見出し画像

腐った蜜柑の話

辞めたくても辞められない社員が多数いる組織は膿がたまりやすい。そしてその組織はやがて致命的な機能不全を起こすという話をする。

その社員が優秀だったり人手が足りないなどの会社側の都合で、辞めたい社員を引き止める場合もあるだろう。
退職の時期を先延ばしにしたり、辞めずに会社に残ってもらう場合には、双方納得できるまで具体的に話を詰めるべきだと思う。

退職時期をずらす場合には、どういう状態になれば辞めることができるのか、その具体的なタイミングや条件について明確にすべきだろう。
とどまってもらう場合にも、労働条件や待遇などを具体的に話し合うべきだ。

そういったすり合わせがされないまま、辞めたくても辞められない状態が続くと、その社員は必ず腐る。
不安や不満が解消されないまま、良いパフォーマンスが発揮されるわけなど無い。
社員に不安や不満を与える組織や経営者に忠実であろうとする人はただの奴隷だろう。

腐った人は職務に対する責任感や組織への貢献度が必ず低下する。
それらは他の社員の意欲を奪い、トラブルやストレスを生む。
そして新たに辞めたい人を生む負の連鎖を構成する。

私たちは箱詰めの蜜柑だと思う。
傷んだ蜜柑を放置すればやがて箱全体が腐ってしまう。
ひとつひとつの蜜柑が健やかに業務を遂行するための調整が組織には必要だし、傷んだ蜜柑には修復が必要だ。修復が難しい場合は箱から出さなければならない。
それは排除ではなく、組織全体を守るための措置だろう。

こんな当たり前ができない会社は、世の中にごまんと存在する。
そんな会社は社会のためにも早く潰れるべきだと思う。

この記事が参加している募集

#退職エントリ

2,467件

#仕事について話そう

110,284件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?