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067_ホワイトデーの約束

3月13日(金)
火曜日、不意の返信があって以降、
彼女から連絡はなかった。

ただ、
バレンタインデーのお返しを、
いつにするか、
約束ができていなかった。


「来週いつ出勤するか知らないけど、
 ホワイトデーいつ渡しに行けばいいかな?」

ボクは、
彼女に連絡をしてみた。

「早く会いたいから月曜日」
彼女から返信があった。


これって、
どう受け止めたらいいんだろ?
素直に喜んでいいのかな?

彼女の無邪気なLINEに、
戸惑うボク。

(あー早く会いたいな)

金土日と、
彼女の予定を聞いていたので、
会えないことも理解していた。


こんなに、会いたいって思うのって、
やっぱり恋しているのかな?


そんなことを考えながら、
彼女との約束を取り付けたので、
プレゼントを買いに行くことにした。

彼女が喜ぶものってなんだろ?
21歳の女子大生が喜ぶ、お返し。

誕生日とはまた違う難しさが、
ホワイトデーにはあった。

ボクは、
彼女の喜んだ顔を思い浮かべながら、
プレゼント探しの旅に出かけた。