ガツガツ進んでほしいものは安堵だった

チュンチュンと雀が鳴いている。
ん？
チュンチュンではないぞ。

燕だ。

この季節は燕の鳴き声だなぁ。

そんな想いが湧いてきた。

姿勢は坐禅。

朝、坐禅を組む。
好きな禅の僧侶のお経と坐禅を一緒にする。
なんて贅沢な時間。

実績、権威性を求めていた過去の私。
周りに認められたい。
周りに褒められたい。

そんな想いと焦りと恐れの中で生きていた。

もっともっと頑張らないと、
おいていかれてしまう。

実績、権威性を手に入れて、
見えたのは絶望だった。

成功という快楽は性の快楽に似た一瞬のよう。

目標達成という快楽は、煙草に似ている。

煙草を吸って、
火をつけて一番最初にすること。
それは、肺いっぱいに煙で満たしきる。
それから息を吐く気持ちよさ。

この快感に目標達成は似ている。

意識高い人は高くていいんだ。
私は気質がそうでないと気づいただけなんだ。

本当に欲しかったものは、
【おだやか】さなんだ。

おだやかな気持ちがあれば、
これこそ成功なんだ。

今ここに寛ぐ。

求めていたものは、
すぐそばにあったんだ。

三年前の私は、
まさか私がシソを育てているとは思わないだろうなぁ。

シソを育てると、
待てる人に変わってきた。

シソへの愛着から、
植物への興味が湧いてでてきた。

園芸ショップにて、
フラクタル構造を植物をみて納得する。

『植物も私もただ在る』
『どんなことも起きてはすぎていく』

それならば、
成り行き任せて生きていこう。

心穏やかに在る。