Trip|フィンランドでカフェ散歩 〈09. Levain〉
名残惜しそうにずっと残り続けていた雪はすっかり溶け、やっとヘルシンキにも春がやって来ました。
太陽の光が街を包み、色とりどりの小さな花たちが道端に咲き、人々も動物たちも浮き足立つこの季節。歩いているだけで思わず笑みがこぼれてしまうようなしあわせに満ち溢れています。
暗く寒い冬は出無精になってしまいがちなわたしですが、そんな春の陽気に誘われて訪れたのは、ベイカリーカフェ「Levain(ルヴァン)」。
ヘルシンキにある3店舗の中でわたしがいちばん好きなのは、海の近くにある、こちらのメリコルッテリ店。大きな窓から光が注ぎ込み、天井が高く、とても開放感があるところがお気に入りポイントです。
2フロアになっている店内は席数が多く、ゆったりとしたテーブル席に加え、ソファ席も。それでもお昼時には老若男女で満席になるほどの大人気スポットです。
それもそのはず、コーヒーだけでなくフードメニューもすばらしくおいしいのです。レジの横には美しいスイーツが並び、目移りしてしまいますが、お腹がすいていたわたしがまずオーダーしたのは、ランチメニューのエッグサンドイッチ&フレンチフライ。
サンドイッチといっても、Levain特製のブリオッシュに、ふわふわに焼かれたオムレツ、とろりと溶けたチーズ、ほうれん草のソテーがはさまっていて、食べ応えがあります。
そして、5月1日はメーデー。フィンランドでは「ヴァップ」といい、とても大切な祝日です。春の到来と、学生や労働者のお祝いをするこの日は、一年で最も街に人が溢れ、にぎやかなお祝いモードに。
このヴァップのお祝いに欠かせないのが、ころんと丸いドーナッツ「ムンッキ」です。
Levainでもオリジナルのムンッキが売られていたので、食後にカフェラテと一緒にオーダーしました。
カルダモンが効いたふわふわの生地の中にはたっぷりのラズベリージャムが詰まっていて、甘酸っぱさのバランスがよく、コーヒーと一緒にとてもおいしくいただきました。
春の光を浴びると、なんだか身も心もリフレッシュし、何か新しいことを始めたくなるのは、フィンランドも日本も同じかもしれませんね。
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