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【12時間で24冊】スパルタブッカソンのすゝめ
ほとんど丸1日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失っていく。
(・・・)
彼らは多読の結果、愚者となった人間である。
なんてことだ。
今から多読の魅力を語ろうとしているのに、
偉大なるドイツの哲学者ショウペンハウエル先生に全否定されてしまった。
スパルタブッカソン(book marathonの略)とは、
朝8時から夜20時までの12時間。1冊30分のペースで、累計24冊本を読もうという企て。狂気を味方につけなければいけない。
1日を多読に費やす企画がスパルタブッカソンだ。
まさに僕みたいな人間をショウペンハウエル先生は批判している。
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しかし、もう遅い。
眼前に広がるのはこの企画のために積読しておいた本たち。
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「早く読んで!」という積読愛子本の呼びかけに、僕は応答せざるを得なかった。
ところで気がついただろうか。
先の画像の左側に注目して欲しい。
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後に当企画中この本に批判されるとも露知らず、僕はワクワクの気分でこいつらを眺めている。
ショーペンハウエル先生との戦い。
さて、つまり僕はスパルタブッカソンの意義をハウエル先生に示さないといけなくなったわけだ。
早速戦場を紹介しよう。
自宅には10ヶ月ベイビーがいて、よく本のカバーを破られる。可愛いすぎて集中できないので、読書環境にはあまり適さない。
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とはいえカフェに12時間籠るわけにもいかず、
コワーキングスペースを選んだ。コーヒー飲み放題。7時から23時まで空いてる。図書館ほど固くはないが、基本喋るのは禁止なので、最高の環境だ。
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舞台は整った。
戦いは前日から始まる。まずは選書。選書の質が、読書の質の9割を占めると言っても過言ではない。
スパルタブッカソンに適さない本がある。その1つが小説だ。小説はじっくり嗜むもので、要点を掴むような読み方では味わいは8割減だ。1冊30分などでは到底読めない。
小説も積読しているが、しばしお預けだ。すまんな。
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そういった意味で、分厚い学術書も適さない。いつかは読んでみたい『国富論』とか『純粋理性批判』とかの類いだ。
しかし、薄いからといって油断してはいけない。
積読してあったトマスモアの『ユートピア』を手に取ってみた。中身を見てみると…
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文字が小さい。使ってる言葉も難しい。そっと閉じて積読エリアに戻した。
一度は「やっと読んでもらえる!」と期待させたのにも関わらず、裏切ってしまった。申し訳ない。その背表紙はどこか悲しそうだった。
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そんなこんなで
興味があるテーマに沿って選書を進めていく。
そして無事、ベンチ入りを果たしたメンバーが積読愛子本だ。
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今回選ばれなくても、
またオーディションの機会はあるので諦めないで頑張って欲しい。
前日は0時に寝て、7時起きる。500mlのペットボトル水を飲み干し、コールドシャワーを浴びる。厳しいって。
準備は整った。最高のコンディション。
さて、開戦だ。
いよいよ先生との戦いが始まる。
vsショウペンハウエル
スパルタブッカソンの意義を証明する戦いだ。
⓪準備編
まずは目的を再確認。
目的と目標の適切な設定が、フロー状態になれるらしい。
次に本をシリーズ別で整理していく。
ジャンルごとに知見を深めようといく作戦だ。
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そしていよいよ、開戦の火蓋が切られた。
次の記事では
実際に本と僕が対話していく様子を紹介していく。
次回。「負けらなれない戦い」
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