっと胸が痛くなる、そんな曲でした。

7.大切なお知らせ - こじらせハラスメント

エイプリルフールににじさんじ所属緑仙のチャンネルで公開された楽曲。
こじらせハラスメント相羽ういは緑仙弦月藤士郎の3人で構成されるアイドル(?)ユニットですが、この曲にはspecial thanksとしてジョー・力一が一部参加しています。

曲はVtuberあるあるの一つ、良いか悪いか本当に大切なのかどうかも配信タイトルからはわからず、視聴者泣かせの存在になりがちの「大切なおしらせ」配信を皮肉り倒した歌詞を、ポップなコメディアイドルソングに仕立てたいわゆるネタ曲なのですが、それらを真剣に突き詰めて作った結果、非常にいろいろテクニカルな作品になっているのが凄いなと思います。

一年前の4/1に弦月藤士郎チャンネルで公開された「全力ブーメラン」も、ユニセックスなライバー交じりの面々が全力でアイドル曲を歌うという点で企画として楽しかったですが、今年はそこに楽曲構成の意外性が加えられていることで、MVをさらに面白く感じられたような気がします。

8.NE - 花奏かのん

5/14にMV公開された、774inc.のユニットブイアパ所属のベーシストVtuberこと花奏かのん(Kanade Kanon)の活動4周年で発表されたオリジナル楽曲。

アニメのエンディングかのようなパステル調の画面と、そこを歩くドット絵風のSDキャラクター、そして柔らかい歌声、すべてが可愛らしいMVです。

曲の調子にあわせて歩いていたキャラクターが、転調に合わせて人数が増えたり、テンポ変化に合わせて走り出したりする様子が妙にほっこりします。
ラストのピアノとベースが並んで跳ねまわるような展開もいかにも彼女の楽曲らしくていいです。

ねえ 気付いたら過ぎてゆく時を 止めるにはどうするの?
ねえ 幸せなことだけ集めて 生きたいだけなのに
右向け右に慣れたこととか 相槌だけのための声とか
なかなか本当の気持ちは言えない日々だけど
帰り道の野良猫だとか 何気ない君の言葉だとか
それだけでまた 明日を許せる ねえ

ここらへんの歌詞すごく個人的にツボでした。元気になれるいい曲です。

9.水際エンドロール - 律可

5/28にMV公開、ホロスターズ所属の律可のオリジナル楽曲。

今までのオリジナル曲で彼が見せてきたスマートさや前向きな雰囲気とはちょっと違った、スタイリッシュなんだけどちょっとウエットで若干メンヘラっぽい雰囲気がする今回の歌詞と曲がまず意外性があって面白いです。

またこの曲はやたらと各所が動くMVが本当にかっこよくて、髪とか葉っぱなどが細かく揺れ動くのに気を取られていると、8小節とか16小節とかのタイミングで不意を突くように緩急のついた動きで画面全体が大きく展開するので、終始映像にスピード感があって、ミドルテンポの曲なのにとにかく見ていて飽きがこないMVだったのが素晴らしかったです。各カットごとを繋ぐ時に入る効果なども本当に多種多様で驚きました。

一度はMVを見ていただきたい、そんな曲です。

10.おとせサンダー - ぼっちぼろまる

6/14に全体MVが公開になった、ぼっちぼろまるのオリジナルソング。

Aメロの「イナズマに打たれました」から始まる、ひとめぼれを描写したテンポよくキャッチーなフレーズの部分が5月ぐらいからTikTokでひたすらバズっていた曲ですが、個人的には冒頭のギターリフや中盤のギターソロなど、ギターがとにかくカッコよくてツボでした。

またMVのストーリー展開や歌詞も楽しく、MVの最後にひとめぼれ相手の女の子が差し出すスマホに表示されているQRコードを読み込むと、物語のかわいらしいオチがわかる、などの映像的な工夫も面白かったなと思います。

終始、賑やかな良曲だと思います。ぜひライブとかで聞いてみたいです。



書き始めてみると意外と予想以上に絞り切れませんでした。
あと数曲入れたかった……。

とはいえ、色々選んでる時間が楽しい企画でした。
またそのうちやってみたいですね。

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