【黒歴詞#3】心のナイフ

あなたはいつも僕らの上に立って「みんなは平等だ」といってる
あなたの背中を見て僕らは大きくなりました
先生、あなたは、僕に「期待してる」と上辺だけの笑顔で、
いつもつっかかってる僕がうざいのはもう分かってるよ
友達が、あなたと話して、笑っているやつもいれば絶望に満ちた顔で帰ってくる奴がいるのですが「平等」って何ですか?
あなたの名声によって従わなければいけない僕ら、僕らの意見を求めるくせに、あなたはいつも自分勝手だ
いつまでその権力をふりかざして、僕らを操り続けるのですか?



あなたはいつかみんなの前で「夢は自由に持て」といってましたね
あなたの姿を見て僕らは希望を持ちました
先生、あんたは、僕にだけ「現実を見ろ」と見知ったような顔で
子供にも分かるように説明できないのならもうあんた黙ってろよ
友達と大勢で巫山戯ていてもあなたは僕だけ連れ出して何度も何度も唾飛ばして
あんた「教」える気はあるんですか? 「教師」って何ですか?
何で僕だけなんですか? 何故理由を言わないんですか?
僕は今ごろ気が付きました、あんたが僕を気に入らないだけでしたね
僕はあんたを殺してしまいたかった、今でもあんたの夢を見るんですよ?



あなたに教えられたように動いて、それを見てあなたは僕をしかる
そんな矛盾のオンパレード 僕の頭はショートしました
あなたは「愛」を知っていますか、あなたは「心」を持っていますか?
もし知っていたら僕たちにそれを分かるように「教」えてください
知らないなら、教えられないなら教える立場にならないでください、僕たち一同そう願っています
そして知らないなんて言わないでください
あなたは昔、僕たちと同じだったんですよ
もし、もし
考えないのでしょうか?
僕が今ここに立って、憎しみの心とあなたの教訓をナイフに変えて
ああ、ああ
あなたの子供を殺してしまわないことを







この詞は自分が初めて書いた小説の『心のナイフ』の元となったものです。詞自体は高校生の頃の友人と共作で書いたものですが、小説自体は全て自分が書きました。今では読み返すことも憚られるのですが、何の技術も持ち合わせずに初期衝動だけで書き切ったこの小説は絶対に2度と書くことのできないであろう作品に仕上がっているためぜひ読んで頂けると嬉しいです。

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