詩　「しりとり」

本

運営しているクリエイター: 月兎紬

#一人

月兎紬

2024年4月20日 22:57

海の底 _ 詩

鏡に映る屈折した好き
光を集めて見えないふりだ
きっとこんな僕だから
熱を帯びても太陽になれず
一人になって初めて気づく
二人を照らしてくれない月に
嫉妬だらけの傷だらけ
見境無しに太陽求めて
口にすれば本当になるから
胸の深海に沈めてしまう
月も太陽も沈めてしまえ
息もできない程深く

了

月兎紬

2024年4月18日 22:01

軌跡 _ 詩

綺麗な言葉で嘘を足す
汚れた言葉で愛を賭す
ただ痛むから君に黄昏
ピンクの絵の具ぶちまけたなら
うんざりする程抱き合っていよう
ロザリオ片手にアイスクリーム
コルトパイソンこの胸に
まだ悼むから雨に憧れ
恋焦がれ縋れ湧き上がれ
死んだりしたら許さないから
雨上がりには君を待つから
春はらり光りまた一人

了

詩 「しりとり」

#一人

海の底 _ 詩

軌跡 _ 詩

詩　「しりとり」