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台湾人になりたかった(0)自己紹介

はじめまして。Mikiといいます。
私には日本人の父と台湾人の母がいます。
…と言うとお決まりの質問が来るので先に答えておきますね。

Q. ハーフなの? 
A. まあ、そうですね。

Q. どこで産まれたの?日本?台湾?
A. シンガポールの病院で産まれました。

Q. 台湾に住んでたことある? 
A. 幼少期に住んでいたそうです(記憶にない)。

Q. 台湾語しゃべれる? 
A. しゃべれません…でもいくつか単語は知っています。
例えば果物の芭樂(グアバ)は「バラァ⤵」と発音します(ちなみに中文*での発音は「バー→ ルォ⤵」bā lè)。カタカナで表記するの難しいですね、、、

Q. 中国語しゃべれる? 
A. それなりに。スーパーで買い物するには困らない程度できます。朝市は無理w(早口&台湾語が多い)

Q. 出身は?
A. プロフィールにも書きましたが、「シンガポールの病院生まれ台湾少し経由ほぼほぼ日本育ち」なので強いて言うなら日本ですかね。

Q. お父さんとお母さんはどこで出会ったの?
A. マレーシアです。(初めて聞いた時は目が点になりました。え?日本でも台湾でもないの…?)

Q. 家では何語で話すの?
A. ほとんど日本語ですが中文も混ぜて使います。

*中文:中国語を指す言葉は、“北京话(běi jīng huà)"、”普通话(pú tōng huà)”,“國語(guó yǔ)”,”中国话(zhōng guó huà)”などたくさんありますが、比較的ニュートラルな「中文(ちゅうぶん)」を使用したいと思います。

……このくらいでしょうか。ハーフあるあるです。
両親の出身が異なる方はよく聞かれる質問なんじゃないかと思います。
私の場合は見た目には分かりにくいため、
自分から話さなければ特に聞かれない場合も多いですが、「母が台湾人」と話したら必ずと言っていいほど質問されます。

※私にとって”ハーフ"という言葉は、紆余曲折を経て可もなく不可もない印象に落ち着きました。その話はおいおい…。(ただ、ハーフには半分という意味があり不十分な感じを連想する人もいるため、ミックス、ダブルといった表現もあります。)

さて、本題です。私は台湾人になりたかった。

なりたかったということは、なっていないということです。
「何人(なにじん)ですか?」と聞かれたら、
「一応日本人だけど、台湾人になりたかった」というのが今のところの回答です(今どき何人(なにじん)か聞く人はそうそういないでしょうけど…)。

そもそも台湾の血があるのに「台湾人になる」とはどういうことなのでしょうか。

  パスポート?(ちなみに日本パスポートです)
  台湾に帰化すること?
  台湾に住むこと?


そのどれでもありません。
これからしていくのはアイデンティティの話です。
私は幾度となく自分が何者なのか考えてきました。

  ハーフ? 日本人? 台湾人?
  男? 女? 
  子ども? 大人?etc…


結論から言うと、いまだによくわかりません。
何者でもないのかもしれません。
そんなの考えるだけ無駄だという人もいるかもしれません。

それでも、
考えが変わったり深まったりした出来事がこれまでにあって。そしてこれからもそんなターニングポイントは訪れると思っています。
そうした人生の契機を何かしらの形に残しておきたくて、noteを書き始めることにしました

まずは日本語/中文をキーワードに振り返っていきたいと思います。
※予定は2022年現在のものであるため、随時加筆修正していきます。

「台湾人になりたかった」
ターニングポイント(1)母に中文で話してと頼む
ターニングポイント(2)台湾短期留学
ターニングポイント(3)祖母の葬儀
ターニングポイント(4)鏡映しとの出会い
ターニングポイント(5)父の中文
ターニングポイント(6)”ハーフ”という呪縛と母

まずは
「ターニングポイント(1)母に中文で話してと頼む」
記事はこちらからどうぞ。

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