「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話を作ってみた!
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを知っていますか?
①風が激しく吹いたことによって砂ぼこりが多く飛んで目を悪くする人が増える。
②目が悪くなった人が増えたことによって耳で楽しむ娯楽である三味線が流行する。
③三味線が流行したことによって三味線の材料となる猫の皮がたくさん必要になる。
④猫の皮がたくさん必要になったことでそれによって多くの猫が狩られるようになる。
⑤多くの猫が狩られたことによって食べられる危険性が減ったネズミが繁殖する。
⑥ネズミが繁殖したことによって桶が大量に齧られるようになる。
⑦桶が大量に齧られたことによって桶屋が繁盛して大儲けをすることになる。
…という、1つの出来事が思いもよらないところに影響を及ぼすかもしれないという事柄を表しているわりと有名なことわざです。
しかし、意外と内容がグロテスクというか現代だと共感し辛い内容になってしまっていると思います。今なら目が悪くなったらレーシック手術を受ければ良い話ですし。
なので、この「風が吹けば桶屋が儲かる」を現代風に勝手にリメイクしてみようと思います。ことわざことバカ強パワーワードに手を掛けるような内容ではなく、単にこの「風が吹けば桶屋が儲かる」のシステムが自分好みだったので暇な時にボーっと別パターンを考えてみたものを皆さんに紹介するという激イタ記事となります。着いて来れる方だけ着いて来てください!!
それではまず1つ目です。
『日本武道館に立ちたくてNPO法人でボランティア活動をする』
①日本武道館に立てるようなバンドマンになりたかったが挫折してレコード会社に就職する。
②夢を諦めきれず退職して再起をかけるも箸にも棒にもかからずスタジオミュージシャンとして活動する。
③気の合うスタジオミュージシャン同士でバンドを組むも各々のプライドが邪魔をして思ったようにグルーヴ感が生まれず、結果何となく気まずくなって業界から離れることになる。
④細々とバンド活動を続ける傍らギター教室を開業するも経営が思うように立ち行かず、抱えた借金を返済するために介護のアルバイトを始める。
⑤介護の仕事を続けているうちに日本の少子高齢化問題に直面し、次第にこれまで自分に見えていた世界がやけにちっぽけに思えてくる。
⑥共通の目的意識を持つ仲間たちと供に新たなNPO法人を創設し、やがて来る超高齢化社会に向けてのシンポジウムを日本武道館にて開催する。
⑦休日は妻と子供たちを連れてボランティア活動へと参加している
ドキュメンタリー番組などでよく見る夢追人あるあるを詰め込んでみました。腕の良いサポートミュージシャン同士がバンドを組んだもののそれぞれのキャリアのこともあるし誰も責任を負いたくないから舵を切る人間がおらず、とくに解散発表とかもせずにスッとフェードアウトしていくのを絶対に見過ごさないマンです。
逃 が さ な い ぞ ! !
それでは2つ目です。
『マルチタレントになろうとして本業で食べていけなくなる』
①大人数グループのアイドルとしてメジャーデビューしたものの歌やダンスなどのパフォーマンス面で目立つことができず、キャリアだけが刻々と重なっていくことで次第に後輩から疎まれ始める。
②奇天烈なキャラクターを被ってバラエティー番組に出演することで各局のテレビ番組に一時的に引っ張りだこになるが、すぐに精神的に病んでしまい早々にキャラクターから下りてしまうことで関係者からの評価が下がってしまい、徐々に仕事が落ち着き始める。
③それでも決して少なくはない新規のファンが増え、キャリアを積んでからの大胆なキャラクター変更をしても信じて着いてきてくれた古参のファンたちの支えもあり、細々と続けていたラジオ番組が面白いと各所で話題になり始める。
④ラジオの古参リスナーであった映画監督にキャスティングされ、まさかの俳優デビュー。決して演技力は高いわけではないもののキャラクターを被っていたことで磨かれた独特の存在感を発揮し、同映画監督の作品にスポット出演することが恒例になっていく。
⑤マイナーな美容雑誌で連載していた自らの半生を痛快に綴ったコラムを纏めたエッセイ本『着ぐるみが怖かった。』を上梓して作家デビュー。とくに自分のファン以外には刺さらなかったが自分のファンが全員買ったのでベストセラーとなる。
⑥何か誰も観ていなさそうなアニメ映画のメインキャストに決定する。声優デビュー。
⑦デビュー当時から彼氏いないアピールをし続けていたにも関わらずラジオ番組の古参リスナーであった映画監督と不倫関係にあったことがスキャンダルによって発覚する。鬼のような匂わせ投稿も見つかり彼氏である映画監督が公私混同だと大バッシングを食らう中、彼女自身もアイドル事務所から解雇されラジオ番組も終了が発表される。ヤケになって炎上系YouTuberとしてこれまで共演してきた芸能人たちの暴露を始める。
誰とは言いませんがエキセントリックなキャラクターを被ってメディアに出始めたタレントが1年も経たずにトーク番組で「実はキャラクターを作ってました…」と告白したのにガン萎えして作ったやつですね。それをマルチタレントになろうとして本業で食べていけなくなったんじゃなくて、本業で食べていけないから色々副業に手を出し始めた結果としてマルチタレントになったあるあるでコーティングしてみました。エッセイ本『着ぐるみが怖かった。』がめっちゃハマったなーって個人的には思ってます。
これがラストとなる3つ目です。
『最強のサッカーチームを作ろうとしてeスポーツ選手のセカンドキャリアがなくなる』
①最強のサッカーチームを作るために身長の高いゴールキーパーが必要なのでBリーグからプロのバスケットボール選手を引き抜いてくる。
②バスケットボール選手の獲得のため移籍金が必要となったため、キック力に定評のあるサッカー選手をアメフトのプレースキッカーとして売却する。
③キック力に定評のあるサッカー選手の獲得のため多額の移籍金が必要になったアメフトチームがチームの司令塔であるクウォーターバックを棋士として奨励会に出稼ぎに行かせる。
④年間4名しかプロになることのできない魔境の三段リーグを突破し、晴れてプロ棋士となった元アメフト選手だが、彼に負けたことによって年齢制限である満26歳を超えてしまった奨励会員が友人に頼まれた草野球チームの監督となり、野球監督としての才能を開花させていく。
⑤野球経験が0であった元奨励会員の指揮する野球チームに大敗して野球監督としてのキャリアに泥を塗られてしまった元野球選手が、心機一転お笑い芸人として芸能界に乗り込んでくる。
⑥元野球選手のお笑い芸人の芸能界入りによって存在意義が希薄になってしまった野球大好き芸人が並外れた動体視力を活かし、副業としてeスポーツを始める。
⑦eスポーツ関連の仕事が大量に舞い込み、大手スポンサーと契約することになったお笑い芸人はeスポーツ選手として本格的に大会に参戦していくことになるが、スキャンダルを起こして契約解除になってしまったeスポーツ選手はその能力を活かせる仕事が他にないためセカンドキャリアに困ってしまう。
炎上して引退せざるを得なくなったeスポーツ選手ってセカンドキャリアどうするんだろうというすごく失礼な疑問がふと浮かんだので、そこをゴールにしてサッカーのゴールキーパーみたいなコイツだけ別のスポーツしてない?ってポジションの選手を使ってわらしべ長者をさせてみました。プレースキッカーが少し分かりにくいかなとも思いましたが思いの外上手くハマったので満足です。
とりあえず3つほど捻り出してみたのですがいかがでしたでしょうか??
この内容は前に投稿した漫才台本 『「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話を作りたい!』が個人的にすごく満足のいく仕上がりだったためボケの部分だけ抽出してブログ風に書き直してみました。ただ、この漫才台本はツッコミの方が辛辣なことを言う構成になっているのでこの記事では若干マイルドにアレンジしています。更に性格の悪い完全版を読みたいという方はぜひこちらの漫才台本を読んで頂けると嬉しいです。
ことわざを勝手にリメイクしたシリーズは他にも幾つかあるので評判が良ければご紹介させて頂こうと思います。それではまた次の機会に。
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