70代世帯の18.6%は貯蓄ゼロという事実
(音声版はこちら)
こんにちは、森 大です!
今回はFPとして書く記事となります!
先日気になる記事を発見しました。
結論、70代世帯の18.6%が貯蓄ゼロでしたと…
いわゆる老後資金。
そればかり考えて今の生活を切り詰めすぎれば
つまらない人生になってしまいます。
一方で全く考えないで「今に全振り」となると
老後は誰かに依存することになってしまいます。
今回は
・引用記事の要点は?
・老後資金ってなにが問題なの?
・結局なにをすればいいの?
そんなところをお伝えしていきます!
1.記事の要点
まずは記事の要点です。
僕にとってはかなり衝撃的な内容でした。
この数字を見てどう思いますか?
ちなみに、この時大事なのは中央値です。
平均値は10億円持っている人がいた場合そこに引っ張られてしまうので、「真ん中」ではありません。
中央値は100人いたら50番目の人になりますから、真ん中です。
パッと見、1000万円あるとかなり余裕がありそうな
気がします。
しかし実はこれが問題なのです。
このあと説明しましょう。
(記事より森が作成)
ちなみに、分布は2極化しています。
ほとんど貯蓄のない世帯が20%ほどいらっしゃるのに対して、間が空いて1000万円以上になるとまた増加してきます。
おおよそ貯蓄額が多い方の方が計画的だと考えてよいでしょう。
2.老後資金ってなにが問題なの?
老後資金がヤバい。
年金がヤバい。
そんな声を良く聞きますが、何が「ヤバい」のか
まだ理解していない方も多いはずです。
次の図は政府が出した夫65歳以上、妻60歳以上の場合の一般的な家計です。
要点だけ解説します。
平均で計算すると…
収入:20.9万円 (ほぼ年金)
支出:26.4万円
⇒月に5.5万円不足しとる…
そして平均寿命を考えてそこから30年間生きる
とします。
5.5万円 × 12か月 × 30年
=66万円 × 30年
=1980万円
⇒年金だけだと老後資金が1980万円不足しとる…
これがいわゆる「老後資金2000万円問題」です。
「70代世帯の18.6%が貯蓄ゼロ」
これが話題になる理由がお分かりになったかと
思います。
不足する2000万円は誰が払うのでしょうか?
3.結局なにをすればいいの?
定年までに2000万円貯めておくというのは結構キツイです。
仮に収入に余裕が出てきた35歳から65歳の30年間で
貯めるとしましょうか。
30年間は360ヵ月。
2000万円 ÷ 360ヵ月=5.5万円
⇒月々5.5万円貯金しなければなりません。
*同じ30年で貯めたら、同じ5.5万円ですよね。
この条件を飲める方はそのまま行きましょう。
もちろん間違いではありません。
しかし「それはキツいぞ」という方は他の道を考える必要があります。
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具体的な方法はいくつかあります。
①貯金のために節約をする。
②貯金のために副業をする
③貯金と投資を併用する。
僕はこの中で③が一番簡単だと思います。
投資の内容については長くなるのでいつか別の記事で書きます。
今回は結論だけ。
王道的な投資を行うのであれば、月3万円で30年後には2400万円を貯められます。
投資信託の長期積立が良いでしょう。
*貯金の場合は毎月5.5万円で1980万円でした。
堅実かつ手間もほとんどなくです。
*怪しいとか思われそうですが、僕は独立系FPなので商品を売ったりしていません。
おわりに
今回は「70代世帯の18.6%が貯蓄ゼロ」というトピックから老後資金の問題、そしてその解決方法までをお話ししました。
僕は投資を上手く利用していくことをお勧めしますが、もちろんそれが唯一の答えではありません。
僕と同じように「毎月5.5万円の貯金は今の生活がかなり圧迫されるな」と感じる方は投資を併用しましょう。
ただし、投資はしっかり勉強してから始めるべきです。安易にうまい話に乗っかろうとすると詐欺にあうこともあります。
信用できる相手を見つけて相談するようにしてください。