まとまらないまま終了。共通ID「My JR-EAST」
関東圏に住む私にとって、不可欠なのがJR東日本の各種オンラインサービス。複数のサービスを利用するユーザーにとって便利なハズだった共通ID「My JR-EAST」について、サービスの終了が発表されました。
JR東日本は、複数のオンラインサービスを提供しています。
・モバイルSuica
・VIEW'S NET(クレジットカード)
・JRE Point
・えきねっと(オンライン切符予約)
実はこれらのサービス、利用するには「それぞれのサービスのID・パスワード」を設定する必要があります。
モバイルSuica用の「ID」と「パスワード」
JRE Point用の「ID」と「パスワード」
と、それぞれ別の「ID」「パスワード」が必要なわけです。これは不便。
さすがにJR東日本もこの状況がマズいと思ったのか、各サービスを統合したID「My JR-EAST」というサービスを用意しました。
しかし、これがさらなる混迷の始まり。
先の例で言うと、
モバイルSuica用の「ID」と「パスワード」
JRE Point用の「ID」と「パスワード」
My JR-EASETの「ID」と「パスワード」
なんと3つの「ID」「パスワード」が必要になってしまいました。
「モバイルSuicaのID」「JRE PointのID」は結局存続されることとなり、「モバイルSuicaのID」「JRE PointのID」それぞれを「My JR-EASTのID」と連携させる操作が必要になりました。
さらにこの例のケースの続きで「えきねっと」を利用したいとなったとしましょう。その場合は、
モバイルSuica用の「ID」と「パスワード」
JRE Point用の「ID」と「パスワード」
My JR-EASETの「ID」と「パスワード」
新たに、えきねっとの「ID」と「パスワード」を用意
さらに「えきねっとのID」と「My JR-EASTのID」と連携、という操作が必要です。
なんと言いますか、「縦割り」でサービスを作りました感が満載ですね。今時役所でも、もうちょっと部署間の連携がとれている気がするんですけどね...。
決定打になったと思われるのは、My JR-EASTの不正ログインです。
記事では
との呼びかけを掲載していますが、1社のサービスに複数のID・パスワードを設定させておいて、JR東日本は何を他所ごとのように仰っているのか、と思わざるを得ないところです。
JR東日本は、他社では替えの効かないサービスを提供している会社です。それだけに、もっとユーザー目線にたったサービスをお願いしたいところです。
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