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#111 似てるけど違う|自己肯定感と自己効力感

最近自己啓発セミナーでよく聞く言葉があります。

「自己肯定感」と「自己効力感」

実は入社式にうちのトップもこんな話をしていました。

耳に馴染むようになってきた言葉ですが、
あなたはこの言葉の意味、ご存知ですか。

私は何がどう違うのかあまり理解していませんでした。

そこで、どのような違いがあるのかを調べたのですが、
結構違いがあって驚いたんです。

そこで、今回は私のように「なんとなく知ってる」状態の人が
「違いが分かった」となってもらえるような話
をします。

1.自己肯定感と自己効力感の共通点

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この2つの言葉の意味が分かりづらいのは、
言葉自体が似通っているから、
つまり、似たような意味合いも持っているからです。

この2つの言葉は、

自分への信頼度を表す

時に使われる言葉です。

どちらの言葉も、自分で自分を信じる、認めるという
ポジティブな状態(になること)を表しています。

2.自己肯定感と自己効力感の違い

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自己肯定感と自己効力感の意味は以下の通りです。

✓ 自己肯定感:自分の「存在」を認められる感覚
✓ 自己効力感:自分の「行動」を信じられる感覚

(1) 自己肯定感とは

自己肯定感とは、幸福感に深く関わる
「どんな自分でもいい」という感覚です。

◆自己肯定感が高ければ…
自分のありのままの状態を受け入れて、
自分の感情や存在を無条件で肯定できます

たとえ失敗しても、
自分の存在価値は変わらないと感じられるので、
前向きにチャレンジできるという特徴があります。

◆自己肯定感が低ければ…
自分の感情や存在を否定したり、
他人と比較して自分を肯定しようとします。

「失敗=無価値」という価値観があるため、
できるだけ失敗しない選択をしたがります。

自己肯定感は、「行動のための原動力」と言えます。


(2) 自己効力感とは

自己効力感とは、目標達成に深く関わる
「自分はできる」と信じられる感覚のことです。

◆自己効力感が高ければ…
難しい問題に直面した際に
臆することなくチャレンジできます。

「自分はできる」という自信を持って
取り組めるので、前向きな発言が多く、
トラブルや逆境に強い特徴があります。

◆自己効力感が低ければ…
「自分には無理だ…」という
諦めの気持ちが生まれやすくなります。

言い訳が多くなりがちで、
自分を必要以上に責めやすい特徴があります。

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自己効力感を上げるためには、
「成功」を根拠にする必要がありますが、
自己肯定感を上げるために根拠は必要ありません。

また、
「自己効力感が高い = 自己肯定感も高い」
でもありません。

特に逆境に立たされた時。

自己効力感が高くて自己肯定感が低い状態だと、
一度の失敗で一気に自信を失う可能性があります。

安易に「=」と考えず、別々のものと捉えましょう

3.自己肯定感と自己効力感の関係性

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色々と調べた中で、一番しっくりきたのは

自己肯定感が基盤で自己効力感が家

というイメージです。

基盤(自己肯定感)が脆くても頑丈でも
家(自己効力感)は建てられますが、
基盤が脆いと、家が崩れやすいということです。


イメージするのが苦手という方は、

自己肯定感は行動の原動力
自己効力感は実際に行動した時の結果

位の感覚で捉えるといいかもしれません。

行動の源になったり、基盤になるのは自己肯定感なので、
最初に高めるなら「自己肯定感」かもしれませんね。

ただ、自己肯定感は、「原動力」というだけあって、
潜在意識(信念・思い込み・経験)に影響をうけるので
「自然と高まるようにする」のが理想です。

※自己肯定感の高め方、は別記事で紹介します。

4.まとめ

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いかがですか。

「失敗しても大丈夫」と思える
自己肯定感の高さが行動力を生み、
行動力が自分への信頼に変わり、
やがて自己効力感を高めます。

ですので、目標達成を続けて
人生を幸せに生きるためには、
自己肯定感を土台にして
自己効力感を高めることが大切になります。

「たとえ失敗しても自分の価値は変わらない」
と感じられる自己肯定感と、
「自分は成功できる」と感じられる自己効力感の
2つの感覚を両方持つことが大切です。

この記事を読んで、2つの言葉の違いが分かり、
誰かの話に出てきた時に思い出してもらえたら嬉しいです。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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