Trip|フィンランドでカフェ散歩 〈05. Johan & Nyström〉
冬の日差しがとても貴重なフィンランド。
寒くなると出不精になりがちなわたしですが、珍しく太陽がお目見えした週末は「お出掛けしないともったいない!」と身体がうずきます。クリスマス前のとある週末もそんな貴重なお天気に恵まれたので、街へお散歩に出掛けることにしました。
ここ2年間、ヘルシンキ大聖堂前のクリスマスマーケットは中止になっていたのですが、やっと今年は開催。
真っ白な雪と青い空に浮かび上がる大聖堂、大きなクリスマスツリー、カラフルなメリーゴーランドやキラキラと輝くイルミネーションが、まるで絵本の世界に迷い込んだかのような気分にさせます。
そこから徒歩10分ほどのところに、ウスペンスキー寺院があります。こちらもヘルシンキのランドマークのひとつで、「金のタマネギ教会」というニックネームの通り、黄金に輝くタマネギ型の飾りが特徴です。
その近くにある橋を渡ると港が見え、夕暮れ時の空のグラデーションカラーがなんともロマンチックな雰囲気。海沿いには、古くに建てられたレンガ造りの倉庫をリノベーションした、おしゃれなレストランやバーが並んでいます。
その中のひとつが、スウェーデン発祥のカフェ「Johan & Nyström(ヨハン&ニューストロム)」。
赤レンガの壁や入り口のデコレーション、ほんわり灯る間接照明、そして、中心部の喧騒から少し離れた海沿いというロケーションのすべてが、居心地の良さを高めています。
お店の中に入るとすぐ、コーヒー豆やコーヒー器具がびっしりと並んでいます。こちらのコーヒーはとても美味しく、豆の種類のバリエーションも豊富なので、訪れるたびに買って帰ります。
カウンターで注文を済ませて、小さくてかわいらしいモミの木の側の席に座りました。
コーヒーのお供にヨウルトルットゥ(クリスマスにフィンランドで食べられるパイ生地のお菓子)が食べたかったのですが、残念ながら売り切れとのことで、ジンジャーブレッドを選びました。
真冬の海風に吹かれて身体が芯から冷え切っていたので、美味しくてあたたかいカプチーノとクッキーのスパイスが染み入ります。
店内には2階席もあり、ソファ席やミーティングができるお部屋も。冬のあたたかな雰囲気が特にオススメの、隠れ家のようなカフェです。
フィンランドにとって、一年でいちばん大切なイベントのクリスマス。新年を迎えてからもしばらくはこの華やかな雰囲気が続き、満喫しながら、春の訪れを待つのです。
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