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このイラストが何を表しているか分かりますか?映画/ゲーム/小説がもっと面白くなるシンボリズムとは?

このイラストは何を表しているでしょう?

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『リンゴ』『アップル』

正解です!
ほとんどの人はそう答えるのではないでしょうか。
もちろん、今回のタイトルとサムネを見て読んでくれているみなさんなら、他にもいろいろ考えてくれたかもしれません。
例えば『赤い』とか『おいしそう』とか。
そういう風にいろいろ考えてみた方、良い感じです♪

では、このイラストに『ヘビ』のイラストを追加してみるとどうでしょう?

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この『ヘビ』は、この『リンゴ』に…
『誘惑』という意味を付け加えました。

この『誘惑』とは、いったいどこから来たのでしょう?

《『誘惑』の由来》

さて、今回は、超個人的なゲーム/映画/小説などの楽しみ方。
ようは、芸術作品を自分がどのようにして見ているのか、というお話を一部紹介します!
もちろん、これは超個人的な楽しみ方であって、この記事をいま読んでくれている方の楽しみ方が間違っているという内容では無いということをご了承ください。
みんな正解の楽しみ方です

というわけで、イントロのあのリンゴの話はなんだったのか、という話から始めていきましょう。
「『ヘビ』と『リンゴ』でなんで『誘惑』なんだ?」と思っている方もいるかと思いますが、元ネタは聖書なんです。
アダムとイブ』なんて聞いたことありませんか?

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聖書では、『知識の木』に実った果実、よく禁断の果実とか言われますよね、その果実を食べれば
人間も善悪の区別ができるようになるんだ!
神様の指示待ちから解放されるんだ!
みたいなことをヘビが言って、人間を『誘惑』して、その果実を食べさせるわけです。
※ちなみに、実は聖書上ではそれが『リンゴ』だとは断定されていません。

もちろん、神様からは『食べちゃダメだよー』と言われてた果実なわけです。
そんなことで、アダムとイブは神様から悪い子認定されちゃう、という話が語られてます。

「いや、だからって『ヘビ』と『リンゴ』だったら、それが『誘惑』を意味するとか、深く考えすぎじゃねぇか?」と思う方もいるとは思いますが、そんなことは無いんです。

これを『シンボリズム』と言います。

《シンボリズムとは?》

今回ここで『ヘビ』を持ち出したのは、あくまで『リンゴ』に対する前後のコンテキスト的な役割で持ち出しただけで、人によっては『リンゴ』だけで、すぐに『誘惑』と連想できたりするわけです。
他には、たとえば...。
グリム童話の白雪姫なんかと紐付けられる人は毒リンゴのイメージから『有害』と連想したり...。
理系の人は「万有引力ニュートンじゃん!はい『テクノロジー』」とか...。
iPhoneでおなじみのアップルもそうじゃないですか?知らんけど。
後は、小学校の国語とかでもやるような『小説に『天気は曇り空だった』と書いてあるから、主人公の気持ちは憂鬱だということを表している』みたいなの。
あれもシンボリズムですよね。

という感じで、基本的に自分が映画とかゲーム、文学作品を楽しむときは、こういう感じで読み取ったモノすべてを、自分の知識というフィルターを通して考えて、いろんなものを紐付けながら観察して考えるわけです。
自分がゲームや映画の考察をしてみるとき、基本的にはこれです。

『作品』というのは、現実世界と違って、作者が見せたいところだけを見せているモノなので、普通は必ず、すべてに何かしらの意味があるんです。
それを考えるのが本当に面白いんですよね。

ただし、この『シンボル』を読み取るというのは、お分かりの通り『前もってある程度の知識が無いとさっぱりわからない』わけです。
自分も基本的には賢いふりした馬鹿なので、ほとんどの場合さっぱり意味わかってないんですよね。

マイ知識フィルター通したのに、『リンゴ』のまま出てくるなんてザラなんですよ。

今回はそんな方でも、頑張ったらいろんな作品をこんな感じで楽しめるんですよ!という方法を紹介しようと思います!

これから紹介することをずっと続けていくと自然に知識も増えて、この『シンボル』を読み取ることができるようになるという話なので、是非最後まで読んでいってください!
最後に紹介する映画ネタには、みなさんもびっくり仰天するかもしれません?!

というわけで、みなさん、今回の記事も楽しんでいただけたら
是非『スキ』よろしくお願いします!また、フォローもよろしくおねがいします♪

《舞台となる・モチーフとなる年代・地域》

1945年8月:日本が舞台』

どうですか?
これだけで「あー、第二次大戦の時期ね」「8月ってことは原爆とか終戦の頃か?」とかもう分かりますよね?
一番手っ取りばやく作品の世界観を理解したいのであれば、舞台となる年代とその頃のその地域の情報を知りましょう!
グーグル先生に聞けばなんでも教えてくれるでしょう!
地域と年代が絞り込めるだけで、その世界の文化や、経済状況なども分かります。

《登場人物の名前》

作品に登場する架空の人物の名前、それは作者が名付けてるわけじゃないですか?
絶対なにか意味があるんですよ。
それこそ『イブという少女が居て』みたいな話だと「お?この子は罪を犯すことになるのかな?」とか「創世記の話がモチーフなのかな?」とか考えられるわけです。

あと個人的に好きなのは、『別言語の名前を使う』っていうパターンですよね。
有名なのはアーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』っていう有名な小説に登場するとある人物の名前とかですね。これだけでも十分ネタバレチックなので、ここから先は、自分で読んでから調べてみてください。

《画面に映るものすべて》

基本的にフィクションである作品は、すべて作者が見せたいものだけを見せていると思って楽しむと良いと思います。
美人のインスタグラムとおんなじです。みんな本当に可愛いし、イケイケな人生を送ってそう...。

ゲームなどでは、多少プレイヤーに自由が出てくるので、特にカットシーンなど思うように操作させてくれないシーンとかは要注意ですよね。
絶対何かある』と疑うべきです!

そして特に映画、そしてその脚本なんかでは、最初の数分10ページ凄く大事と言われてるんですよね。
ハリウッドの脚本術としては、最初の数分で作品全体を捉えられるように細工しておくことが定番です。有名なのは『チャイナタウン』とか。

今回はちょうど現在ネットフリックスにも来ている『ジュラシックパーク』なんかを例に出してみましょうか。

グラント博士ヘリコプターに乗っているシーンです。

グラント博士2

少し気流が乱れて、シートベルトを締めなおすシーンなのですが...。
グラント博士の手元のシートベルトの先が両方ともに『メス』なんですよね。
要は挿し込まれる側しかないんです。『メス』しかないんですよね。

グラント博士3

ただ、どうにかグラント博士はそれを結び合わせて、解決するんです。
これがどういう事を意味するのか、については是非ジュラシックパーク見てみてくださいね♪

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※本記事は上記動画内容の書き起こし+加筆修正版となっています。

※ユル解説とは?
LamNotが、プレイしたゲームの感想、考察や解説、考えさせられたことなどを好き勝手『ユル~く話す動画シリーズ』です。今後は文学や映画作品も追加予定?基本的には哲学的な問題や心理学的な側面から作品を分析する。不定期更新。

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