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ちょっとだけ前向きな言葉(227・228)

●愛や結婚しかゴールに見えない人はその先で大いに苦労します。大抵の人はそれを越えて人生の楽しみを知るのだと思います。


 人生において愛や結婚は大切な要素である一方で、それだけが全てではない。しかしながら若いうちはそれだけが全てで何においても優先されてしまいがちだ。一時の恋愛感情のために間違った選択をしてしまう人は少なくないだろう。

 しかし人生を一枚のピザに例えれば恋愛や結婚というものはその中のたった一切れにしかすぎない。一枚のピザのたった一切れにこだわるのは木を見て森を見ていないことと同じだ。

 人生は多彩で、さまざまな喜びや充実感が待っている。恋愛や結婚が素晴らしい経験であることは間違いのないことだがそれだけに固執するのは未来の成長や幸福の可能性を縛り付けているのと同じである。特に恋愛体質の人を見ていると、人間としての楽しみに乏しい可哀想な人に見えてくる。

 愛や結婚をゴールとしている人にとって、その達成感は非常に大きいだろう。しかし、人生は長い道のりであり、一つのゴールにたどり着いた後も新たな目標や発見が待っているものだ。この点を考えると、愛や結婚は人生の中の一部であると同時に、さまざまな人間関係や経験を通じて得られる喜びのひとつであると言える。

 単なる一つの側面に焦点を合わせると全体のバランスを失い、未来の可能性さえも制限する結果に陥ってしまうだろう。人生は多様な経験と成長の連続だ。愛や結婚を通じて得られる喜びと同じくらい、自己成長、学び、冒険、友情、キャリアなど、さまざまな面で充実感を見出すことができる。

人生はピザのようなもの。同じベースの生地で作られ、一切れずつさまざまなトッピングを乗せてバランスよく充実させるのが理想

 また見方を変えればこれら自己成長、学び、冒険、友情、キャリアなどの要素もまた一枚のピザに人生を例えればそれぞれがその一切れでしかない。このうちのどれか一つが達成できたからといってそこで人生は成功したなどとは絶対に思ってはいけない。他にもすべきこと、夢中になれることはいくらでもある。

 愛や結婚は素晴らしい経験だが、それだけが人生のゴールではない。それが確固たるゴールだとすれば生涯未婚で生きて行く人にとって「あなたの人生にはゴールがありませんね。」と言ってしまうようなものだ。

 幸福や充実感は、異なる側面からも得られる。自己成長や新たな挑戦、友情、興味を持つこと、達成感を感じることなど、人生のさまざまな要素を楽しむことが重要ではないだろうか。過去の成功や経験は大切だが未来への展望を広げ、多角的な視点で人生を楽しむことで、より豊かな人生を築くことができるはずだ。

●自慢が伴うアドバイスは感謝されない。相手のことを考えてアドバイスをしたいものだ。


  アドバイスをする際には、相手の立場や気持ちを尊重し、その人の状況やニーズに合ったアドバイスを提供することが基本。

 基本的にアドバイスというものは他人に対して自分の知識や経験を共有させ、それを通して人助けを行ったり困難を回避させたりする行為のことだと思う。

 しかし、その際に自分の成果や成功を強調し自慢をすることは、相手にとって受け入れ難いものになる可能性がある。なぜなら、そのアドバイスが相手の問題解決や成長を支援することより自己満足や見栄を主眼としているように感じられるからだ。またそのようなケースでは得手してアドバイスをする立場の人間が上から目線になりがちでもある。

何かをして「あげる」という表現は上から目線の第一歩。



 相手のことを真剣に考えてアドバイスを提供する時には相手の立場に立って、その人がどのようなサポートや指針が必要かを考え、感情移入をしながらアドバイスを行うことで、より受け入れられる可能性が高まるものだと思う。そしてそこには虚栄心や自慢話は全く必要ない。


 アドバイスをしてくれる相手が自分のことを理解した上でアドバイスをしていると感じれば、そのアドバイスもより意味深く受け取られるはずである。なぜならそこには「信頼」の関係が生まれるからだ。

 アドバイスを提供する際には、自己満足や自慢を抑えて、相手の立場や感情に敏感になり、真摯な思いを込めてアドバイスをすることが大切である。相手が本当に求めているサポートを提供することでより深い信頼関係を築きながら共に成長し、良好なコミュニケーションを保つことができるのではないだろうか■



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