#46 ピンチをチャンスに変える!?仕事ができる人の謝り方 5選
「あなたは失敗した時、素直に謝れますか?」
謝るという行為を軽くみてはいけません。
時には信頼を一瞬で失ってしまうことがあるからです。
火に油を注ぐという言葉がありますが、まさに炎上して取り返しのつかない状態になる場合があります。
逆に仕事のできる人は謝り方も一流と言われています。
大きなミスであったとしても、仕事ができる人にかかると「このミスがあったよかったね」という話になります。
幸い、私はミスして謝る時にその人をさらに怒らせてしまった、ということは一度もありません。
なぜなら、社会人になってすぐ、上司が謝る時に大切にしていることを教えてくれたからです。
今回は当時の上司に感謝しながら、上手な謝り方と心得についてお伝えします。
謝るのが苦手、という方は是非読んでいってくださいね。
1.「上手に謝罪ができる人」≒「仕事ができる人」
あなたの周りに、上司から信頼されていて、何かミスがあっても信頼回復が早い人、いませんか?
仕事ができる人ほど、上手に謝罪ができる人であり、正しい謝り方を知っている人です。
例えば、仕事ができる人は謝る時に、このような考え方をしています。
・自分が改善すれば成長できる点を指摘してもらっている
・今教えてもらったことで今後に向けて○○な対応ができる
このように、「指摘してもらっている」「親切に教えてくれている」と考えることで、物事をプラスに捉えているのです。
これができれば、相手との信頼関係を築いていくことができます。
例えば、指摘された点やミスに対して、しっかりと謝罪した後に、以下のような結果となった場合、相手にどう映るでしょうか。
・担当したプロジェクトが大成功をおさめた
・ミスを正した結果、会社の利益に繋がる収穫があった
・謝罪の姿勢が取引先に気に入られ、取引が増えた
このようなこと、実は結構あるんです。
上司や同僚と信頼関係が生まれるだけでなく、取引先とも信頼関係を築くことができる可能性があります。
ミスはしないに越したことはないですが、ミスを認めてしっかりと謝罪することによって次に繋がるものを得られる場合があることを知っておいていただけたら嬉しいです。
2.5つの上手な謝り方
ミスをしたら謝るのは当たり前ですが、謝り方によって相手の受け取り方は違います。
そこで、ここからは上手な謝り方として5つポイントをご紹介します。
✓ 間違いは潔く認めること
✓ 謝るタイミングを間違えないこと
✓ 謝る理由を明確にすること
✓ 相手の話をとことん聴いて、共感すること
✓ 謝るだけではなく、解決策を提案すること
(1) 間違いは潔く認めること
間違いを潔く認めることは、謝る上での大前提です。
ですが、時には、自分の考えを押し殺して相手に頭を下げる必要がありますので意外と難しいです。
実際、謝罪をする時になっても、「ですがこれには訳が・・・」「私のせいではなく」などの言葉が出てしまう方もいるかもしれません。
気持ちはわかりますが、それでは謝罪にはなりませんし、相手の怒りをヒートアップさせてしまいます。
誰かを怒らせる、何かミスが起きる、ということについて、自分が関係している以上、多少なりとも非があるものです。
それを、自分は悪くないと思い中途半端に言い訳をすると正直逆効果です。
一方で、間違いを認めることが難しいことはみんな知っているので、潔く謝れる人に対して、嫌だと感じる人は少ないです。
むしろ、「これからも素直に対応してくれそうだ」「仕事を任せても安心できる」というように思われることもあります。
(2) 謝るタイミングを間違えないこと
謝るタイミングを間違えない≒できる限り早く謝ることです。
謝るタイミングが遅いと、余計なトラブルに発展することが多いです。
特に相手に不快な思いをさせてしまっている時は尚更ですね。
謝るタイミングを間違えないようにすることが、謝罪をスムーズに行うことや二次トラブルの予防にも繋がるので、タイミングは間違えないように気をつけましょう。
(3) 謝る理由を明確にすること
「謝ること」と「非を認めること」は違います。
謝ることで「私が全て悪い」と認めることとはなりません。
例えば、相手が取引先であれば、こちらの非を認めるのではなく、不快な思いをさせてしまったことなど相手の気持ちの部分に謝罪するようにすればいいです。
この謝罪がなく時間が経ってから謝っても、取引先はすっかりお怒りモードに入ってしまっていますので、よい話が非常にしづらいです。
(4) 相手の話をとことん聴いて、共感すること
謝る時に大切なのは、「言葉にして謝罪をする」もしくは「ミスが起きた成り行きを説明する」ことだと思っている方もいるかもしれません。
ですが、どちらも違います。
謝る時は、相手の話をとことん聴いて、共感することが大切です。
傾聴の姿勢は何よりも大切とされます。
傾聴とは、相手が言ったことを受け止めながら聴くこと。
相手の話を受け入れ、相槌を打ちながら否定せずに聴く必要があります。
人は誰でも、
・自分が思っていることを聴いて欲しい
・自分の気持ちを理解してほしい
という欲求をもっています。
怒っている相手は尚更この欲求が強いです。
自分が話をしている間中、熱心に話に耳を傾け、否定などせずに受け入れて
もらえただけでも、共感してもらえた、わかってもらえた、というように感じるものです。
相手の話をしっかりと聴いて共感すると相手の気持ちが早く落ち着くのはこのためです。
(5) 謝るだけではなく、解決策を提案すること
また、謝るだけではなく、解決策を提案することも大切です。
友達同士の話ならともかく、仕事をしている訳ですから、ただ謝るだけでなくこれからどう対応していくのか、解決策が必要になります。
例えば、解決策を提示する場合でも、「○○にします」ではなく、「○○はいかがでしょうか?」「○○と△△では、どちらのほうが宜しいでしょうか?」というように、相手と会話(取引)をするように提案しています。
このように提案することで、相手は「自分で解決策を選んだ・自分が解決策を決めた」と感じ、納得してくれやすくなります。
そして、解決方法が明確になった後には、もう一度謝罪をすることが望ましいです。
※仕事ができる人は使わない「注意します」「気をつけます」
謝罪の中で使わがちな「注意します」「気をつけます」という言葉は、仕事ができる人はあまり使いません。
共に再発する可能性があると捉えることもできてしまうからです。
ですので、具体的に「○○を改善します」「○○を徹底いたします」というように謝罪をする必要があります。
言葉や態度など曖昧にして終えるのではなく、事態を収束させるという強い意思をもって謝罪を行うようにしましょう。
3.最後に 謝る時の心構え
いかがでしたか?
今回は「仕事ができる人の謝り方」についてお伝えしました。
一つ一つは決して難しいことではありませんが、何かミスをしてしまうとパニックになってしまって実践できない、という方は意外と多いです。
そんな方に向けて、最後に上手に謝る時の心構えをお伝えしますので、よければ何かの参考にしてみてください。
・言い訳は絶対に言わない(相手に聞かれたら事実のみ簡潔に答える)
・誰に何を謝るのかを明らかにする
・常に相手の立場で考える
・謝罪する際の見た目に注意する(だらしない格好をしない)
私が絶対に外せないと思っているポイントです。
何かの参考になれば嬉しいです。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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