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家計管理を〈Zaim〉へ乗り換え!5年来のMoneytreeユーザーが乗り換えたワケ【2024年5月更新

お金の出入りが激しい子育て世帯。だから家計管理は必須だと、私は思っています。

数々の家計管理の方法、紙の家計簿、Excel家計簿、いろいろな家計簿アプリ...、いろいろ試して失敗しながら、家計管理の方法を模索しました。

模索の結果、私は家計管理アプリ〈Moneytree(マネーツリー)〉に落ち着き、かれこれ5年ほど活用してきました。

しかしこのたび、家計管理を〈Zaim〉へ乗り換えました。

これまでの模索から、アプリに落ち着いたワケ、Zaimへ乗り換えの理由まで、この記事にまとめました。

家計管理にお悩みの子育て世帯の参考になれば幸いです。


挫折したExcel家計簿、他家計簿アプリたち

家計簿をつけるきっかけ

〈家計簿をつける〉という提案をされたのは、はじめは家族からでした。

もちろん提案したのは家族ですが、「家計簿をつくるのは私〈えびふらい〉」という意味です。

最初に提案した家族は、ノートの家計簿をイメージしていたようです。

が、実際私が1ページ目の1行目を書き出したところで、「Excelとかがある時代に、コレは手間すぎる」と早速挫折します。

Excel家計簿にトライするも

次に試してみたのが、Excelで家計簿ファイルを作って、クラウドで家族と共有する方法です。

ところが、以下の理由から、結局Excel家計簿も軌道にのりませんでした。

  • 仕事でExcelを散々使う私。家に帰ってExcel家計簿を開くと、仕事の気分になってテンション下がる

  • Excelはスマホの小さい画面で入力しにくい

  • 月のデータ・年のデータなど、いろいろな集計結果をパッパッと切り替えられない

そんな経緯から、スマホに最適化されている〈家計簿アプリ〉の力を借りることにしました。

私が試した家計簿アプリ一覧

家計簿アプリはいろいろ試した結果〈Zaim〉に落ち着きました。

が、それまでには紆余曲折ありました。

有料版は「節約のための家計簿アプリに課金する」というのがどうも本末転倒に思えて、使っていません。

広告が大きすぎ「マネーフォワードME」

業界屈指の連携金融機関数、家計管理の定番アプリが「マネーフォワードME」です。

とにかく自動でデータを金融機関から収集してラクしたい、という場合はピッタリです。

ただ、それは有料プランに加入した場合の話。

私が無料プランで利用して感じたのは、広告の数が多くて面積も大きいことでした。

また、現金の管理を手入力するときに、UIがガチャガチャしているように感じました。

家計簿アプリはほぼ毎日使う事になるので、画面の見やすさについては、かなり気になりました。

無念のサ終「お金のコンパス」

東海東京証券がマネーフォワードと協力してリリースしたのが「お金のコンパス」でした。

マネーフォワードとほぼ同等の連携機能なのに、無料版でも広告なし。

正直かなり魅力的なサービスでしたが、コチラはなんとサービス終了しました。

「Powered by マネーフォワード」的なサービスは、実は各社からリリースされています。

本家版より優れたサービスは、終了のリスクも相対的に高いと言えそうです。

こちらも実質サ終始。au PAY ミニアプリ 「お金の管理」

こちらも「Powered by マネーフォワード」的なサービスです。

au PAYアプリを利用していれば使える「ミニアプリ」として提供されていました。

こちらはサービス自体は存続しているものの、「au系サービスしか連携不可」という機能縮小がされて、非常に使いにくいサービスになってしまいました。

大丈夫?マネーフォワード for 住信SBIネット銀行

こちらも「Powered by マネーフォワード」的なサービスで、現在も提供中のサービスです。

本家マネーフォワードとほぼ同じUI・機能なのに、無料版でも広告なし。

無料での連携可能金融機関数も、本家MFより多いです。

正直文句のつけどころはほとんどないのですが、他のMF提供サービスと同様に「サービスの継続性」というかなり致命的なところに不安があります。

マネーツリーを5年間使って感じたこと

いろいろなアプリを試していく中で、

  • 無料なのに広告なし

  • スッキリ使いやすいUI

  • 無料版でもグラフ作成機能あり

というメリットが非常に気に入り、5年間ほどマネーツリーを利用してきました。

スッキリした画面は魅力

マネーツリーのメリットは、無料版で広告非表示という点です。

こまめに家計を管理したい方にとっては、家計簿アプリは毎日触れるもの。

毎日使うアプリに毎度広告が出るのは、正直大きなマイナスです。

Moneytreeで実際家計簿を入力する流れは、以下のYouTube動画にまとめています。

ただ、あまりにスッキリしすぎて、私がよく使う「家計簿の集計結果」は何回も画面を操作しないとたどりつきません。

正直イマイチなカテゴリ分類

Moneytreeには、比較的よく使われるカテゴリである「日用品」がありません

私は日用品の代わりに、「消耗品」というカテゴリを使ってます

2024年5月13日の改定をきっかけに

Moneytreeは、2024年5月13日より無料プランではデータ閲覧を直近1年間に制限することを発表しました。

この改定自体も確かに痛かったのですが、

  • 無料プランではレシート読み取りに非対応

  • 家計簿の集計結果がサッと見えない

といった不満点もずっと気になっていました。

そこで今回の改定を機に、思い切って家計簿アプリを乗り換えることにしました。

5年分のデータはどうしたのか?

アプリ版のMoneytreeだと過去データは確認しにくいのですが、Web版では比較的見やすく過去のデータを参照できます。

私は直近1年分はExcelにデータを手打ちして取り込み、1年以上前~5年前のデータは画面のスクリーンショットを撮って保管しました。

Zaimに乗り換えた理由と使用感

MoneytreeからZaimに乗り換えて最初に気になったのは、やはり広告。ただマネーフォワードほど主張は強くなく、個人的には許容範囲。

実際に使用してみた感じは、下記の動画にまとめています。

マネーツリーは「スワイプして集計結果を表示」みたいに、やや直感的ではない部分がありました。

一方Zaimはメニュー項目がよく考えられており、使いたい機能にパッと移動できて、個人的には非常に好印象です。

レシート読み取り機能も日常使用には問題ない精度でした。これはMoneytreeでは利用できなかったので、Zaimに乗り換えて利便性の向上を実感するポイントです。

正直使い心地はかなり満足しており、唯一の不満点は広告表示くらい。正直有料サービスに加入してもいいかも、くらいに思っています。

資産管理と家計簿は個人的に分けたい

マネーフォワード、Moneytree、Zaim、いずれも家計簿アプリと言うよりは、〈統合型資産管理アプリ〉と言った方がいいかもしれません。

いずれのアプリも金融機関やクレジットカードのアカウントと連携して、資産状況や日々のお金の出入りの記録を自動化する、というのが本来の使い方です。

しかし、私はこれらのアプリについては金融機関との連携はせずに使用しています。

私が考える〈資産管理〉〈家計簿〉の違い

子育て世帯が管理した方がいいお金関係の数字には、大きく2種類があると考えています。

  1. 資産管理 (今いくらある?)

  2. 家計管理(何円が出入りした?といういわゆる家計簿)

資産を〈銀行口座ひとつ〉だけで管理している場合、資産管理は銀行口座の残高を見るだけなので、実に簡単です。

案外把握しにくい〈自分の総資産〉

ところが、私の場合資産がある口座は主要なところでもこれだけあります。

  1. メインの給与振り込み口座

  2. 会社の経費精算用口座

  3. 子どもの幼稚園費用引き落とし口座

  4. 住宅ローンの引き落とし口座

  5. 証券会社の口座(新NISA)

人によっては、複数のネット銀行・ネット証券をさらに使い分けている方もあるかと思います。

複数の金融機関に資産が分散していると〈自分の資産が今いくらあるか?〉は把握しにくいんです。

なぜ一つのソフトで〈資産〉〈家計簿〉両方やらないのか

一つのソフトで「資産」「家計簿」両方やらない理由は、私は金融機関のあいだでやり取りする「データが多いから」なんです。

仮に、私が幼稚園代4,000円を支払うケースを考えてみます。

シンプルな家計簿なら「幼稚園費用 -4,000円」の一項目ですみます。

ところが、資産管理と家計簿を一緒にしているアプリの場合

  1. 給与口座→幼稚園費用口座へ自動振り込み (給与口座は-4,000円)

  2. 幼稚園費用口座に自動で入金(幼稚園費用講座は+4,000円)

  3. 幼稚園の費用が引き落とし(幼稚園費用口座は-4,000円)

以上の三項目が発生し、それぞれ費用が何なのか仕分ける必要があります。

お金の出入りは自動記録しても、中身は自分で入れる必要があります

1と2に関しては自分の資産の中で口座が変わっているだけなので、実質の支出は0です。

しかし、資産管理と家計簿を一緒にしてしまうと、数々の資金移動をチェックしないといけないので、結構手間が増えてしまうんです。

特に、こまめにスマホ決済アプリにチャージしている方は、このような資金移動が多いかもしれません。

資金の移動が多い方は、資産管理と家計簿は分けてしまった方がいい、というのが私の意見です。

金融機関との連携には〈API連携〉を

マネーフォワードもマネーツリーも、金融機関から自動的にデータを取得する機能がついています。

データの取得の方法には、大きく2つあります。

  1. スクレイピング (金融機関のID/パスワードを家計簿ソフトに預ける)

  2. API連携 (金融機関へ通常どおりログインし、家計簿ソフトとデータ連携する)

違いはID/パスワードを預けるかどうか

大きな違いとしては、「家計簿ソフトにID/パスワードを預けるか、預けないか」になります。

家計簿ソフト側でもセキュリティにかなり気を配っているようです。が、家計簿ソフトに金融機関のID・パスワードを一手に預けるのは、データが一斉に流出するリスクがかなり大きい気がしています。

もし金融機関のデータを家計簿ソフトと連携する場合には、私は「API連携」できる金融機関に限定した方が無難かと思います。

家計簿ソフトでは、「データ連携」に対応していても「API連携」している金融機関は意外と多くなく、銀行と一部の証券会社くらいです。

私は資産管理については、API連携できる金融機関に限定して、三井住友信託銀行の〈スマートライフデザイナー〉アプリを使っています。

スマートライフデザイナーも「Powered by マネーフォワード」的なサービスですが、金融機関の自動連携は無制限、家計簿は別途Zaimで管理しているので、サービス終了しても別に乗り換えればいい、と割り切って使っています。

ベターな家計管理を求めて旅はつづく

現状マネーツリーから〈Zaim〉へ乗り換えた我が家の家計管理。アプリの使い心地は正直かなり満足しています。

一方で、会社が提供しているサービスである以上「サービス終了」「改悪」のリスクは一定程度つきまといます。

ベターな家計管理方法を求めて、これからも旅は続いていきそうです。

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