Trip|フィンランドでカフェ散歩 〈10. Hakaniemen Hallikahvila〉
映画『かもめ食堂』にも登場した人気スポット、「Hakaniemen Kauppahalli(ハカニエミ・マーケットホール)」をご存知でしょうか。
ヘルシンキのハカニエミというエリアにあり、地元の人にも観光客にも愛される老舗市場ですが、1914年から続く建物は老朽化が進んでおり、約5年もの長い間改修工事が行われていました。
その間は規模を縮小した仮設市場で営業していて、少し物足りなさがありましたが、最近ようやくリニューアルオープンし、賑わいを見せています。
今回は、そんな新しく生まれ変わったマーケットホール内にあるカフェをご紹介します。
美しい赤レンガの外観は当時のまま、建物の中は昔の趣を大切にしながらもモダンにアレンジされ、新鮮な雰囲気をまとっています。
野菜や肉、魚などといった生鮮食品から、フィンランドらしい雑貨まで様々なジャンルのお店があり、ぐるっとまわるだけでも見応えがあります。
その中でもひときわ人が集まるカフェが「Hakaniemen Hallikahvila(ハカニエメン・ハッリカハヴィラ)」。
なんだか長い名前ですが、直訳すると「ハカニエミのホールカフェ」。とてもわかりやすくてシンプルな名前ですね。1972年からここで営業してきたカフェで、マーケットホールと共に歴史を刻んできました。
正面入口に近く、メトロ直結の通路からもすぐに辿り着くことができる便利な場所に店舗を構えています。
ドリンクやフードのバリエーションが豊富で目移りしてしまいますが、太陽の光がとても気持ちよい日だったので、アイスラテを注文。
金曜日と土曜日限定で提供しているという人気商品、チョコレートシナモンロールも一緒にいただきました。
フィンランドのソウルフードと言っても過言ではないシナモンロールですが、チョコレートがかかったものは珍しく、他ではなかなか出会うことはできません。
割ってみるとたしかに、中にはよく見慣れたシナモンロールが。こちらは人気のpH7というベーカリーが手掛けていることもあり、とてもおいしくて、わたしの中で大ヒット。普通のシナモンロールよりも気に入ってしまいました。
マーケットホール内には、他にもたくさんのレストランや軽食を提供するお店があり、大きな窓のそばにあるイートインスペースで食事を楽しむことができます。ハカニエメン・ハッリカハヴィラのすぐ近くにある人気スープ屋さん、「SOUP+MORE」もおすすめです。
フィンランドの儚い夏の美しさが最も輝く、6月。
マーケットホール外のテラス席で、コーヒーやシナモンロールをいただくのに絶好の季節のはじまりです。
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