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積読娯楽紀

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僕の読書体験を紀行文です。肩肘張らず楽しんでください。
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記事一覧

自然は意味を与えないが、人は意味を与える。

僕は長らく渋谷近辺に住んでいるが、早朝の渋谷というのはとりわけ好きである。クラブ帰りの血…

野口一馬
2日前
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ニーチェは語らない。言語化することで失われる自己とは何か。

今回のnoteでは、 「あえて言語化しないことも大切だ。」 という主張をしてみたいと思う。言語…

野口一馬
7日前
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【天衣無縫】皇族に相応しい人とはどんな人か?

本日の積読本彬子女王『赤と青のガウン』 完璧な人間一族。皇族。「友達に皇族がいます。」 …

野口一馬
4週間前
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たった一度切りの人生を、なぜ「数学の証明」という無駄なことに割くのか。

本日の積読本サイモン・シン『フェルマーの最終定理』 数学者とは一体何をしているのか。数字…

野口一馬
1か月前
9

教養ブームの終焉。あるいは差別主義者にならないための処方箋。

本日の積読本三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 「教養がある人」=「知識が…

野口一馬
1か月前
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【負けられない戦い】多読は愚かな人間がすることだ。

前回の続きだ。 僕は今多読批判者のショーペンハウエル先生と負けられない戦いをしている。 …

野口一馬
1か月前
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【12時間で24冊】スパルタブッカソンのすゝめ

なんてことだ。 今から多読の魅力を語ろうとしているのに、 偉大なるドイツの哲学者ショウペンハウエル先生に全否定されてしまった。 スパルタブッカソン(book marathonの略)とは、 朝8時から夜20時までの12時間。1冊30分のペースで、累計24冊本を読もうという企て。狂気を味方につけなければいけない。 1日を多読に費やす企画がスパルタブッカソンだ。 まさに僕みたいな人間をショウペンハウエル先生は批判している。 しかし、もう遅い。 眼前に広がるのはこの企画のため