Trip|フィンランドでカフェ散歩 〈04. Way Bakery〉
ヘルシンキのおしゃれな若者が集うエリア、カッリオ。
くまの銅像が目印のカルフプイストから歩いてすぐ、カッリオ図書館の裏にあるのが、おしゃれに敏感な若者を中心に大人気の「Way Bakery」。ヘルシンキの「今」を感じるのにぴったりのスポットです。
11月はフィンランド語で「Marraskuu(マラスクー)」、直訳すると「死の月」を意味します。これはまるで自然が死んでしまったように見えるからだそう。少し前まで美しい紅葉を魅せてくれた木の葉は全て落ち、日照時間はぐっと短くなり、どんよりと暗い灰色の日々が続きます。
雪が降るまでのこの時期は気分が沈んでしまう人が多く、わたしもなんだか冴えない気分だったので、お友達をランチに誘ってみました。すると彼女も同じ気分だったとのことで、「いつ行っても気分が上がるWayで、おいしいものを食べよう!」と意見が一致したのでした。
今回訪れた日はとても寒く、身体の芯から冷え切ってしまったのですが、扉を開けると頭上にぽわんと浮かぶまんまるのライトや店員さんの明るい笑顔に、心まであたたまります。
壁に掛けられたアートやインテリア、食器などのセンスがとにかく素敵で、インスタグラムの写真はいつもおしゃれ。フィンランドで活躍するアーティストの作品も、積極的に取り入れられています。
季節に合わせて変わるパンはバリエーションが豊富で、いつも迷ってしまいます。定番のサワードウブレッドも本当においしく、地元の方々がふらっと立ち寄り、このサワードウブレッドを買って帰る姿をよく見掛ける、Wayの定番品です。かわいらしいスマイルのゆで卵が印象的な朝ごはんセットも大人気。
今回のランチは週替わりのパスタが2種類あり、両方頼んでお友達とシェアすることにしました。どちらも素材の良さが活きたソースにホームメイドのもちもちのパスタがよく絡み、抜群のおいしさ。
そして食後のデザートにはティラミスを選んだのですが、ラテアートが美しいカプチーノとも相性ばっちりで、ぺろっと食べ終えてしまいました。
とても居心地が良く、ひっきりなしに訪れるおしゃれさんたちのファッション観察をしたり、少しアップデートされていたWayの食器やインテリアからインスピレーションをもらったり、お友達との会話に花を咲かせているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。
11月のフィンランドの空のように少しどんよりとしていた気持ちもすっかり晴れ、足取り軽くカフェをあとにしたわたしたちでした。
夏には店頭にテラス席がたくさん設置されますが、Wayのおいしいパンとコーヒーをテイクアウトして、近くの公園でのんびりいただくのもおすすめです(ただし、お腹を空かせたカモメに要注意!)。
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